バウンダリー『RUSH BALL 2023』ライブレポートーー「あなたの一番になりたい!」拳が続々と突き上がる、痛快なATMCの幕開け

レポート
音楽
2023.8.27
バウンダリー 撮影=渡邉一生

バウンダリー 撮影=渡邉一生

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『RUSH BALL 2023』バウンダリー

ATMCのトップバッターを務めるのは、大阪の3人組ロックバンド、バウンダリー。2013年のバンド結成から10年、ついに『RUSH BALL』への出場を果たす。笑顔いっぱいで颯爽とステージに登場すると、「でたらめ」でライブをスタート。そのまま「今日というこの日を、この瞬間を、私たちだけじゃなくみんなの心に残したいな!」(中道、以下同)と「あの言葉」と続け、さくら(Dr.Cho)とアオキ(Ba.Cho)のリズムに乗って、中道ゆき(Vo.Gt)が思いっきりギターを掻き鳴らし歌う。このステージを誰よりも楽しんでいるかのようなステージングに早くも引き込まれる。

バウンダリー

バウンダリー

MCでは、初めての『RUSH BALL』のステージの喜びを噛み締めながら、「めちゃめちゃ気持ちいいわ!」と叫ぶ。さらに「気持ちいいのは、間違いなく観てくれてるみんなのおかげです。たくさんのバンド、たくさんのでっかいアーティストが出ますけど、ぜんぜん負けていいやなんて思ってないので。あなたの、あなたの一番になりたいと思って、心を込めて……」と、7月にリリースされたばかりの1st フルアルバム『あしあと』から「足跡」を披露。バンドの今日までの軌跡、そして今日というステージを共にした観客たちと、これから歩んでいく未来を示すかのような力強い楽曲で心がひとつに。

バウンダリー

バウンダリー

その後も「ゆきさき」「気まぐれ」と畳みかけ、ラストは「暗闇」。ストレートなロックンロールが鳴らされるたびに、曲に合わせて揺れていた観客の手が握りしめた拳に変わり、最後には高く、高く突き上げられていく光景は痛快だった。

取材・文=大西健斗 撮影=渡邉一生

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