加藤和樹が東啓介をおもてなし? ミュージックバー『エンタス』が1日限りのリアルオープン!
東啓介、加藤和樹
俳優・声優・アーティストとして活躍する加藤和樹がメインMCを務めるWOWOWオリジナル番組「加藤和樹のミュージックバー『エンタス』」。同番組初となるライブイベントが、2023年3月19日(日)にLINE CUBE SHIBUYAにて開催される。
マスターの加藤がゲストを音楽でもてなす『エンタス』が、ライブステージでどんな化学反応を巻き起こすのか。第1部ゲストの東啓介との仲良しトークと共に、その全貌を探りたい。
和樹くんの第一印象は、怖い人だなって(笑)
――『エンタス』初のライブイベントとなる「加藤和樹のミュージックバー『エンタス』ON STAGE」。そのゲストに東さんを選んだのはどんな理由があったのでしょうか。
加藤:理由ですか? 呼びたかったからです。
東:(手を叩いて)いえーい!
加藤:やっぱり信頼が置けますからね、とんちゃんは。それに、今の若手のミュージカル俳優の中でもグイグイ来ている役者さんなので、その勢いをこの『エンタス』でも存分に発揮していただきたいなと。
東:任せてください!
加藤:お願いします!
東:『エンタス』の初めてのイベントに呼んでいただけてうれしいですし、思い切り楽しんじゃいたいと思います。
――お2人は2018年のミュージカル『マタ・ハリ』が初共演でした。第一印象はいかがでしたか。
東:それはもう……怖い人だなって。
加藤:あははは。
東:「おはようございます」って挨拶するじゃないですか。そしたら(低い声で)「あ、おはよう」って。もうその瞬間、台本ひーらこってなりました(笑)。
加藤:いや、もうちょっと愛想良かったでしょ(笑)。
東:あ、でもその後すぐに「ラーメン行く?」って誘っていただいて。秒で「行きます!」って返事しました。
加藤:すぐ食べに行ったね。
東:なので、最初の印象はすぐにガラッと変わりましたね。
加藤:大体みんな怖いって言うんですよ。不思議だなあ。
東:意識してないからこそ、余計になんでしょうね(笑)。
加藤:でもさ、このナリでいきなり「よろしく!」って来ても逆に引くでしょ。
東:確かに(笑)。
――加藤さんから見た東さんの第一印象も聞きたいです。
加藤:大きいなって。これも絶対言われるでしょ。
東:言われます(笑)。
加藤:でも大きいのは身長だけじゃなくて。演技の幅というか。とんちゃんは内面に繊細な部分があって。大きな体が見せる繊細な表現というのはすごく魅力的だなって稽古を重ねていく中で思いましたね。
とんちゃんの深みのある太い声は武器だと思う
――印象的だった思い出といえば何が浮かびますか。
東:よく和樹くんの車で一緒に稽古場まで行かせていただいたんですよ。そのときに韓国バージョンの『マタ・ハリ』の楽曲をずっと聴いていたんですけど、初演では和樹くんはラドゥーとアルマンの1人2役をやってたんで。2人で延々歌ってました。
加藤:僕の練習に付き合っていただきました(笑)。
東:初演のときは大変でしたもんね。
加藤:大変だった。とんちゃんとデュエットする楽曲があったんだけど、俺はとんちゃんのパートも歌わなきゃいけなかったから、たまにどっちかわからなくなる(笑)。本番中、何回かユニゾンしたこともあったもんね。俺が下に行かなきゃいけないのに間違えてユニゾンになっちゃって。
東:あれは難しかったですよね。
加藤:袖に引っ込んだ瞬間、「ごめん! さっきユニゾンになっちゃった」って謝ってました(笑)。
東:僕はもう数多くのミュージカル作品に出演されている和樹くんと一緒に歌えるだけでうれしかったですね。
――加藤さんとの歌い心地はいかがでしたか。
東:(囁き声で)最高でした。
加藤:あはは。
東:オーケストラも最高だし、大劇場でマイクをつけて鳴り響く音が気持ちよくて。
加藤:『マタ・ハリ』のときから思っていたけど、とんちゃんはまだ若いのに、深みのある、すごいしっかりした太い声が出る。そこは武器ですよね。
東:僕は、和樹くんの喉ってどうなってるんだろうってずっと思っていました。今まで聞いたことのない声質と強さと太さと高さで。すごすぎて、ちょっとよくわかんない(笑)。僕だったら絶対出せないようなキーも普通に出るんです。どうなってるのかわからなくて、当時はずっと聴いて観察していました。と言っても、その頃の僕は吸収したくても、それだけの技術も知識もなかったので、聴いても全然わからなかったですけどね。もうがむしゃらにやるしかなかったです。
加藤:でもそれが俺から見たら、伸びしろしかないなって感じだった。本番を重ねるごとにどんどん良くなるし、その後も作品を重ねるたびに成長していくんですよ。この間の『ジャージー・ボーイズ』なんて本当に素晴らしかったですし。『THE PARTY in PARCO劇場』で一緒になったとき、思わず言っちゃったもんね、「とんちゃん、歌上手くなったな」って。
東:あれはうれしかったです。
加藤:俺なんかそんなこと言える立場じゃないですけど。そうやってね、後輩の成長を感じられるのは先輩の特権だなと思います。
東:確かに。本格的にミュージカルをやるようになった初めのところから見てくださっているので。僕の歩みを1から知ってるという意味では和樹くんくらいしかいないかもしれないです。
――2020年に緊急事態宣言が出て、日本中がロックダウンしているときも、お2人でコラボをされていましたね。
加藤:何か一緒にやりたいなっていう話をさせていただいて。それで、僕の楽曲を一緒に歌ってもらいました。
東:あの曲、めっちゃ良かったです。僕がピアノで、和樹くんがギターを弾いて。遠隔ではありましたけど、一緒にセッションできてすごく楽しかったです。
加藤:まあ、YouTube自体は結局2回しか更新できませんでしたけど。
東:そんなもんですよ(笑)。
加藤:難しいね、YouTubeって。
東:難しいです。
加藤:俺がそんなに音楽のツールに詳しくないっていうもあるけど。めっちゃアナログな方法でやってたんで。
東:確か全部ケータイでしたもんね。
加藤:そうそう。パソコン持ってないんで、編集も全部iPadとケータイ。
東:しかも当時のiPadなんて今みたいにすごくないから。
加藤:ギガ数も全然なくて、アップロードするのにめちゃくちゃ時間がかかる。
東:それがストレスになるんですよね。
加藤:アップロードまであと37時間とか出て、「1日超えとるやん!」ってなった(笑)。あれは結構ショックでした。