初の合同ライブ!『Re:ステージ!×オンゲキ PRISM☆FEVER!! vol.1 -オン×ステージ!-』第1部レポート
夢を目指してがんばる中学生アイドルたちの活躍を描くクロスメディアコンテンツであり、様々なスタイルのライブを繰り広げてアイドル達の魅力を紡ぎ出している『Re:ステージ!』と、3月にバージョンアップが実施され、盛り上がるアーケード音楽ゲーム『オンゲキ』。これまでもゲーム内で何度もコラボしてきた両タイトル初の合同ライブが実現! ユニットシャッフルやカバー、そしてライブ初披露のナンバーなども飛び出して盛り上がった『Re:ステージ!×オンゲキ PRISM☆FEVER!! vol.1 -オン×ステージ!-』第1部の様子をレポートする。
■2025.09.21『Re:ステージ!×オンゲキ PRISM☆FEVER!! vol.1 -オン×ステージ!-』@かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール【第1部】
これまで何度もコラボを行い、「ズブ友」と称されるほど近しい関係にあった『Re:ステージ!』と『オンゲキ』。Re:ステージ!のライブに、ゲストという形でオンゲキキャストが出演したことは何度かあったものの、合同ライブとして交わるのは意外にも今回が初ということで、会場に集まった双方のファン「リメンバーズ」「オンゲキーズ」の期待の空気が場内に満ちあふれていた。
そして『Re:ステージ!』緋村那岐咲(長妻樹里)と『オンゲキ』星咲あかり(赤尾ひかる)による開演前アナウンスが流れるやいなや場内を歓声が埋めつくす。出演予定だった式宮舞菜役・牧野天音は新型コロナ陽性のために欠席となってしまったが、キャラクター的には会場最寄りの青砥駅と間違えて北海道の青葉駅に行ってしまったということで、ピンチを微笑ましい笑いに変えてライブが開幕。
◆「オン×ステージ!」緋村那岐咲(長妻樹里)&星咲あかり(赤尾ひかる)
撮影:大塚正明
いつもの『Re:ステージ!』ライブと異なり、アナウンスを務めた長妻&赤尾がそのままMCとしてステージに登場。急遽出られなくなった舞菜の代わりを那岐咲(長妻)が務めるということで、コラボの始まりとなった記念すべき楽曲「オン×ステージ!」を熱唱。途中での「大好きです!」のフレーズには、オープニングとは思えないほどの歓声が巻き起こった。そして歌い終えた二人の開幕宣言を合図に、合同ライブの幕が上がった。
出演メンバーを紹介するオープニング映像から、ファン達の渾身のクラップで場内のテンションは早くも最高潮に。そしてライブは『Re:ステージ!』ブロックからスタート。
◆「GROWING!!」旭日向(和泉風花)&空野音々(吉武千颯)
◆「STAND BY YOU」空野音々(吉武千颯)
撮影:大塚正明
舞菜とトライアムトーンの日向で披露する予定だったナンバーを、舞菜の代打としてアルシュシュの空野音々が登場。同世代ライバルの二人がステージを縦横無尽に飛び回り、間奏では声援に応えながら見事に唄い上げた。
そしてステージが暗転した後に音々だけが残り、次曲への期待がこもった歓声を受けながら自身のソロナンバーを熱唱。ステージを飛びまわりながらのパワフルなソロパフォーマンスに、場内のファンも彼女のカラーである真紅の光でコンサートライトを輝かせ、共に熱く盛り上がった。
◆「Artemis」緋村那岐咲(長妻樹里)&佐倉未雨(齊藤未莉依)
撮影:大塚正明
ハイテンションな前曲までの空気を塗り替えるように、クールなデュエットナンバー「Artemis」がスタート。一条瑠夏のパートをトライアムトーンの未雨が務めるという意外な組み合わせと、二人の織りなす凛々しいハーモニーに場内は沸き上がる。クライマックスは上段のお立ち台ステージに上がって背中合わせのデュエットなどで情感を刺激するパフォーマンスで締めくくった。
◆「カナリア」坂東美久龍(山田奈都美)
撮影:大塚正明
そして『Re:ステージ!』ブロックのラストを締めくくるのは、テトラルキア・坂東美久龍。普段は4人で唄うナンバーを、リーダーである美久龍がソロでの初歌唱。「ついてこれるよなー?」のゲキに刺激されるように、彼女のロングシャウトに応えてファンも高速クラップを合わせて盛り上げていく。
「まだまだいくぜー」とパワフルなボーカルで場内を震わせながら、ラストは「声だせー!」の合図でラストフレーズをみんなと共に唄い、「飛ぶぞー」の合図でジャンプを合わせ、会場をとことん熱くさせて次の『オンゲキ』ブロックへとバトンを繋いだ。
■王道の『Re:ステージ!』に対して『オンゲキ』ブロックはバラエティに富んだパフォーマンス全開
再び冒頭と同じオープニングムービーの『オンゲキ』バージョンが始まり、メンバーの紹介を経てライブは中盤戦の『オンゲキ』ブロックへと突入。
◆「Glitter-Glitter」星咲あかり(赤尾ひかる)
撮影:大塚正明
『オンゲキ』からのトップバッターは、舞菜と共にコラボの看板を務める星咲あかり。自らのソロ楽曲を久しぶりに披露。夢や未来に突き進む希望の歌を、今回の合同ライブと重ねるように唄い、リズミカルなコールとクラップで場内とステージが一体になって盛り上がった。
◆「シンデレラディスコ」早乙女彩華(中島唯)&逢坂茜(大空直美)
撮影:大塚正明
⊿TRiEDGE・藍原椿に代わってR.B.P.の逢坂茜がパートナーを務めるという異色の組み合わせだが、赤と黒のコーディネートの互いの衣装がマッチして、息の合ったコンビパフォーマンスを披露。曲に合わせてイチャつくような仕草や手つなぎ、そして最後は可愛く抱き合って締めくくるなど、ファンの心をくすぐるようなステージを繰り広げた。
ライブ終盤のMCコーナーでは「大空と唄うのかー」と思っていたと語る中島に「もっときてもいいんやでと言ってたじゃん」と大空がツッコむ一幕も。
◆「GODLINESS」皇城セツナ(八巻アンナ)
撮影:大塚正明
オール英語歌詞のソロナンバーという『オンゲキ』でも孤高の存在感を示すナンバーをライブで初披露。黒と金のドレスをまとい、ステージ上段のお立ち台に立った八巻の力強いボーカルに、ファンもその迫力に飲み込まれるように聴き入っていた。ピアノ独奏からの響くような重低音にも負けない迫力のパフォーマンスに、歌い終えた後に場内が大きな拍手と歓声に包まれた。
◆「キミは"見ていたね"?」結城莉玖(朝日奈丸佳)&東雲つむぎ(和泉風花)
撮影:大塚正明
続いてもライブ初披露ナンバーで、『Re:ステージ!』ブロックでは旭日向として唄っていた和泉風花が東雲つむぎにチェンジして再登場。探偵と助手が日常の事件を追う寸劇風のパフォーマンスも交えたユニークなナンバーをコミカルかつ元気に繰り広げ、場内をほっこりとした笑いと空気に包み込んだ。
■これぞ合同ライブ!タイトルの垣根を越えたカバー&シャッフル!
「観客の心を奪おうとした怪盗が?」
「それって私たち?」
前曲のラストを引き継ぐ形で登場したのは、美久龍と未雨。そしてここから合同ライブならではのステージが始まった。
◆「最っ高のエンタメだ!!」坂東美久龍(山田奈都美)&佐倉未雨(齊藤未莉依)
撮影:大塚正明
『Re:ステージ!』組の美久龍&未雨が披露したのは、『オンゲキ』の7EVENDAYS⇔HOLIDAYSのナンバー「最っ高のエンタメだ!!」。タイトルの垣根を越えたステージに、意表を突かれたファンもすぐさま歓声で応え、オリジナルとはひと味違うパフォーマンスに盛り上がった。
◆「Brilliant Wings」早乙女彩華(中島唯)&東雲つむぎ(和泉風花)&皇城セツナ(八巻アンナ)
撮影:大塚正明
続いては『オンゲキ』の個性派トリオによる、『Re:ステージ!』のステラマリスの「Brilliant Wings」。ハードロックなナンバーをトリオでのハーモニーでパワフルに熱唱し、場内のテンションを一気にヒートアップさせていく。
◆「エンゼルランプ」緋村那岐咲(長妻樹里)&空野音々(吉武千颯)
撮影:大塚正明
そしてライブもいよいよラストナンバーに。『Re:ステージ!』の最後を飾るのは、トロワアンジュの「エンゼルランプ」。オリジナルメンバーの那岐咲とアルシュシュの音々に加え、本来なら舞菜も一緒に唄うはずだったナンバーということで、舞菜のパートはオリジナルの帆風奏が歌声で参加。ここにいなくても三人のステージというエモさ満点のパフォーマンスでステージを締めくくった。
◆「WakeUPMakeUP FEVER!」星咲あかり(赤尾ひかる)&結城莉玖(朝日奈丸佳)&早乙女彩華(中島唯)&逢坂茜(大空直美)&東雲つむぎ(和泉風花)
撮影:大塚正明
今回のライブを締めくくる『オンゲキ』チームのラストナンバーは、現在絶賛稼動中の新作『オンゲキ Re:Fresh』のメインテーマ「WakeUPMakeUP FEVER!」。ゲームのムービーをバックに、「心踊る季節!咲かせようメロディ!!」というキャッチフレーズそのままに青春の日々を感じさせる明るくポップなナンバーを熱唱し、最高の盛り上がりと共にライブのラストを飾ってみせた。
まだまだライブを楽しみたい場内に、すぐさまアンコールの声が鳴り響く。いつもなら「Re:ステージ!」コールだが、今回は合同ライブということで「オン×ステージ!」が場内を震わせた。
そして始まったアンコールステージは、『Re:ステージ!』『オンゲキ』のメンバーシャッフルによる楽曲披露という、合同ライブの真骨頂が繰り広げられた。
◆「MY GLORY WANTED!!」佐倉未雨(齊藤未莉依)&空野音々(吉武千颯)&逢坂茜(大空直美)
撮影:大塚正明
ライブTシャツに着替えたメンバー達によるアンコールステージのトップバッターは、『オンゲキ』R.B.P.の楽曲をオリジナルメンバーの茜&『Re:ステージ!』未雨&音々の3人でパフォーマンス。ライブでは初披露となる楽曲で、アップテンポなデジタルサウンドのメロディが激しく交錯するナンバーを、畳み掛けるようなハーモニーと切れのあるダンスで熱唱。意外性のあるステージで場内のテンションを最高潮に盛り上げた。
◆「アイシング・ドリーム」坂東美久龍(山田奈都美)&結城莉玖(朝日奈丸佳)
撮影:大塚正明
「私たちがでてきたってことは超ロックな曲だぜ!」
そんなゲキとともに登場したのは『Re:ステージ!』坂東美久龍と『オンゲキ』結城莉玖と両タイトルを代表するロックなメンバー。どんな熱いナンバーが?という場内の期待を裏切るように始まったのは、両タイトルのコラボ楽曲第3弾「アイシング・ドリーム」。オリジナルは『Re:ステージ!』西館ハク&『オンゲキ』珠洲島有栖によるかわいい楽曲だが、ボーカルはロックならではのパワフルさがあふれ、力強いシャウトも加わり間奏ではステージを飛び回って客席の声援をアオるなど、かわいくパワフルな二人ならではのステージが繰り広げられた。
◆「No Limit Red Force」緋村那岐咲(長妻樹里)&星咲あかり(赤尾ひかる)&結城莉玖(朝日奈丸佳)&早乙女彩華(中島唯)&皇城セツナ(八巻アンナ)
撮影:大塚正明
『オンゲキ』の各ユニットメンバーによる楽曲を、那岐咲・莉玖・あかりの三人からスタートし、後半には彩華&セツナも加わり、バラエティに富んだシャッフルユニットに。様々なコンビネーションダンスも披露して、このライブならではのパフォーマンスで場内を盛り上げた。
両タイトルのインフォメーションからのMCでは、このライブに至るまでの練習が大変だったことやカバー曲に緊張したこと、そしてファンのみんなが盛り上がってくれてがんばった甲斐があったなど感謝の言葉がメンバーから送られた。そして今回は出演できなかった式宮舞菜役・牧野天音の存在感の大きさを実感したことも語られ、みんなが彼女の分までがんばったことと、次の機会があればみんなでステージを披露したいという思いが語られた。
そして夕方からの第2部も期待していてほしいと抱負が語られたところで、いよいよ正真正銘のラストナンバーに。
◆「Splash Dance!!」(オールキャスト)
撮影:大塚正明
「みなさんタオルの準備をしてください!」というフリから始まった最後を飾る楽曲は、夏ならではの情熱・パワー・爽やかさに満ちた『オンゲキ』からのナンバー「Splash Dance!!」。出演陣全員がタオルを持った腕を一緒に突き上げてからの振り回しでパワフルにスタートし、思い思いのパフォーマンスやオリジナルのメインボーカルであるあかりのソロをみんなで盛り上げたりと、華やかなパフォーマンスが繰り広げられる。
それを盛り上げるようにファンもパワフルなコールを送り、ステージと場内に熱い声援を響かせながら、みんなが一つになってライブを最高のフィナーレへと導いた。
出演陣それぞれの個性とパフォーマンス、そしてそれを盛りたてるために考え抜かれたユニット編成や選曲など、初の合同ライブとしては文句なしの盛り上がりとなった『Re:ステージ!×オンゲキ PRISM☆FEVER!! vol.1 -オン×ステージ!-』。ぜひここに式宮舞菜も加わった第2回を期待せずにはいられないステージだったと、参加した誰もが思ったはずだ。
取材・文:斉藤直樹 撮影:大塚正明
セットリスト
■2025.09.21『Re:ステージ!×オンゲキ PRISM☆FEVER!! vol.1 -オン×ステージ!-』@かつしかシンフォニーヒルズ【第1部】
-from Re:ステージ!-
緋村那岐咲役/長妻樹里
坂東美久龍役/山田奈都美
旭日向役/和泉風花
佐倉未雨役/齊藤未莉依
空野音々役/吉武千颯
星咲あかり役/赤尾ひかる
結城莉玖役/朝日奈丸佳
早乙女彩華役/中島唯
逢坂茜役/大空直美
東雲つむぎ役/和泉風花
皇城セツナ役/八巻アンナ
『Re:ステージ!』公式X(旧Twitter):@rst_project
『Re:ステージ!プリズムステップ』:https://rst-project.com/game/
『オンゲキ』公式サイト:https://ongeki.sega.jp/
『オンゲキ』公式X(旧Twitter):@ongeki_official
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