舞台『千と千尋の神隠し』千尋役アンダースタディとしてロンドン・ウエストエンドデビューの森 莉那、記念コンサートの開催が決定

舞台『千と千尋の神隠し』千尋役アンダースタディの森 莉那が2024年4月、青山月見ル君想フにて初ソロコンサート『Musical Concert Vol.1 Marina Mori Another Sky』を開催することが決定した。

舞台『千と千尋の神隠し』への思い、そして4月6日（土）に開催される青山月見ル君想フの公演についての見どころを訊いた。

――コンサートの開催おめでとうございます。意気込みをお聞かせください。

舞台『千と千尋の神隠し』千尋役アンダースタディとしてロンドンウエストエンドデビューを記念し、コンサートを開催する運びとなりました。私自身、今回が初めてのコンサートです。劇場ではなく、「青山月見ル君想フ」という素敵な会場をお借りして、いつもよりもお客様と近い距離で、役としてだけではなく森 莉那として、同じ時間を共有できることを、とても楽しみにしております。

――演奏予定曲や聞き所などをお聞かせください。

ミュージカル「薄桜鬼」をはじめ、今までに出演させていただいた作品の楽曲を改めて歌ってみたいなあと思っています。そして私のお気に入りのミュージカル楽曲を選りすぐり集める予定です。ひと言に「歌」といっても、ミュージカル作品では、歌は台詞。伝えたいメッセージがそれぞれの曲に込められています。今回はコンサートというかたちで、一つの作品ではなく、年齢やシチュエーションが異なる様々なキャラクターを、歌を通して、皆様にお届けしたいです。

――ご一緒に演奏される皆様とは共演したことはありますか。また、共演の意気込みをお聞かせください。

今回はピアノに宮坂桃奈さん、コーラスに大磯響貴さん、木村鈴香さんを迎えてのコンサートになります。3 人は所属事務所の後輩で、普段のレッスン仲間でもあります が、共演自体は今回が初めてです。それぞれとても魅力的な声を持っていて、4 人でのハーモニーを楽しみながらお稽古をしております。それぞれソロ曲もご用意しておりますので、個性溢れる 3 人の歌もぜひお楽しみいただけたらと思います。

――舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演にて千尋役を演じる予定とお聞きしますが、意気込みや不安などをおしえてください。

ロンドンでは 9 公演、千尋役として出演予定です。『千と千尋の神隠し』は幼少の頃から DVD を何度も繰り返し観ていた大好きな作品ですが、まさかロンドンで千尋として舞台に立たせていただく日が来るとは、夢にも思っておりませんでした。日本の作品を日本語で、日本人の役者が、演劇の本場ロンドンで公演するという、この素晴らしい機会に、千尋として舞台に立たせていただけることを大変光栄に思っております。

舞台『千と千尋の神隠し』は、久石譲さんの音楽と共に、舞台美術、照明、パペットたちが、あの世界観を彩っています。橋本環奈さん、上白石萌音さん、川栄李奈さん、福地桃子さんと、同世代の素晴らしい俳優のみなさんに囲まれて、舞台に立たせていただきます。もちろん不安もありますが、あの世界の中で 10 歳の少女として生きることのワクワクの方が今は大きいです。見知らぬ世界に入り込んでしまった少女が、孤独と不安を小さな背中にたくさん抱えながら、それでも強く逞しく成長していく物語。演出家のジョン・ケアードさんがいつもおっしゃっていますが、役者としてしっかりとそこに生きて、ストーリーを伝えることを大切に、真摯に演じたいと思います。

――コンサートを訪れる皆様にメッセージをお願いします。

いつも応援していただき、本当にありがとうございます。ロンドン渡航前に、ミュージカル俳優の森 莉那として皆様と同じ空間を共にできることを心より楽しみにしております。

――よろしければ、今後のご活動の予定や意気込みをお教えください。

舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン・コロシアムでのロンドン公演は、6月12日・18日・26日、7月3日・10日・17日・23日・24日、8月7日の９公演に千尋役として出演予定です（2024年）。

ここ数年、特に『演じる』ということに焦点を当てて学んで参りました。今回の、舞台『千と千尋の神隠し』も含め、今後はミュージカルだけでなく、ストレートプレイなどにも、活躍の場を広げていきたいと思っております。

文＝工藤隼輝