TANK PLAN #2 舞台『死んだ山田と教室』プロデューサー・高橋戦車に聞く~若い世代に伝えたい小劇場スピリッツ

インタビュー
舞台
18:00
高橋戦車プロデューサー (撮影:奥野倫)

高橋戦車プロデューサー (撮影:奥野倫)

画像を全て表示(10件)


TANK PLAN #2 舞台『死んだ山田と教室』が、2025年10月1日(水)~12日(日)下北沢 駅前劇場にて上演される。本作は第65回メフィスト賞の受賞をはじめ数々の賞を受賞した金子玲介による同名小説を舞台化するもの。本作は、劇団鹿殺し/OFFICE SHIKAの制作者として活躍する高橋戦車が自身でプロデュースする新シリーズ「TANK PLAN」の事実上の旗揚げ公演で、脚本を南極のこんにち博士が、演出をTHE ROB CARLTONの村角太洋が務める。キャストは和久津役の山﨑晶吾を除き、全員がオーディションで選ばれた。(なお、前売は早くも完売したが、Streaming+での配信券が購入可能となっている。)

一方、高橋が制作を務める劇団鹿殺しは、今年8月に英国はスコットランドで開催されたエディンバラ・フェスティバル・フリンジに参加。初の海外進出を果たし、『1 Shoulder pads -GALAXY TRAIN- Japanese musical theatre』で見事2つのアワード(Asian art awards、Mervyn’s Spirit of the Fringe Awards)を勝ち取ったことが大きな話題となった。そんなエディンバラでの土産話と共に、今回のプロデュース作品『死んだ山田と教室』への想いを、教室のセットが組まれた稽古場で、プロデューサー高橋から聞いた。


 

■若い世代に活躍の場を提供したい

(高橋)よかったらこれ、どうぞ。(と言いながら、劇団鹿殺しによる『1 Shoulder pads -GALAXY TRAIN- Japanese musical theatre』のチラシを筆者に渡す)

ーーありがとうございます! お、これ、エディンバラ公演のチラシですね。上に白い紙が貼ってあるのは?

レビューの星や、アワードを獲得するたびにみんなで貼り足したんです。このチラシを現地で配って宣伝しました

メディアの★やアワードのロゴが幾つも貼られたフライヤー

メディアの★やアワードのロゴが幾つも貼られたフライヤー

ーーその甲斐もあって、エディンバラ・フェスティバル・フリンジでの『1Shoulder pads(ショルダーパッズ)』全21ステージは完売だったと

本当にありがたいことです。

ーー現地での観客の反応はいかがでしたか?

僕らの演目に限らないと思うのですが、まずみなさん声を出して笑ったり、手を叩いたり、ストレートに感情を表現します。しかも、みんな自分の感覚とタイミングで笑う。同調圧力がないというか、自分の感性を大事にしているように感じましたね

ーー客層は?

インパクトの強いビジュアル(肩パッド2枚を身につけているがほぼ裸)ですが、実際にはハートフルなお話なので、親子連れで楽しめるファミリー向けの作品だと宣伝したこともあり、下は9〜10歳ぐらいの子たち、上は70代くらいの年齢層の方々まで、幅広くお越しいただきました。また、客席の90%以上はスコットランドをはじめとした、海外のお客様でした​。

ーー海外公演は今後も続けていきますか?

はい、それが目標ですね。今回はまず多くのお客様と多くの関係者の方に僕らのことを知っていただき、次回はフリンジを超えて、フェスティバルなどにも招聘いただけるように、という意図がありました。他のヨーロッパの国々やアジア圏の国々、あるいはアメリカなど、さらに新しい場所にも作品を持っていきたいと思っています

エディンバラの街中に掲出された『1 Shoulder pads』のポスター

エディンバラの街中に掲出された『1 Shoulder pads』のポスター

ーーTANKPLANについて伺う前に、高橋さんが劇団鹿殺しの制作になられた経緯からお話いただけますか?

僕は最初、役者として2008年に劇団鹿殺しに入団したのですが、その後、役者としての行き詰まりを感じて悩んでいました。そのタイミングと、劇団が大きくなり始めて専任の制作者が必要となるタイミングが重なったんです。それが2011年のことです。青山円形劇場、東京芸術劇場、本多劇場と上演する劇場の規模がどんどん大きくなっていった時期に、「やっぱり劇団には専任の制作者がいた方がいいよね」と先輩たちからもアドバイスいただいて。それで一度役者としての出演は休んで、制作だけやってみよう、となった。それが僕の制作者としてのキャリアのスタートでした​。

ーー鹿殺しの制作のお仕事と並行して、TANKPLANという新しいシリーズを立ち上げたのは?

鹿殺しは座長の菜月チョビと丸尾丸一郎が立ち上げた劇団で、僕は基本的にふたりのやりたいことを具現化していく立場です。ただ、劇団の制作や他の公演の制作に関わらせていただく過程で、自分自身のやりたいことも少しずつ見えてくるようになり、それを実現するためにTANKPLANを立ち上げようと思いました​。

ーー最初は2022年に公演を打つ予定だったと。

それがTANKPLANの第一弾となる予定だった公演(『リクエストをよろしく』)でした。ありがたいことに本多劇場で上演できる機会をいただいていたのですが、いざという時に公演関係者がコロナに罹ってしまって……。それで初日を迎えることができないまま公演自体を畳むことになって

ーーそうでしたか……。

お客様や他のメンバーの皆さんに大変なご迷惑をおかけしてしまったことが僕の中で大きく、再始動は難しいなと思っていました。ですが、鹿殺しの同期である橘輝と食事に行った時に「またやったら?」と背中を押されたのです。そこで当初は、前回中止となった作品を改めてやろうかとも思ったのですが、同じ座組を組むことが物理的に難しいこともあり、それならば今の自分がやりたいことをもう一度見つめ直そうと。そんな時に出会ったのが、金子玲介さんの『死んだ山田と教室』だったのです

ーーどのように出会ったのでしょう?

花組芝居さんの舞台を三軒茶屋のシアタートラムに観に行った時でした。早く着いたのでTSUTAYAに立ち寄ったところ、新刊の『死んだ山田と教室』が目立つ場所にたくさん平積みされていたのです。書影が印象的だったので気になって奥付を調べてみたら、写真を撮影されたのが江森康之さんでした。その方はなんと、鹿殺しのチラシの写真をずっと撮ってくださっているカメラマンさんだったのです。

ーーすごい偶然!

ご縁を感じて買って読んでみたら、まず僕が男子校出身なので小説の中の男の子たちの雰囲気がよくわかって。バカな感じで愛せる。おもしろいし、舞台に向いてるなとも思った。さらに、この作品は若い子たちが活躍できるなと。

ーー若い人たちの活躍の場を小劇場シーンに作りたい思いが高橋さんの中にあったわけですね。

自分がお世話になっていて、大好きな小劇場のシーンをもっと盛り上げたいと思った時に、たとえば10代のなりたい職業に「劇作家」や「舞台俳優」がランクインしていけば、素晴らしい才能も集まるし、クオリティも上がっていって、業界自体が豊かになっていくと思うんです。そのためにも、小劇場シーンの中に若い世代にとって目標となる場所や活躍できる場所を作れないかなと​。

グランドミュージカルや2.5次元ミュージカルに若い俳優さんがよく起用されるように、小劇場でもそういうことができないかなと思っていた時に、ちょうど『死んだ山田と教室』という小説と出会えて、TANKPLANを再始動しようと決めました。


 

オーディションに通らなくても、それで終わりではない

ーー高橋さんの思う小劇場演劇の定義を伺えますか?

僕の中ではマインドの部分に肝があって、それは「おもしろい」をどこまで追求できるかだと思います。どれだけわがままで、どれだけ貫けるか。小劇場のクリエイターや役者さんが商業演劇と呼ばれるものに参加する機会も増えて、ボーダーレスになっているのを感じますが、それでもまだ知られていないおもしろい人たちがいっぱいいます​。

ーー今回は脚本に南極のこんにち博士、演出にTHE ROB CARLTONの村角太洋さんを抜擢しています。南極、THE ROB CARLTONとの出会いは?

脚本も演出も小劇場の若いメンバーに、と思い、おふたりにお願いしました。こんにち博士は、“南極”に改名する前の“南極ゴジラ”時代にすみだパークスタジオ倉で上演していた作品(『バード・バーダー・バーデスト』)を観たんです。恐竜たちの進化の過程を高校三年間で描くという作品で、それがすごくエモかった。僕が『死んだ山田と教室』でおもしろいと感じた部分を博士ならきっと同じようにおもしろく感じてくれそうだなと思ってオファーしました。

THE ROB CARLTONさんは三鷹芸術文化センターでの作品(『THE STUBBORNS』)を観て、お願いすることに決めました。今回の作品は前半にコメディ色を強めて、後半とのギャップで締めていけたらと思ったので、コメディの演出に長けている村角さんにお願いしたいと。

ーーキャストについてもお話伺いたいです。

和久津役の山﨑晶吾くんは最初に決まりました。OFFICE SHIKAの公演『9階団地のスーパースター』でご一緒させてもらったのですが、彼への信頼度はとても高いです

ーー高橋さんの思う山﨑さんの魅力は?

うまくいかない人の人生を演じるのが上手だなと。今回の和久津という役も、コンプレックスが強くて、友だちに縛られ過ぎちゃってる男の子なので、「晶吾くんだったら、イメージを超える和久津になる」という確信がありました

他の役は全部オーディションで選ばせていただくことに。ただ、山田の役だけは舞台に出てこないので、姿を見せない役を舞台俳優さんにお願いするのはどうかなと思い、ならば声優さんで行こうと。こちらもオーディションの末、最終的に声優の古岡祐樹さんにお願いすることにしました​。

ーーキャストのオーディションはいかがでしたか?

約200名の方にご応募いただきました。今回がTANKPLANの事実上の旗揚げ公演なのに、こんなに多くの方々が集まってくれたことが本当に嬉しかったです。なので書類に不備があった数人を除く全員に来ていただき、僕と村角さんとで2日間で約190名の方々にお会いしました。

ーー原則、書類選考はなしと。

はい。僕自身も俳優時代があったのでわかるのですが、オーディションを受ける側は悔しい思いもするし、心も擦り減る。選ぶ側は役に合うか合わないかで見ているから、実力やキャリアみたいなこととはまた違うのですが、その辺がどうしても伝わりにくい。まずは会って、お芝居を見て決めたいなと。キャストの人数は決まってるから、たくさんの方に「ごめんなさい」の連絡をすることになったのですが、「(書類で落とさずに)見てもらえたことが嬉しかったです」と数名の方から返信をいただきました。「悔しいから、今回一緒にオーディションを受けた同期の奴らと今度一緒に公演することになりました」と話してくれる子もいましたね。嬉しかったです

ーーすごいことですね! そしてみなさんにしっかり連絡を取った高橋さんにも頭が下がります。

演劇はご縁の世界なので、少しでもきっかけが作れたとしたら良かったなと思います。甘い夢を見せる気は全然ないし、難しい世界だし、競争社会ではある。だからこそ納得して演劇をやってほしいという思いが強いので、今回はできる限りみなさんにご連絡しました

ーー稽古の感触はいかがですか?

これからもっとおもしろくなるぞ、という気持ちもあるし、一方で「これ大丈夫か? 伝わっているのかな」という不安もある。そういう危うさも含めて、若い子たちと一緒に未完成を楽しんでいる状況がおもしろいなと思っています。

ーー戯曲の高校生の演劇部バージョンを作って、希望者に無償提供もされると。

今話していて自分でも感じますが、この企画は全体的にちょっとやり過ぎなんですよね(笑)。僕の思いが溢れ過ぎている。

ーー(笑)。

でも、小劇場シーンの分母を増やしたいんです。仮にこの小説を読んで、さらに舞台の存在を知って、初めて演劇をやってみたいと思う高校生がいたら背中を押したいし、もちろん高校演劇部の子たちにも使ってほしい。大会には60分以内という制約があるので、その中でおもしろい戯曲を探している時に見つけてほしいですね。

実はありがたいことに、既に一件申し込みが来たんですよ。沖縄の高校から。まだ60分のバージョンが出来上がってもいないのに(笑)。まさか、自分たちの公演をやる前に依頼が来るとは思っていなかったので。

ーー原作の金子玲介先生も小劇場演劇がお好きなのだとか。

今回の舞台化を非常に楽しみにしていただいていると伺って、こちらとしては気が引き締まる思いです。……実は、金子先生が稽古場に来ていただくことが決まっているんです。僕もみんなもめっちゃ緊張すると思うけれど、「ぜひ観たい」と仰っていただいているので、それには報いたいなと。なので、通し稽古を観てくださる最初のお客さんが金子先生なんです。ただ、役者たちを緊張させないように、みんなには原作の先生だとバレないように観ていただきたいのですが……全部終わってから実はってみんなに紹介するとか(笑)


 

■日本語の「おもしろい」を海外で伝えるために

ーー若い世代の皆さんに「おもしろい」を貫くためのアドバイスはありますか?

やっぱりエディンバラでの経験が大きかったので、その話になりますね。

ーーぜひお聞かせください。

『Shoulder pads(ショルダーパッズ) 銀河鉄道の夜』という作品の目標は「笑って泣ける」ことで、エディンバラのお客さんにもそれをそのまま感じてもらうことが目標でした。そのためには言語をどうすべきかという話が作品作りの序盤に浮上しました

たとえばシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』ならエディンバラのお客さんも話の土台を知っていますが、僕らが題材にした『銀河鉄道の夜』のストーリーは絶対に知られていない。どうしようかと考えた時に、最初は全編英語でやる案も出ました。すると、演出の菜月チョビがそれを超えるアイディアを出してきて

ーーどんなアイディアですか?

日本語と英語を混ぜる案です。「全編を英語にした場合、私達は誰も英語が得意じゃないから、今からやっても言語に縛られるだけだ、と。それはやりたいこととは違う。ちゃんと“おもしろい”をそのまま伝えるために、ふたつの言語を混ぜよう」と。その1週間後に、1シーンだけ、すべて英語のバージョンと英語+日本語バージョンの両方の動画を作って撮影し、ロンドンの劇場で働いているバイリンガルの日本人の方に観てもらいました。その結果、英語+日本語バージョンがおもしろかったと。

ーー現地在住の方の意見を参考にされたのですね。

そうなんです。英語+日本語バージョンは前例を見たことがないので、正直ちょっと未知な部分もありました。でもおもしろかったと言ってもらえたから、英語+日本語バージョンに台本を書き直し、練習も始めて、途中途中で英語話者の方に動画を観てもらっていたのですが、それでもまだ、やっぱり不安だと

ーーそれでどうしたのですか?

渡英の1週間前に、日本国内でイギリス人の方に直接観てもらおうという話が持ちあがり、すぐさま僕が外国人タレントの事務所に電話をかけました。僕たちの作っているものをイギリス人の方に観てほしいと。それでおもしろいかどうかを忌憚なく教えてほしい、それができる人はいますか? と聞いたら、「それなら、うちにJJがいます」と。

ーーJJ?

外国人タレントの方なのですが全くの初対面。でもイングランド出身の方だということで、来てもらおうと。そしたら翌日すぐに来てくれたんです、JJが

ーーJJ、素早い!

JJは40代くらいの男性で、能の英語翻訳を監修したことがあるという方でした。「今から何の説明もなしに通し稽古を観てください」とお話しして、英語+日本語バージョンをやって。そうしたら「おもしろかったし、最後はグッときてちょっと泣きそうになった」と。「これ、いけるかも」と全員が思った瞬間ですね

ーーちなみに現地で字幕はつけましたか?

プロジェクターで字幕を出すつもりが、できないことになって。じゃあもうアナログ回帰で「歌舞伎のめくりだ!」と、スケッチブックに英語を書きました。

ーー素敵なアイディア!

これも菜月のアイディアだったのですが、JJに「おもしろい」と言ってもらえて、自信がつきました

ーー果たして現地での反応は……?

公演では僕が音響と照明のオペをやっていたのですが、舞台が終わった時に、僕の横に座っていた60代ぐらいの女性のお客様が「It's beautiful!」って。

ーー美しい!

そうなんです。「伝わった!」と思い、本当に嬉しかったです。劇団として24年間活動してきていますが、国内で賞というものをほとんどもらったことがない。それが今回エディンバラでアワードを2つもいただいて、二人が立ち上げた劇団の24年間が、少し報われた瞬間に立ち会えたことが、とにかく嬉しかったですね

アワード獲得直後の記念撮影

アワード獲得直後の記念撮影

ーー信じて続けていれば、いつか美しい瞬間が訪れるかもしれないと思える素敵なエピソードです。

もちろん準備も、臆病になることも、そして計算も必要です。でも、信じて積み重ねていけば、たとえ言葉や文化が違う人たちにも僕らの「おもしろい」が伝わる瞬間はあるよ、と若い世代の皆さんに伝えたいです。作品を作る過程において、菜月と丸尾がやってきたことを間近に見てきたからこそ、貫くことの大変さもわかるし、その尊さもわかる。でもやっぱり、それができるのは小劇場という場所ですよね。失敗も含めて、小劇場でやりきっていただきたい、と思います。

取材・文=碇雪恵  人物(高橋)撮影=奥野倫

公演情報

TANK PLAN #2
舞台『死んだ山田と教室』

■日程:2025年10月1日(水)〜12日(日)
■会場:下北沢 駅前劇場

 
■原作:金子玲介『死んだ山田と教室』(講談社)
■脚本:こんにち博士(南極)
■演出:村角太洋(THE ROB CARLTON)

 
■出演:
山﨑晶吾
東 景一朗 今村 航 岡田絆奈
小熊 樹 北川 雅 後藤恭路
世良大雅 多々良 岳 塚田千紘
平川聖大 松尾 樹 真野壱弥
村上貴亮 若林尚紀 若林佑太
古岡祐樹

 
<STAFF>
■音楽:伊真吾
■振付:緑喜一紗
■美術:平山正太郎
■照明:鶴田美鈴
■音響:高橋秀雄
■衣裳:車杏里
■ヘアメイク:山本絵里子
■舞台監督:田中翼
■宣伝美術:藤尾勘太郎
■宣伝写真:江森康之
■WEB:ブラン・ニュー・トーン(かりぃーぷぁくぷぁく、阿波屋鮎美)
■プロデューサー:高橋戦車
■協力:ニッポン放送
■主催:株式会社オフィス鹿


<配信
■配信チャンネル:Streaming+
■アーカイブあり(視聴可能期間:各ステージ7日後迄)
■購入可能期間(各ステージ7日後迄)
■料金:
視聴券 3,500円
グッズ付視聴券(パンフレット付):5,500円
グッズ付視聴券(和久津ブロマイド付):5,500円
グッズ付視聴券(アクリルスタンド付):5,500円
グッズ付視聴券(全部付):9,000円

 
■問い合わせ:ticket@shika564.com
■公式サイト:https://shika564.com/yamada/

 
【STORY】
夏休みが終わる直前、山田が死んだ。
飲酒運転の車に轢かれたらしい。
山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、
二年E組の人気者だった。
二学期初日の教室は、
悲しみに沈んでいた。
担任の花浦が元気づけようとするが、
山田を喪った心の痛みは、
そう簡単には癒えない。
席替えを提案したタイミングで、
スピーカーから山田の声が聞こえてきた。
騒然となる教室。
死んだ山田の魂は、どうやらスピーカーに
憑依してしまったらしい。
甦った山田に出来ることは、話すことと聞くことのみ。
<俺、二年E組が大好きなんで>
声だけになった山田と、二年E組の仲間たちの
不思議な日々がはじまった。
 
 
シェア / 保存先を選択