ペヤンヌマキ主宰のブス会*、その土地に生きる人々の“声”をもとにした伝承スタイルの音楽劇を上演
第8回ブス会*『The VOICE』
2022年11月24日(木)~30日(水)杉並区、西荻窪の遊空間 がざびぃにて、ペヤンヌマキが主宰するブス会*の新作公演『The VOICE』が上演されることが決定した。
約3年ぶりとなる本公演のキャストには、2020年の『女のみち2020~アンダーコロナの女たち~』に引き続き、高野ゆらこ、罍陽子、『エーデルワイス』や『男たらし』に出演の金子清文、そしてブス会*初参加となる異儀田夏葉、天羽尚吾、古澤裕介が名を連ねる。
高野ゆらこ
罍陽子
金子清文
異儀田夏葉
天羽尚吾
古澤裕介
ペヤンヌマキはこれまで、「自分ごと」を起点として現代日本に生きる女性のリアルをシニカルさと優しさが共存する視点で描き続けてきたが、自身の住む地域で起きている道路問題がきっかけとなり、2022年6月の杉並区長選挙に立候補した岸本聡子氏に密着し、ドキュメンタリー『〇月〇日、区長になる女。』を撮影・編集。地域の問題が「自分ごと」になったことで、地域活動と創作活動のハイブリッドを模索中。
向島ゆり子
新作『The VOICE』は、音楽監督・演奏に、多彩な楽器をあやつる演奏家・アーティストでありブス会*『エーデルワイス』『男女逆転版・痴人の愛』でペヤンヌマキの信頼も厚い向島ゆり子を迎え、その土地に生きる人々の“声”をもとにした伝承スタイルの音楽劇を目指す。
脚本・演出:ペヤンヌマキ コメント
ペヤンヌマキ
こんにちは。杉並区に住んで20年になるペヤンヌマキと申します。
これまで半径10メートル以内で起きたみみっちいことを題材に演劇を作ってきましたが、なんと私の半径10メートル以内で壮絶な「道路問題」が起きていました! 70年以上も前の道路計画がゾンビのように蘇った「都市計画道路」。道路ができると私が住んでいる場所は立ち退きになってしまいます。自分のことに精一杯で社会問題のことなんてこれっぽっちも考えてこなかった私ですが、自分の住まいが奪われる危機に直面して初めて、社会や政治が私たちの生活に直結していることに気づきました。
そして現在は、地域の運動に参加して「都市計画道路反対!」のハッシュタグで呟く毎日。
本当は、猫とまったりお昼寝したり、お気に入りの川沿いを散歩してバードウォッチングを楽しんだりしていたいだけだった。だけど黙ってたらこのささやかな生活が奪われてしまう。もう黙っちゃいられない。気づいてしまったのだから。
これは現在私に起きていることであり、杉並区で起きていることであり、どこでも誰にでも起こりうること。
杉並区で様々な出会いがあり、様々な「声」を聞きました。そして道路問題のど真ん中にある西荻窪の小さな劇場と出会いました。今この場所で演劇をやるべきだと直感的に思いました。だけどこの現実を物語にしてしまうのはちょっと乱暴ではないか。生の「声」の集積を俳優の体を通して音楽にするのはどうだろう。まだどんなことになるのかさっぱりわからないけれどこのキャストと向島ゆり子さんとだったらとっても面白い試みになることは間違いない。新生ブス会*がお届けする伝承スタイルの音楽劇『The VOICE』お楽しみに! ぜひ劇場に足を運んでこの土地の「声」を感じていただきたいです。
公演情報
会場:遊空間 がざびぃ
音楽監督:向島ゆり子
出演:高野ゆらこ 罍陽子 異儀田夏葉 天羽尚吾 古澤裕介 金子清文
/向島ゆり子(演奏)
一般 前売/当日共に3,500円
U25 前売/当日共に2,000円(入場時要証明書)
Twitter:@busukai