新日本プロレスの支配者 グレート-O-カーン「アニサマ」にフル参戦!ドミネーターが見た「アニソンとプロレスの共通点とライブエンタメへのヒント」独占レポート

2022.9.6
レポート
アニメ/ゲーム

グレート-O-カーン


【3日目】
4曲目KARAKURIの「AMATERRAS」。モニターでの演出、振り付け、コスチュームで興味を惹かれた。興味を惹くものは本質と違ってもいいのだ。細かいものにほどこだわる。それがプロというものよ。

Tokyo 7th シスターズのターン中。トークパートを全てアニメキャラのセリフとして喋る。あり得そうで無かった。言ってみればアフレコ現場を生で見てるようなもの。これも声優にしかできない演出。つくづく可能性というものをアニサマは感じさせやがる。

Tokyo 7th シスターズ (c)Animelo Summer Live 2022

i☆Ris (c)Animelo Summer Live 2022

i☆Risは場慣れしてるアイドル。ヒット曲もある、ダンスもしっかりやる、可愛さも魅せる、高クオリティで安定している。20曲目の「チキチキバンバン」 i☆Ris feat. PROPS(たくさんのチビダンサー)と、あのダンスを踊られたら流石の余もそりゃパリピにもなるっしょ! めっちゃテンション上がるメーン。ウェーイ! 本人達も言っとったがカバー感を出させなかった。10年で培った実力とキャラクターの強さがあればオリジナルと並び立つこともできるのだ。i☆Risはさいたまスーパーアリーナクラスの大舞台が似合うと感じた。ワンマンライブと言われてもおかしくないぐらい客を掴んでいるし、雰囲気、華と言われる言葉で語れぬ魅力がある。

22曲目、松平健&まあや姫 feat. i☆Ris with 腰元ダンサーズ&アニサマフレンズによる「マツケンサンバII(Summer Sparkle ver.)」。言葉を置いてきぼりにする圧巻のパフォーマンス…これは現地で見なければ100分の1も伝わらぬ愉快さである。余はプロレスもコンサートもじっくり見る派なのだが、この時だけは歓声禁止、身体を激しく動かせないことが悔しかった。

松平健 (c)Animelo Summer Live 2022

松平健 (c)Animelo Summer Live 2022

やなぎなぎ (c)Animelo Summer Live 2022

31曲目、やなぎなぎ「メルト 10th ANNIVERSARY MIX」。感動。語彙力を失って上手く言えないが、感動した。この3日間で唯一歌を口ずさみ、手拍子を取り、ジャンプをしていた。恥も外聞も捨て、周りのオタクどもと同じフィールドにいた。「余は貴様らと違うもんね」とイキっていたが、見事に崩された。感動とは…深く感じて、心を動かすこと。気づいたら身体も動かされていた。どうすればこんなことができるのか今の余にはできぬ次元。天晴。

WANDS。ボーカルが変わりあの頃と少し違うかもしれないがWANDSが「これがWANDSなんだ」と言うのならWANDSなのだ。39曲目「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」懐かしくもあり新しくもあり、この気持ちを表す言葉は何が正しい? 分かってるのはただただ歌唱力が違う。上手すぎる。40曲目「世界が終るまでは...」WANDS feat. 大黒摩季。歌唱力の次元が違う2人のデュエット。知らない奴が聞いても楽しいだろうが、『SLAM DUNK』好きの者からしたら夢の時間だ。「アニサマ」ありがとう。

WANDS feat. 大黒摩季 (c)Animelo Summer Live 2022

TrySail (c)Animelo Summer Live 2022

「アニサマ」の大トリを務めるのはTrySail。何年前か知らんが過去のライブ映像と今を重ね、決めポーズのところで今とモニター映像をスイッチさせる。初シングル発売から3ヶ月でアニサマデビューからのアニサマ3日間の大トリ。ヒストリーの魅せ方としてこれ以上ない最高の演出じゃ。

【総評】
歌とダンスと演奏は当然として。ライト、モニター、映像、コスチューム、トーク、サプライズ等全てレベルが高く、それらにインスピレーションを受けた。客を楽しませる部分で通ずる技術や根本は変わらない。他業種、他コンテンツを見るのはモチベーションアップにも繋がるしアイディアも浮かびやすい。こちらも自慢ではないが毎年東京ドームで試合をする身。だが、「アニサマ」を見るとまだまだ上があると思い知らされる。

また、プロレス会場でもコロナの影響で声を出しての応援は無しだ。今年の「アニサマ」も合いの手がないのは盛り上がりに欠けるのか? と思っていた。元々じっくり見たい派ではあるがアーティストのパフォーマンスをしっかり観れるし、歌声もしっかり聴こえるのは利点でしかない。ペンライトを振るのは許されているのだから騒ぐことも可能である。"楽しみ方が変わっただけ"だが、客側にも“楽しもうとする努力”は絶対に、どのジャンルでも必要だと理解した。

(c)Animelo Summer Live 2022

そしてもう一点気になる部分がある。これは是非もないことだが、声出し禁止だが何度か“歓喜”の声が漏れた。これはコロナならではの爆発。プロレスの会場でも起こるムーヴじゃがこれが起きた時、演者は相当嬉しいもんだ。なぜ嬉しいか? 結局は客が楽しんでくれるのが1番嬉しいからじゃよ。そのために演出の全てにこだわるし、客も楽しもうとする気持ちが大切。ここにいるすべての人間でライブは成り立っている。それを総評として締めようと思う。

せっかく良いこと書いてやったんだから、来年の「アニサマ」でまた会うためにもこの記事をSNSにアップしまくれよ!!!!

PS.弁髪の髪の色をアニサマカラーにしたんだが気づいた?

レポート=グレート-O-カーン 構成=林信行 加東岳史 

イベント情報

『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』

日程:2022年8月26日、27日、28日
会場:さいたまスーパーアリーナ

 
▼各日程のSPICEライターによるレポートはこちら▼
■DAY1レポート:https://spice.eplus.jp/articles/307294
■DAY2レポート:https://spice.eplus.jp/articles/307355
■DAY3レポート:https://spice.eplus.jp/articles/307435

 
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