『ANIMAX MUSIX 2022 Part1』レポート 「音楽は続いていく」…そんな想いがDAYTIMEの横アリにあふれる!

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2022.11.24

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『ANIMAX MUSIX 2022 Part1』2022.11.19(SAT)横浜アリーナ

2009年にスタートし、今年で13年目を迎える「ANIMAX MUSIX」。昨年より有観客ライブを再開し、今年も11月19日に横浜アリーナに多くのアニソンファンを集め、午前・午後の二部構成での開催となった。このフェスならではのコラボレーションやリクエスト企画に加え、活動の記念すべき節目を迎える個々のアーティストの熱いステージも盛り上がった今回の様子を、まずは午前スタートのPART1からレポートしていこう。

■2021年に伝えた想いが2年越しにオープニングで花開く!

スクリーンにはバックステージの様子の紹介や出演アーティストのコメント映像が流れ、開演時間が近づくにつれて来場したファンの期待で場内の空気が熱くなっていく横浜アリーナ。そして司会の田口尚平アナウンサーによるアーティスト紹介や、第一興商とのコラボレーションで開催された「夢のANIMAX MUSIXのステージで歌おう!オーディション」の優勝者・Rinaによるテレビアニメ『バジリスク ~甲賀忍法帖~』エンディングテーマ「WILDEYES」の熱唱、ダンサーによるオープニングパフォーマンスと開演カウントダウンが終わると共に、ステージには出演アーティストが続々と登場。そして場内のファンが心の中に押しとどめた歓声の代わりに送る力強いクラップが鳴り響く中、いよいよライブパートの幕は上がった。

【TRUE】

「盛り上がっていこうぜー!」

そんなゲキとともに登場したトップバッターはTRUE。そしてオープニングナンバーは、アニソンフェスではアガる定番として大人気の「DREAM SOLISTER」( TVアニメ『響け!ユーフォニアム』)だ。

熱いボーカルにファンも熱気のこもったクラップで合わせ、開始早々から場内はヒートアップ。そして「横浜アリーナ飛ぶよー!」のかけ声と共に、サビでは全員でのジャンプを決めて、クライマックスでは「せーの!」を合図にTRUEと共に腕を振る。そんなみんなが手に持つコンサートライトの黄色い輝きの波と、ラストの全員ジャンプでライブは最高の盛り上がりからスタートした。

午前中から元気なファンの様子に喜びながら、TRUEからは自身がトリを務めた2021年1月30日開催の無観客ライブ『ANIMAX MUSIX 2021 ONLINE』の思い出が語られる。新型コロナ禍で2020年のANIMAX MUSIXが中止となり、これから有観客ライブが再びできるかどうかの先が見えない中で開催されたオンラインライブで、「止まらない音楽は続いていく」という最後のリリックの独唱から歌い始めた「DREAM SOLISTER」。TRUEは次のANIMAX MUSIXが有観客開催されるなら、絶対に「音楽は続いていく」という想いを唄ったこの曲から始めたかったのだという。

「届きましたか? みんなが思い届けてくれますか?」

そんな問いかけにファンがコンサートライトを振って応える中、次のナンバー「Another colony」(TVアニメ『転生したらスライムだった件』)を、圧倒的声量のボーカルで熱唱。コンサートライトの青い輝きに染まる場内を、ランウェイを進みながらファンの間近で声を届け、これからも一緒に歌い続けようという想いを込めた「僕らは負けちゃいけない」を力強く唄い、ラストは迫力のロングシャウトで締めくくった。

【アイカツ! シリーズ】

「ANIMAX MUSIXいくぞー!」

続いて登場したのは、今年で10周年を迎えた『アイカツ!』シリーズから、歌唱担当アーティストの7人(わか・ふうり・ゆな・れみ・えり・りすこ・るか)が、それぞれの担当キャラの衣装姿で登場。アニバーサリイヤーを記念して、シリーズの原点である『アイカツ!』から、「SHINING LINE*」「ハッピィクレッシェンド」の二曲を熱唱。10周年を祝って熱いアイカツぶりをファンに届けて見せた。

【アイカツ! シリーズ×安野希世乃】

ANIMAX MUSIX名物の出演アーティストによるコラボレーションステージが早くも登場。その第1弾は「アイカツ! シリーズ」の7人と、『アイカツ!』で北大路さくらを演じた安野希世乃による『アイカツ!』1年目後期の主題歌「ダイヤモンドハッピー」。歴代楽曲の中でも常に上位に食い込む人気曲だけに、ファンにとっては夢のステージが実現。ライブ映えするアップテンポなナンバーを、曲に合わせて抱き合う仕草を織り込むなども交え、後半は8人全員でステージに並び、サビではファンと共に手を振るフリを合わせながら唄いきり、横浜アリーナでの見事なアイドルカツドウ!を締めくくった。

【やなぎなぎ】

ステージ上を照らすスポットライトに照らされ、荘厳なピアノの旋律と共にやなぎなぎが登場。一曲目の「Before I Rise」(ゲーム『ヘブンバーンズレッド』)では、美しくもはかない歌声に乗せて絶望的な戦いに挑む少女達の悲劇的な運命と、そしてその先に待つ希望を次第に力強さを増しながら劇的に歌い終える。

歌い終えてのあいさつでは、メジャーデビュー直後に出演した初めての大舞台が2012年のANIMAX MUSIXだったことを振り返った。そしてオンライン開催となったANIMAX MUSIX 2021 DAY2以来の有観客でのステージに再び立てて、今回はファンをと一緒に楽しめるのが凄く嬉しいと語り、その時を思い出してデビュー曲である「ビードロ模様」(TVアニメ『あの夏で待ってる』)を二曲目に唄った。会場全体が夏の森のように緑のコンサートライトで輝く中、幻想的に作り込まれた音と共に思い出の曲を歌い上げていった。

【GARNiDELiA】

パワフルなボーカルと演奏を場内に轟かせて登場したGARNiDELiAの二人。一曲目の「幻愛遊戯」(TVアニメ『うちの師匠はしっぽがない』)ではダンサー4人の踊りを従えてのパフォーマンスと共に熱唱。

2019年以来の出演となる二人は、コンサートライトの輝きに包まれた場内の景色に感激しながら「4年ぶりに帰って来れて嬉しい」とあいさつ。続く二曲目の「ambiguous」(TVアニメ『キルラキル』)も場内と一体になって盛り上がり、最後は「ANIMAX MUSIXサイコー! 本当に本当にありがとう!」と感謝の叫びで締めくくった。

【オーイシマサヨシ】

その歌とトークで大型アニソンライブには欠かせない存在となっているオーイシマサヨシは、アコースティックギターを携えてステージに登場。一曲目の「楽園都市」(TVアニメ『コップクラフト』)を、コンサートライトの真っ赤な輝きに染まりながらパワフルな演奏と共に力強く唄い上げる。そしてラストは「アニマーックス!」と叫んで腕で「X」を組んで、ファンと共に盛り上がった。

「おしゃべりクソ眼鏡ことオーイシマサヨシです! 今日もいっぱい居るね、オーイシマサヨシみたいなやつが!」

そんな定番ネタからの観客いじりを挟んで、次の曲として田村ゆかりとのデュエットナンバーである「恋はエクスプロージョン」(TVアニメ『恋は世界征服のあとで』)唄いたいと語るが、今日は田村が出演していないため「歌ってくれる相手がおらんねん」と嘆くオーイシ。だが、今回出演の女性アーティストが一緒に唄ってくれることになったとのことで、場内も誰が登場するかを気にしながら次なるステージがスタートした。

【オーイシマサヨシ×Machico】

オーイシマサヨシ×Machico

オーイシマサヨシ×Machico

コラボレーション第2弾となった「恋はエクスプロージョン」。スロットのように回転するスクリーンのアーティスト紹介が止まり、オーイシマサヨシと共に唄うアーティストがMachicoと明かされ、サマードレス姿の本人の登場に場内も沸き上がる。スクリーンに流れるアニメのOPと共に二人はハイレベルなボーカルで息の合ったデュエットを披露。流れるようなラップの応酬や、オーイシがひざまずいてMachicoの手を取るパフォーマンスに場内も盛り上がり、ANIMAX MUSIXならではの夢の競演コラボとなった。

■ファンリクエストにANIMAX SELECTION、そして孔明も登場して大盛り上がりの中盤戦

【FAN SELECTION​】

南條愛乃×安野希世乃

南條愛乃×安野希世乃

「大好きなあの曲を歌って欲しい!」

「コラボを観たいアーティストがいる!」

そんなファンからのリクエストを募ってカバー&コラボを決定する名物企画「FAN SELECTION」が今回も登場。PART1では【南條愛乃×安野希世乃】による「サクラサクミライコイユメ」(TVアニメ『D.C. .ダ・カーポ.』)と、【TRUE】による「インフェルノ」(TVアニメ『炎炎ノ消防隊』)の二曲が登場。「サクラサクミライコイユメ」では二人の語りかけるような唄い分けからのハーモニーに心癒され、「インフェルノ」ではTRUEの叫ぶようなパワフルボーカルが場内を熱狂で包み込んで、どちらも大きく盛り上がったスペシャルステージとなった。

【EIKO starring 96猫&久遠七海 starring Lezel from パリピ孔明】

「ここが横浜アリーナですか」

そんな言葉と共にスクリーンに登場したのは、『パリピ孔明』の諸葛亮孔明。このライブのためのオリジナルナレーションに場内が盛り上がり、「共に参りましょう、夢の道の果てまで」の言葉と共に、横浜アリーナがクラブと化す時間がスタートした。

ステージ上に2つのボックスが登場し、そこにEIKOと久遠七海の歌唱担当である96猫&Lezelのシルエットが映し出され、二人のパワフルなボイスとステージに登場した多数のダンサーによるパフォーマンスが繰り広げられる。ステージを極彩色のライティングが照らし出し、スクリーンにはEIKOや七海の名場面などが流れる中、エンディングテーマの「気分上々↑↑」、挿入歌の「Be Crazy For Me」に乗せて、ファンは緑に輝くコンサートライトを振ったりクラップを響かせて、ステージで繰り広げられるパフォーマンスを思うがままに楽しんだ。

そして曲を歌い終えた二人のあいさつを経て、ラストを飾るのはもちろんオープニングテーマの「チキチキバンバン」。スクリーンに流れるOPムービーと共に会場全体が一体となり、96猫&Lezelのラップの掛け合いなどのパフォーマンスに熱狂。会場にいた全ての者が劇中のBBラウンジでEIKO達のライブを体感しているような気分を味わえた時間となった。

【i☆Ris】

続いてのステージは、シークレットゲストとして今年でデビュー10周年を迎えるi☆Risが登場。ヒントがかなりピンポイントだったので、多くのファンは彼女達の登場を察していたが、その分驚きよりも喜びの雰囲気の中でステージがスタート。

黒と金のドレスをまとった5人が送る一曲目は最新ナンバーの「Queens Bluff」(アニメ『賭ケグルイ双』)。妖艶なボーカルとダンスで『賭ケグルイ』世界の危険な雰囲気を描き出してみせた。

歌い終えて「シークレットらしくないシークレットゲスト」と自分達でツッコミながら、この日初めてi☆Risを知ったという人も少なからずいるのを受けて「知ってる人も知らない人もここから盛り上げていこう!」と、続いての曲は初心者向けi☆Risメドレーに。

「朝早いよね? 元気ですか?」「朝も早いですがこのあとのメドレーも楽しんでいって下さい」と、早くから会場に訪れてくれたファンをねぎらいながらメドレータイムに。

場内がそれぞれのイメージカラーの極彩色の輝きで染まる中、ファンタジックなストーリ仕立てのオリジナルナンバー「幻想曲WANDERLAND」から、「Realize!」(TVアニメ『プリパラ』第3クール)、「アルティメット☆MAGIC」(TVアニメ『賢者の孫』)をランウェイを行進しながらファンの間近で熱唱し、最後はアリーナ中央で5人揃ってキメ!

「10周年を迎えたi☆Risがまだまだみんなを盛り上げていくよー! この後も楽しんでってくださいー」とメッセージを送ってシークレットステージを締めくくった。

【ANIMAX MUSIX anime selection~アクセル・ワールド~】

FAN SELECTIONと共に用意されたステージ企画が、アニマックスが選んだ作品にまつわるナンバーを、参加アーティストにカバーしてもらう「ANIMAX MUSIX anime selection」。PART1では、今年で放映10周年を迎えるTVアニメ『アクセル・ワールド』だ。

【鈴木このみ×やなぎなぎ】

一曲目は前半クールの主題歌「Chase the world」を、2011年にアニマックス主催の第5回全日本アニソングランプリで優勝し、同年のANIMAX MUSIXデビューした鈴木このみ&2012年にメジャーソロデビューしてANIMAX MUSIXのステージに立ったやなぎなぎがカバー。二人共ちょうどシンガーとしてデビューしたのが『アクセル・ワールド』とほぼ同時期という繋がりだ。

二人ともに力強いボーカルでハイスピードなハーモニーを紡ぎあい、さらに後半はアリーナステージへと移動して、コンサートライトの真っ赤な輝きに包まれながら唄い上げ、作品のテーマのひととつである「加速」の如きスピード感が伝わるステージとなった。

【GARNiDELiA】

続いては前半クールのエンディングテーマ「→unfinished→」を、こちらも『アクセル・ワールド』と同時期にメジャーデビューしたGARNiDELiAが熱唱。メタリックなドレス姿と黒の衣装をまとい、アップテンポなメロディと共に自分の居場所を探し求める切ない歌詞を力強く歌い、クライマックスでは「もっと!」とコンサートライトを振ってのコールを求めながら、ステージを熱く盛り上げた。

■この後まさかの……オオイシマサヨシ出走!?

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