『あんスタ』語りが止まらない! 竹中凌平・谷水 力・松田 岳・橋本真一『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Witness of Miracle- 超ロングインタビュー
4人の周りに起こる「奇跡」的ハプニング
ーー今回の公演はどんなところを楽しみにしていますか。
谷水:『Eden』です! ストーリー上、イレギュラーなライブシーンもあるので、今までにはない新しいライブパートも、お客さんの反応とかもすごく楽しみですね。
谷水 力
竹中:今回の「WoM」は、スバルがひとつ乗り越えることが物語の主軸にもなってくるので、演じる身としてはすごくやり甲斐を感じています。プレッシャーもありますが、今はひたすら楽しみです。
橋本:前回は初の出演だったのもあって役作りに重心を置いていましたが、公演を経て、ある程度自分の中に茨という人物が入ってきました。今回は4人とも2作目の『あんステ』なので、より深める作業ができたり、良い意味の遊びを入れてみたり、より役として楽しめるようになっているかなと思います。前回より『Eden』の4人でいる時間が長いので、ユニット内の関係性も見せられると思います。そういうところが今から楽しみです。
松田:(楽しみなことは)やっぱり茨です。
橋本:「茨です」!?(笑)
松田:今回のお話では引っ掻き回すのが茨なんですね。『Trickstar』だけではなく、『Eden』の関係までも引っ搔き回すというとんでもない人。茨はセリフ量も圧倒的に多くて長くて、積極的にカットインして舞台に入っていきます。本当に奇跡とも表現できる活躍を見せるキャラクターなので、「Witness of Miracle」=「奇跡の目撃者」というのは僕のことなのでは、と思っています。
橋本:閣下は一番近いところで茨を見てる人だもんね。
ーー偉大な父を持つスバルと凪砂ですが、「偉大な」とか「大きな影響を与える」と聞いたとき、ぱっと頭に浮かぶ人物は誰ですか。
橋本:やはり母親ですね。うちは母子家庭で、女手ひとつで子供を育ててくれて。その大変さは子供の頃から分かっていたつもりではいましたが、年を重ねるごとにその難しさや苦労が理解できるようになってきて、大人になればなるほど改めて親の偉大さを感じています。
(左から)竹中凌平、谷水 力
谷水:僕は発明王・エジソンがぱっと浮かびました。役者になる前の夢は科学者になることでした。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がすごく好きで、タイムマシンを作りたいって思ったんです。だから物理や数学、科学を真剣に考えていた時期があります。世界を変えた人物であるエジソンは自分のルーツになった人のひとりかもしれません。
竹中:へー! タイムマシンって今でも作りたいって思う?
谷水:現実的に無理じゃないかな。
松田:音速を超えたら未来に行けるらしいよね。
谷水:そう。光の速度で進めば時間の進みは遅くなるから、未来に行くことができるんだって。身近な例だと新幹線に乗ってもそういう現象が起きるとか。
松田:僕はマイケル・ジャクソンを挙げます。学生の頃からずっと好きで、勉強をせずに彼の映像を見ていたってくらいです。ダンスをやる上で最初に影響を受けた方ですね。彼は完璧なアイドルであるという一面もありますが、孤独や周囲への優しさ、生い立ちや性格なども、今思うとちょっと凪砂くんと似ているところがあるのかな。
松田 岳
竹中:僕が表現者を目指すことへのきっかけをもらったのは尾崎豊さんですね。テレビでやっていた彼の特集番組を見て衝撃を受けました。曲もパフォーマンスも曝け出す感じの方で、そういう表現の仕方もあるのかと。今の仕事をやりたいと思ったルーツでもあるので、僕にとっては「偉大な人」です。テレビでお父さんの姿を見たスバルと一緒なのかもしれませんね。
谷水:そういえばさっきみんなで「世界で最初のアイドル」って誰かなって調べていたんです。諸説あるとは思いますが、紀元前600年の中国で、数十人の美女に歌やダンスを練習させて、政治的に活躍させたらしいです!
竹中:まさに戦略的なアイドル!
ーーそんな前からアイドルがいたんですね!? 次の質問です。表題は「-Witness of Miracle-」=「キセキの目撃者」ですが、今まで奇跡を目撃したことはありますか。実際に稽古中や本番中にあったことでも、こんなことがありそうだという想像でも構いません。
橋本:実際にあったことなんですが、稽古中にセリフをしゃべろうとしたタイミングでSiriが急にしゃべりだしたんです。「その質問にお答えします」って。
松田:あったね(笑)。日和のセリフになぜかSiriが答えちゃった。
橋本:完璧に奇跡のタイミングで! 自分が息を吸って声を出す瞬間に、茨の代わりにSiriが答えていました。Apple Watchを見ると、Wikipediaを開いていて(笑)。本当に何が起こったのかと!?
一同:(笑)。
松田:真ちゃんが稽古初日にビルドアップしてたのも、僕の個人的奇跡でしたね。「TtM」のちょっと前くらいから鍛え始めたそうで、今はムキムキになってる!
橋本:ようやく成果が出始めてきましたね。筋トレ楽しくなってきました。
竹中:『Eden』はみんな筋トレしてますよね。
松田:みんな真ちゃんに感化されてやるようになりました。そろそろ腹筋に陰影がついてきてますよ。
橋本:きっしー(漣ジュン役 岸本勇太)も鍛えてるし、こーだい(巴 日和役 宮城紘大)も身体づくりしてる。千穐楽には4人がムキムキのバキバキになっているという奇跡の可能性あるかもしれません……(笑)。
橋本真一
竹中:こーだいが1日で身体絞るのすごくないですか!?
一同:すごかった!
谷水:以前、少し浮腫んでいた日があったので、やばいよって話をしたことがあったんです。
松田:「この後お風呂入ってくるんで」
谷水:「でも1日でそんなに変わらないよ?」って言ってたら。
橋本:次の日、見事にシュッてしてました。
竹中:あんな短期間で、見た目が全然違ってた。役者としては本当にすごいですよね。
谷水:あとは弁当ジャンケンの奇跡も語り継ぎたい。まっつーさんが負けたので何箱にも積みあがった弁当の空箱をひとりで片付けようとして、見事に転んでぐちゃぐちゃになって。結局それぞれみんなで片付けるっていう(笑)。
橋本:奇跡起きてるねぇ(笑)。
谷水:真ちゃんは「歯ブラシがない!」って騒いで結局鏡の前にあったとかありそう。
竹中:多分あるよ。奇跡というか予言!
松田:真緒は、作中で凪砂に「懐中電灯」って言われるけど、その光が大きくなって。りき(真緒)が自然発光できるようになるとか。
谷水:灯り入れてもらわずとも!? それ、今回の目標にしようかな。
橋本:公演期間が長いから1回は可能性あるかもしれないよね。閣下と茨が曲中に手を重ねる振りがあるんです。いつかなんかビームみたいなものがこの手から出るんじゃないかなって。“気”を使えるようになりそう……って思いながら稽古してました!
(左から)橋本真一、松田 岳
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