ナショナル・シアター・ライブ、新たに『ライフ・オブ・パイ』『ベスト・オブ・エネミーズ』『善き人』の劇場公開が決定
ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)から、今年すでに公開が発表されている作品に加えて、新たな話題の3作品『ライフ・オブ・パイ』『ベスト・オブ・エネミーズ』『善き人』の劇場公開が決定した。
ナショナル・シアター・ライブは、TOHOシネマズ 日本橋ほかで公開している人気上映企画。今観るべき英国の演劇作品をナショナル・シアターが厳選して収録し、世界の映画館で上映している。
『ライフ・オブ・パイ』は、ヤン・マーテル原作の「パイの物語」を日本でも数々の作品の演出を手がけているマックス・ウェブスターが演出した舞台。第85回アカデミー賞で監督賞・作曲賞・撮影賞・視覚効果賞の最多4部門を受賞したアン・リー監督の映画『ライフ・オブ・パイ』と同じ原作をもとにしていて、映画と違うリアルな舞台上でどのように原作を表現しているのかが楽しみな作品。
NTLive『ライフ・オブ・パイ』
NTLive『ライフ・オブ・パイ』 (C)️Johan Persson
『ベスト・オブ・エネミーズ』はロバート・ゴードンとモーガン・ネヴィルが監督したドキュメンタリー映画『ベスト・オブ・エネミーズ』に着想を得た演劇で、映画は1968年のアメリカ合衆国大統領選におけるゴア・ヴィダルとウィリアム・F・バックリーJrのテレビ討論を描き、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞の最終候補にもなった。出演はデヴィッド・ヘアウッド、ザカリー・クイント。舞台版は英国業界誌のThe Observer、The Times、Time Out、Sunday Times、iNews、Financial Timesなどが軒並み5つ星の評価をしている。
NTLive『ベスト・オブ・エネミーズ』
NTLive『ベスト・オブ・エネミーズ』 (C)️Johan Persson
『善き人』はローレンス・オリヴィエ賞受賞演出家のドミニク・クックがC・P・テイラーの原作を舞台化した作品で、同原作は2008年にヴィゴ・モーテンセン主演で映画化もされている。善良で知的なドイツ人教授は自分の作品を読んだヒトラーに気に入られしまい、自身の意図とは関係なくナチスに取り込まれていくというポリティカルスリラー。主演を『ドクター・フー』でお馴染みのデヴィッド・テナントが務める。
NTLive『善き人』
NTLive『善き人』 (C)️Johan Persson
いずれの作品も見どころがいっぱいの秀作ばかり。この機会に、身近な映画館で世界最高峰のハイレベルな観劇体験を楽しんでみよう。
上映情報
公開劇場:TOHOシネマズ 日本橋ほか
『ライフ・オブ・パイ』
『ベスト・オブ・エネミーズ』
『善き人』
2023年
・4月14日(金)~ 『るつぼ』
★5月26日(金)~『ライフ・オブ・パイ』
・6月23日(金)~『オセロー』
★9月8日(金)~『ベスト・オブ・エネミーズ』
★10月20日(金)~『善き人』
【アンコール作品上映予定】
3月31日(金)~4月6日(木) 『レオポルトシュタット』(※吉祥寺オデヲンのみ)
3月31日(金)~4月13日(木) 『かもめ』(※シネ・リーブル池袋のみ)
作品情報
作:ヤン・マーテル
毎晩放送される新しい形式のテレビ番組で、彼らは崩壊した国家の道徳的な風景について討論する。信念が否定され、中傷が飛び交う中、アメリカ政治の新境地が開かれ、テレビニュースの在り方は永遠に姿を変えようとし……。
演出:ドミニク・クック