福士誠治「心揺さぶる瞬間をどうぞお楽しみに!」~前後篇6時間半にわたる超大作叙事詩『インヘリタンス-継承-』が開幕へ

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2024.2.10
『インヘリタンス-継承-』舞台写真        撮影:引地信彦

『インヘリタンス-継承-』舞台写真        撮影:引地信彦

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2024年2月11日(日・祝)より、東京芸術劇場 プレイハウスにて、『インヘリタンス-継承-』が開幕する。この度、初日開幕へ向けたキャストのコメントと舞台写真が届いたので紹介する。

撮影:引地信彦

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撮影:引地信彦

気鋭の演出家に新たな活躍の場を提供してきた東京芸術劇場がタッグを組んだのは、2010年『おそるべき親たち』のシアターウエスト公演以来、充実した共同作業を積み重ねている、演出家・熊林弘高。自身が納得した作品を1~2年に1本選びぬく熊林が「これだけは」と上演を切望した作品、それが『インヘリタンス-継承-』だ。

撮影:引地信彦

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本作は、2015~18年のNYを舞台に、1980年代のエイズ流行初期を知る60代と、若い30代・20代の3世代の3世代のゲイ・コミュニティの人々の愛情、人生、尊厳やHIVをめぐる闘いを描いた作品。

撮影:引地信彦

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撮影:引地信彦

作者、マシュー・ロペスは本作でラテン系の作家として初めてトニー賞ベストプレイ賞を受賞し、この春ノン・バイナリー(自分を男性・女性という性別にあてはめない)俳優がトニー賞を受賞して注目を浴びた『お熱いのがお好き』ミュージカル版の脚本も手掛ける今注目の作家。病気やマイノリティに対する差別や偏見を乗り越えて力強く生きる人々を描く本作の人気は高く、上演権獲得を巡りコンセプト・プレゼンとなったが、熊林が勝ち抜き、作者ロペスより日本初演の演出を託された。

撮影:引地信彦

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撮影:引地信彦

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撮影:引地信彦

熊林の指名を受けてたったのは、福士誠治、田中俊介、新原泰佑、そして柾木玲弥はじめフレッシュな若手俳優陣。対するベテラン勢には、篠井英介、山路和弘が顔を揃えた。さらに麻実れいが後篇のみ、クライマックスで登場するのも見どころとなる。

前後篇6時間半にわたる超大作叙事詩(エピック・ストーリー)となるが、熊林はそこに、いま語られなくてはならない物語を見出していく。

撮影:引地信彦

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撮影:引地信彦

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そして今回、作家マシュー・ロペスが、本作の上演に合わせて初来日し、2月12日(月・休)13:00公演で、ポスト・パフォーマンストークを開催する。また、2月18日(日)13:00公演では、出演者の福士誠治・田中俊介・新原泰佑・山路和弘によるポスト・パフォーマンストークも決定。貴重な機会となるので、参加してみてはいかがだろうか。

さらに、東京公演初日の2月11日(日・祝)の18:00公演と、2月18日(日)13:00公演のカーテンコールの最後が撮影可能となった。SNSへのアップもOKだそうなので、該当公演を観劇の方は写真を拡散しよう。

本公演は、2月24日(土)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。その後、大阪・北九州でも行われる。

撮影:引地信彦

撮影:引地信彦

撮影:引地信彦

撮影:引地信彦

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出演者コメント

■福士誠治 / エリック・グラス 役
とうとう開幕の日がやって参ります!
この作品との出会い、そして観に来てくれるお客さんとの出会いを楽しみに素敵な作品作りを目指して来ました。
みなさんの人生の6時間半を『インヘリタンス』にくださってありがとうございます。
心揺さぶる瞬間をどうぞお楽しみに!
劇場でお待ちしております。

■田中俊介 / トビー・ダーリング 役
いよいよ明日開幕します。開幕が刻一刻と迫ってくる中、この日を迎えるのが怖かった。
正直6時間半の大作への挑戦に怖気付いている自分がいました。でも今は皆様に観ていただける喜びで満ちています。
それは演出の熊林さんを筆頭に、心強いキャスト、スタッフの皆さんのおかげです。今作は人間の醜さも美しさも弱さも強さも詰まった壮大な愛の物語です。劇場で皆様にお会い出来るのを楽しみにしています。

■新原泰佑 / アダム 役・レオ 役(二役)
濃密で充実した稽古の毎日を経て、 ようやく皆様にお披露目出来る日を迎えられてとても嬉しく思っています。
時代背景やLGBTQ+についての講義から始まり 台本と睨み合いながら、奮闘する時間は全員でひとつの大きな樹を育てていくようでした。 前後篇6時間半の大作、期待以上のものを感じていただけると思います。
ユーモア溢れるシーンも沢山散りばめられていますので ぜひ笑って感動して感情のジェットコースターを味わってみてください。

■篠井英介 / ウォルター 役・モーガン 役(二役)
数々ある演劇。どれを観ましょう? さて、私達のこの日本初演を見逃す手はありません。
歴史に残るこの舞台を見届けて下さい!お待ち申し上げます。

■山路和弘  / ヘンリー・ウィルコックス 役
「こんな緊張する舞台は初めて!」
そりゃそうだろ、あたしだってねえ! 45年以上やってるけど初めてさ、こんな緊張する舞台!
舞台稽古なのに、緊張で口が回らなかったりする。
皆んなアンテナ張りっぱなしの舞台稽古。
やってくれたな熊林~っ!
さあ、やるか6時間。何? えっ? 7時間?!

■麻実れい  / マーガレット 役
インヘリタンス……熊林さん演出の舞台に参加する事になり
初日前に思う事……
マーガレットとの出会い
演劇の神様の贈り物
今、この役と出会い、向き合い、会話し、この年で原点に戻れたような気がします。
一回一回を大切に、最後までと思っています。素敵な仲間たちと共に。

公演情報

『インヘリタンス-継承-』
 
※本公演はR-15指定のため、15歳未満の方の入場、のご購入はご遠慮いただいております。
 
日程:2024年2月11日(日・祝)~2月24日(土)
会場:東京芸術劇場 プレイハウス
 
作:マシュー・ロペス
E・M・フォースターの小説「ハワーズ・エンド」に着想を得る。
 
訳:早船歌江子
ドラマターグ:田丸一宏
 
演出:熊林弘高
 
出演:
福士誠治
田中俊介
新原泰佑
柾木玲弥
百瀬 朔
野村祐希
佐藤峻輔
久具巨林
山本 直寛
山森大輔
岩瀬 亮
 
篠井英介
 
山路和弘
 
(後篇のみ)
麻実れい

 

【ポスト・パフォーマンストーク】
※実施時間:30分程予定
※該当日のをお持ちの方のみ入場可能です。
・2月12日(月・休)13:00公演 終演後
作家マシュー・ロペス
・2月18日(日)13:00公演 終演後
福士誠治・田中俊介・新原泰佑・山路和弘

【カーテンコール撮影OK】
・2月11日(日・祝)18:00公演 終演後
・2月18日(日)13:00公演 終演後
上記2公演のみ、観客の皆様にカーテンコールの最後を
撮影していただけます。SNSへの掲載もOKです。
 
券種:
前後篇 セット(全席指定・税込)
【通し券】S席 18,000円  A席 14,000円 ※同日の前後篇通し券(2/11、14、17、21、23)
 
【他日セット券】S席 18,000円  A席 14,000円
※前後篇違う日を選びたい方の
 
前篇/後篇 シングル(全席指定・税込)
S席 11,500円  A席 10,000円  サイドシート 5,500円
65歳以上(S席) 9,500円  25歳以下(A席) 8,000円  高校生以下 1,000円
 
主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
特別後援:公益財団法人日本国際交流センター/グローバルファンド日本委員会
後援:世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)/アメリカ大使館
助成:ビル&メリンダ・ゲイツ財団/Fund for the Global Fund
ビル&メリンダ・ゲイツ財団とFund for the Global Fundは、グローバルファンド日本委員会への助成を通じて本公演を支援しています。
 
企画制作:東京芸術劇場
お問い合わせ:東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
https://www.geigeki.jp
 
<地方公演>
【大阪公演】2024年3月2日(土)前篇12:00 後篇17:00 森ノ宮ピロティホール
【北九州公演】2024年3月9日(土)前篇13:00 後篇18:00 J:COM北九州芸術劇場 中劇場
 
公式サイト https://www.inheritance-stage.jp
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