イーグルスのグレン・フライ(67)が死去

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音楽
2016.1.19

 イーグルスのオリジナル・メンバーの1人でギタリストのグレン・フライが亡くなった。67歳だった。同バンドが1月18日にウェブサイトで出したステートメントにて認めている。

 ステートメントには、「グレンは数週間にわたり勇敢に闘ったものの、残念ながら、リウマチ性関節炎・急性潰瘍性大腸炎・肺炎からの合併症により亡くなりました。我々の悲しみ、そして彼が我々に、彼の家族に、世界中のファンや音楽シーンに与えてくれた全てへの愛と敬意は、言葉では表しきれません」などと綴られている。

 フライは腸に問題を抱えており、これを理由にイーグルスは【ケネディ・センター名誉賞】の受賞を延期。バンドが出したステートメントによると、症状の再発により“大きな手術と長い療養期間”を要することになったとしていた。

 なお、イーグルスのドラマーでボーカリストのドン・ヘンリーは、「彼は私にとって兄弟みたいな存在で、私たちは家族であり、そして多くの家族と同じく障害もあった。しかし、我々が45年前に築いた絆は、イーグルスが分裂していた14年の間においても壊れることはなかった」、「運命を信じ切ることはできないが、1970年にグレン・ルイス・フライと偶然出会い私の人生が永遠に変わったこと、そしてついには世界中の何百万もの人々の人生に影響を及ぼしたことは知っている。彼のいない世界で生きていくのはとても奇妙なものです。しかし、彼のいた人生に毎日感謝することでしょう。兄弟よ、安らかに。君はしようとしていたこと、そしてそれ以上のことをやった」などと述べている。

 フライとヘンリーはイーグルスのリーダー的存在で、彼ら2人だけがコンスタントなメンバーだった。彼なしで同グループが続くのを想像するのは難しいだろう。

 2013年のドキュメンタリー『History of the Eagles, Part 1』にてフライは、「音楽業界に入ろうと20代に挑む多くの連中にとって、これ以上の台本はないだろう。我々は若かったし、失敗もした。今でも失敗はしているさ。あるアメリカのバンドの物語だけど、我々が書き、人々にもたらした音楽の物語でもある。みんなが音楽を好きだから我々はここにいるのさ」と話していた。

 

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