市毛良枝主演、鈴木聡作・演出 「人生百年をどう生きる」かを問いかける 舞台『百日紅、午後四時』記者会見コメント到着
『百日紅、午後四時』記者会見より
2022年9月26日(月)~10月2日(日)可児市文化創造センターala・小劇場で、10月20日(木)~27日(木)吉祥寺シアターにて、舞台『百日紅、午後四時』が上演される。このたび記者会見が可児市文化創造センターalaにて開催された。
可児市文化創造センターala開館20周年を記念して「ala Collection」シリーズ13回目となる今回は、シリーズ初の新作書下ろし上演となり、大人が楽しめる芝居作りで幅広い層に支持されているラッパ屋との企画協力のもと、喜劇作家として人気を博する鈴木聡が作・演出を務める。
主演に市毛良枝を迎え、福本伸一、岩橋道子、弘中麻紀といったラッパ屋お馴染みの面々と陰山泰、朝倉伸二、瓜生和成、平体まひろといった実力派が脇を固める。
鈴木聡、市毛良枝
このたび市毛、鈴木の会見コメントが到着した。
鈴木聡
作・演出:鈴木聡
人生100年時代、100歳まで生きられるのはいいじゃないかと、僕自身ポジティブにとらえていましたが、人生戸惑っている人が多い。経済、お金、健康、長い時間をどうやって生きていったらいいかわからないという生き方への戸惑い。まさに僕自身の問題でもあります。このお話は、人生100年の生き方を探る66歳の女性を主人公にしたひと夏の物語。昭和の雰囲気が漂うような東京の中央線のお庭に百日紅がある一軒家が舞台です。コロナ禍前のマスク無しでビールやお酒を飲んでワイワイしていた頃を思い出していただけたりすると思います。この数年でちょっと見失いかけている濃密な人間関係、人と人とのふれあい、目の前の人を気遣う気持ち、そういうものを感じていただけるようなホームドラマを作りたいと思っています。これを観てご自分の人生を考えていただけたらと思います。
市毛良枝
市毛良枝
私は今回の出演者の中で一番年上ですが、舞台は初心者です。
前館長の衛紀生さんは、私にとってとても縁の濃い方で、そんな衛さんから、あまり舞台をやって来なかった私にお声をかけていただきました。舞台をやるならここかなと、迷いに迷い半歩踏み出した時に、鈴木聡さんを紹介されてお会いしたところ、私のデビュー作の演出家で私を生み出してくれた方の息子さんだとわかり、この仕事をお断りする選択肢は無くなったなと思いました。
今回の作品は、とてもハートフルですが、中に小さな毒があって、ちょっとした社会的な問題やその人の心の問題、そういうものをさりげなくチクっとさせる。単なる庶民生活を描く作品ではないところが素敵だなと思います。