鬼才ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)がオール・ショパン・プログラムのリサイタルを開催
ヴァレリー・アファナシエフ
2023年11月28日(火)、ピアニスト ヴァレリー・アファナシエフが大阪 ザ・フェニックスホールにおける”KCM Concert at The Phoenix Hall,Osaka”シリーズのスペシャルコンサートに登場。オール・ショパン・プログラムによるリサイタルを開催する。
今年76歳を迎えるヴァレリー・アファナシエフは、極端に遅いテンポのシューベルト演奏や、シューマン「クライスレリアーナ」を演劇化した作品などで世間を騒がせてきたが、近年では思索的で円熟を極めた深い音楽性とともに、ひとつの音にまるで人生が凝縮されたかのごとく、アファナシエフにしか体現できない芸術を披露する。
同シリーズには2021年にも登場したが、今回は「オール・ショパン・プログラム」。鬼才アファナシエフによるショパン賛歌に期待したい。
鬼才再び! ヴァレリー・アファナシエフ ショパンを弾く!
ヴァレリー・アファナシエフ
2021年 コロナ禍の最中、来日が許された限られた外国人芸術家の一人にヴァレリー・アファナシエフがいた。
彼は東京・王子ホールがこの年から3年連続で彼のリサイタルを開催するというプランの下に、幸いにも入国が許され、その際は東京のみならず、大阪 ザ・フェニックスホールにおける”KCM Concert at The Phoenix Hall,Osaka”シリーズのスペシャルコンサートにも登場することになり、彼は長年待ち望んでいた満場の聴衆のためにバッハとブラームスの作品を弾いた。
翌2022年のソロリサイタルは大阪では行われなかったが、3年連続来日企画の最後の今秋、彼は再び大阪での同シリーズに再登場することとなった。
しかも、プログラムは多くのファンにとっても驚嘆の「オール・ショパン・プログラム」。
作家としても数多なる小説や詩集を執筆してもいるアファナシエフが弾くショパンが果たしてどのようなものなのか?
彼のショパンをモスクワで聴いたあるピアニストは「まるでブルースとの小説のような、長い人生の回想録を読み終えた感がある」と証言している。
ヴァレリー・アファナシエフは1947年生まれで今年76歳。20世紀に名声を轟かせた多くの巨匠たちが次々と引退またはこの世を去ってゆく必然の中で、過去の時代からの伝統の薫りを放つ芸術家の真髄に触れることができる機会はもう、そう多くはない。 是非この機会をお逃しなく!
ヴァレリー・アファナシエフ