尾上右近がスサノオ、水夏希がイワナガヒメに 詩楽劇『八雲立つ』上演決定
(左から)吉井盛悟、川井郁子、尾上右近、水 夏希、尾上菊之丞
2022年12月30日(金)~2023年1月1日(日)東京国際フォーラム ホールB7にて、J-CULTURE FEST presents 井筒装束シリーズ 詩楽劇 『八雲立つ』の上演が決定した。
『J-CULTURE FEST』は、2017年1月の初開催以来、音楽や狂言、歌舞伎など日本古来の伝統芸能に新たな価値を見出していきたいという想いから、日本が誇る各界のアーティストが出演する公演や、魅力的な「にっぽん」の文化体験空間を創出し、毎年正月の恒例イベントとして東京国際フォーラムを会場に実施している。J-CULTURE FESTのオリジナル企画として2018年から始まった井筒による本物の装束を纏う舞台公演は、「伝統と革新」の公演として好評を博してきた。
本公演の構成・演出を手掛けるのは尾上流四代家元を継承する、尾上菊之丞。主となる物語は荒魂と八岐大蛇。主となる登場人物はスサノオ(尾上右近)とイワナガヒメ(水夏希)。スサノオの成長物語を展開しながら、イワナガヒメの闇堕ち、草薙剣の誕生からイワナガヒメの神上がりまで、日本という国の構築に大きな役割を果たしたスサノオとイワナガヒメの魂の交わりを描く。
そして川井郁子のヴァイオリンと吉井盛悟の和楽器の音色、石見神楽(MASUDAカグラボ)の舞が本作を彩る。
【コメント】
尾上右近(スサノオ役)
この度「八雲立つ」に出演させていただきます尾上右近です。幼少の頃よりお世話になっている尾上菊之丞先生からのお声がけでご縁をいただいた今回の舞台。ジャンルの異なるプロフェッショナルが集いどのような作品が生まれるのか、とても楽しみです。私は神話の中でも暴れん坊の呼び声高い「スサノオノミコト」を演じます。お役としても役者としてもいい意味で暴れ、かき混ぜ、皆様に愛されるような舞台をつとめられたらと思っています。
水 夏希 (イワナガヒメ役)
イワナガヒメという名前は聞いたことがなかったのですが、再びヤマタノオロチ役という事で驚きました。宝塚時代の「スサノオ」という公演の際にオロチの役だったので御縁がありすぎるなと。大蛇に化身してしまう程の熱い熱い想いを今回も存分に役に込めたいと思います。
尾上菊之丞 (構成・演出)
伝統芸能と関わりの深い神話の世界に、尾上右近さん、水夏希さん、川井郁子さんなどジャンルの異なる表現者が集いどのような舞台が出来上がるのか楽しみでなりません。さらに、生業として演じる俳優と、人々の生活の中に生きる神楽が同じ舞台でそれぞれのスサノオやオロチを魅せるというのも見所になると思います。美しい日本語と音楽、そして魂の舞を通してこの一年を締めくくり、更に新たな一年の幕開けを寿ぐ欲張りな舞台です。年末年始、是非お待ちしております。
公演情報
※開場は、開演時間の45分前 /上演時間約100分