石井一孝が原案・作詞・作曲・主演をつとめた一人ミュージカルを佐々木崇主演で配信上演

佐々木崇 コメント

初めまして。佐々木崇と申します。
かずさん（石井一孝さん）が作品の原案、楽曲を手掛けた『君からのBirthday Card』は以前かずさん主演、僕はゲストとして郵便局員をやらせていただきました。笑あり、涙あり、かずさんの魅力が全面に出ていたこの作品。
そしたら昨年かずさんからこう言われました
「崇、五島宏をやってみないか？」
その日ははっきりとした返事をせずに終わったのを覚えています。しかしこうしてご縁があり五島宏役をやらせていただくこととなりました。作品と五島宏、一城かれんの2人の魅力を僕なりに最大限表現出来るよう稽古してきました。
かずさん、岡村さやかさんの頼もしいお二人をゲストに迎えた『君からのBirthday Card』を是非4月2日生配信でご視聴ください！！

岡村さやか コメント

郵便局員役の岡村さやかです。
強い信頼関係でこの作品を上演されてきた石井一孝さんと佐々木崇さん。
尊敬する皆さまの輪に参加させていただき、素敵な作品の一部になれることがとても嬉しいです。稽古場では、出番以外引き込まれて見入っていて、私自身元気をいただいています。
笑いも愛もたくさん詰まったミュージカル。
本編後にはミニライブもあります。
生配信も、アーカイブ配信も、お好きな形でお楽しみいただけましたら幸いです。

石井一孝コメント

皆様こんにちは。ロミジュリの神父、ジキハイのアターソンと、最後のツメが甘い役を任されることが多い(笑)石井一孝です。ツメが甘いだけでなく声も甘い私（自分で言います 笑）が、歌い演じ曲まで書き下ろしたオリジナルミュージカルが『君からのBirthday Card』。

『ミスサイゴン』で俳優デビューしたのが1992年、あれから長い時をミュージカルの世界で歩いてまいりました。アラジンもマリウスもバルジャンもエディもアターソンも、僕にとって愛おしく大切な友人です。しかし、子供の頃から小田和正さんや山下達郎さん、フレディ・マーキュリーみたいになりたいと想い続け曲を書いてきた僕にとって、「ミュージカルを書きたい」という想いは常に「役を演じる」のと同じくらい重要なものでした。この作品はその長年の夢を叶えた作品です。

しかしその工程は「言うは易し行うは難し」でした。様々なプロットが浮かんでは消え、書いては捨てを繰り返しました。そんな荒波を乗り越え、多くの素晴らしい仲間の力を借りて2018年に完成させたのが、この『君からのBirthday Card』なのです。

この思い出の作品に、大の仲良しの佐々木崇くんが、今回「五島宏」として挑んでくれるなんて言葉にできない喜びです。『スカーレット・ピンパーネル』で一緒になって以来、顔の濃さがお互いを導きあっているのか(笑)、プライベートでも良き相談相手の私達。郵便局員役で前回参加してくれていた崇くんが主演、そして崇くんの紹介で知り合った、才能豊かな岡村さやかさんが郵便局員役を演じて下さることに。「君バス新プロジェクト」は友情の連鎖で決まったのです。運命が回り始めているのが嬉しくてなりません。

同じ役で同じ台詞を喋っていても、演じる役者が違うとまったく違った味わいになります。多くの作品の「ダブルキャスト」を見れば言わずもがなですよね。それは演じ手によって、台詞の間やニュアンス、思考のスピード、体から放つ体温が違うからです。勿論見た目と声の色が違うのも大きいです。ですから、今回の『君からのBirthday Card』が、崇くんの「ぬくもり」によって、僕の宏とは「まったく違う景色」になるのは必然。そこが楽しみでならないのです。思いやり深くあたたかな宏、ユーモアに溢れたオタクな宏、妻を守り抜こうとする信念の宏。崇くんの描く1人の青年が本当に愛しいです。
さやかさんの抜群の歌唱力と切れるダンス力、ギャグセンスも素晴らしく、笑いの渦が想像の斜め上から飛び込んできます。素敵な郵便局員です。私も牧師役で少し参加させていただきますが、テーマはお茶目で寂しがり屋な牧師です(笑)。

コロナの夜明けが薄靄の向こうに少し見えてきた気がしますが、まだまだ不安も多い昨今でございます。私達の紡ぐこのささやかな物語が、皆様にとって少しでも希望や勇気になったら幸いです。雨の後にはきっと虹がかかる、そう信じて筆を置きます。新生『君からのBirthday Card』にどうぞご期待ください！