bokula.『RUSH BALL 2023』ライブレポートーー「ライブハウスに来てください!」そこにあるのはステージで演奏するリアル
bokula. 撮影=瀧本JON…行秀
『RUSH BALL 2023』bokula.
『RUSH BALL 2023 25years Goes On!』と題し、今年25周年を迎える『RUSH BALL』。記念祭ではなく「この先も続いていく」というタイトルに未来への希望がつまった3日間がついにスタートした。
雲一つない青空に似合う1音目を鳴らしたのは、広島県広島市を拠点に活動する4人組、bokula.だ。えい(Gt.Vo)、かじ(Gt)、さとぴー(Ba)、ふじいしゅんすけさん(Dr)が登場し、「『RUSH BALL』おはようございます!」と挨拶すると「HOPE」から瑞々しく力強いロックサウンドを響かせる。5月に開催されたプレイベント『RUSH BALL☆R 2023』にも出演した彼ら。オープニングアクトを任されたことへの喜びと気合いが一音一音から十分に感じられる。「もっと来いや! 『RUSH BALL』!」と煽り、俺達の音はこれだ! といわんばかりに真っ向からオーディエンスに向き合う姿が眩しい。
bokula.
かじのキラキラとしたギターの音色が記憶に残る中、2曲終わったところで「bokula.といいます! よろしく!」とはじめて笑顔を見せたえいは、「晴天でとても暑いですが元気ですか!? 一緒にフェスで夏を感じられたら」と投げかけ、汗と笑顔とハンドクラップが似合う「夏の迷惑」へ。緊張感のある冒頭から徐々にほぐし、緩急をつけたライブメイクでオーディエンスを惹きつけていく。「ひとりひとりの今日が最高のものになりますように! あなたの愛するミュージックが最高のものになりますように!」と「愛すべきミュージック」で「音楽が好き」という想いを共有すると、「バイマイフレンド」では、<グッバイ>を歌いながら飛び跳ねるオーディエンスの姿が。
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「最後に言わせてください! 気になったら是非ライブハウスに来てください!」このステージで何度も「広島から来ました!」とアピールした彼ら。ラストソングにセレクトした「群青謳歌」の<一発勝負なんだって>という歌詞のとおり、今与えられたステージで、ライブハウスで、自らの音楽とともに戦い抜くバンドの覚悟を明確に示したライブだった。
取材・文=岡田あさみ 撮影=瀧本JON…行秀
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