REAL TRAUM（リアル・トラウム）のメンバーを軸に展開する企画公演『プリンス・ガラ＋』第3回が岡山にて開催決定

IL DIVOに始まり、日本でもLE VELVETSなど多くのフォロワーを生んできたクラシカル・クロスオーヴァーの男性ヴォーカル・ユニット。そんな音楽シーンの潮流の中で、東京芸術大学を卒業した同門の声楽家たち4人が集まって結成されたREAL TRAUM（リアル・トラウム）のメンバーを軸に、交流あるピアニストたち（Budo・追川礼章）が参加してつくりあげるニュータイプのコンサート『プリンス・ガラ＋』。週末（2025年5月18日）に福岡での第2回公演を控えるが、このたび第3回・岡山での公演が発表となった。

『プリンス・ガラ＋』は、もともとREAL TRAUMデビュー前の2023年3月に、高島健一郎の発案で堺裕馬と鳥尾匠海とピアニストの藤川有樹で開催された『プリンス・ガラ』の発展形として誕生したシリーズ。『プリンス・ガラ』は、当日ミュージカル本番日だった杉浦奎介がアンコールのみに加わって、6月のREAL TRAUM結成を宣言した、グループにとっても記念すべき公演だ。その流れのなかで生まれた『プリンス・ガラ＋』は、REAL TRAUMメンバー全員が参加できない時や自分たちがまだあまり知られていない都市での挑戦の企画として、2025年3月に岐阜県・下呂からスタートさせた企画コンサートである。『プリンス・ガラ』や『オーチャード・ガラ』と違って、リアル・トラウムの魅力を知ってもらいながら、同時に他のピアニストの魅力も知ってもらい、音楽の輪がどんどん広がっていくように考えられた企画である。

このたび発表となった第3回公演は、角野隼斗や石井琢磨をはじめ数々のピアニストの公演を岡山でいち早く手掛けてきた、テレビせとうちがテレビ大阪と共同主催で行う、新しいタイプのフェス『アート＆ミュージックフェス2025 in せとうち』の2日目として、8月17日（日）岡山コンベンションセンター３階コンベンションホールでの開催。1日目はMay J.と菊池亮太によるコンサートという、豪華な組み合わせだ。下呂や福岡での開催を聞きつけた、テレビせとうちからの熱いオファーで今回の発表に至った。

5月18日（日）の第2回公演・福岡では、追川礼章とBudoによるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番はどうやら第2楽章も加えて、ついに全曲演奏となるのも楽しみだが、岡山でも全曲演奏となりそうな気配である。下呂にいなかった高島の参戦により、「魔王」の4人ヴァージョンなどリアル・トラウムならではの表現がさらに充実したものとなる予感。コンベンションセンター内では同時に、テレビ東京系列のテレビせとうちとテレビ大阪のスペシャルコラボイベントということで、テレビ大阪主催の「アート&てづくりバザール」をスピンオフ開催しており、アクセサリー、イラスト、インテリアにスイーツ……オリジナリティあふれる作品のお買い物や、ワークショップが楽しめるというよくばりな夏フェスとなりそうだ。

文：神山薫