榎木淳弥も絶賛! ダークでハードな作品世界を再現『アニメーション 呪術廻戦展「懐玉・玉折」「渋谷事変」』レポート

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18:30
『アニメーション 呪術廻戦展「懐玉・玉折」「渋谷事変」』 (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

『アニメーション 呪術廻戦展「懐玉・玉折」「渋谷事変」』 (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

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2025年12月5日(金)から12月29日(月)まで、池袋・サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F 展示ホールAにて、『アニメーション 呪術廻戦展「懐玉・玉折」「渋谷事変」』が開催中だ。

芥見下々による漫画『呪術廻戦』は、呪術師たちの熱い戦いを描くダークファンタジー。2024年9月30日発売の「週刊少年ジャンプ」44号をもって完結を迎え、シリーズ累計発行部数1億部を超える(2024年9月30日時点・デジタル版含む)超人気作品である。

本展は、2023年7月から12月までに全23話が放送された『呪術廻戦』TVアニメ2期の「懐玉・玉折」「渋谷事変」にスポットを当て、それぞれの時代を追体験するもの。等身大フィギュアや教室仕様のフォトスポット、作中のシーンをイメージした展示などと共に、貴重な原画や絵コンテ、設定資料といった制作資料を多数紹介している。

榎木淳弥「作品への深い愛情と理解を感じられる」

内覧会には、『呪術廻戦』の主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)役であり、本展の音声ガイドの一人を務める榎木淳弥も登壇。虎杖カラーを意識したという衣装で登場した榎木は「すごくつくりこまれていて、空気感や温度も伝わってくる」と絶賛した。

『呪術廻戦』の主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)役の榎木淳弥

『呪術廻戦』の主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)役の榎木淳弥

虎杖の等身大フィギュアの隣でポーズを決めた榎木は、虎杖役は自身の代表作だと語りつつ、「(フィギュアは)表情が細かいですし、めちゃめちゃかっこよくて迫力がありますね。家にほしいと思います………。終わったらいただけませんか?」と笑みを浮かべながら語る。また五条悟(ごじょうさとる)が何かを指差し、虎杖が手を広げている本展書き下ろしのキービジュアルを見ながら、「自分についてこい、という感じの五条悟と、チームワークを重視してみんなで何かをつかもうとする虎杖悠仁というキャラクターの違いが出ているような気がします」とし、深い考察を示した。

本展はグッズも豊富だが、榎木は中でも「渋谷事変」の虎杖のアクリルスタンドと「宿儺の指風お菓子」がお気に入りとのこと。また夏油傑(げとうすぐる)の髪型をモチーフにした「前髪ヘアバンド」といったユニークなグッズも紹介、ヘアバンドをつけるユーモラスな仕草で笑いを取った。

内覧会に登壇した榎木淳弥

内覧会に登壇した榎木淳弥

見どころ満載の本展。中でも榎木にとって印象的だったのは、宿儺(すくな)と漏斗(じょうご)の戦闘時に登場する隕石のオブジェがあるエリア、「渋谷事変」の渋谷駅を再現したエリアなどとのこと。また「渋谷事変」シアターエリアでは、スタジオにて孤独の中で収録していた苦しい時間を思い出したそうだ。

最後に来場者へのメッセージとして「作品への深い愛情と理解を感じられました。ファンの方にはとても楽しめる展示になっていると思いますし、盛りだくさんですので、是非お越しください」と熱弁。作品と本展にかける想いを示した。

内覧会に登壇した榎木淳弥

内覧会に登壇した榎木淳弥

作品世界を体現する展示空間

本展は会場全体の照明や色彩がダイナミックでかっこよく、『呪術廻戦』の世界観を体現しているかのようだ。「懐玉・玉折」の青を基調とする淡く爽やかなエリアから始まり、五条と彼の親友だった夏油がバスケットボールを楽しむ様子を再現したコーナーや、にぎやかな学園生活を想起させるエリアを過ぎると徐々に不穏な空気が漂いはじめる。

会場風景

会場風景

会場風景

会場風景

「渋谷事変」の舞台となる渋谷駅の改札の再現を通過すると一気にダークな雰囲気になり、これから始まるハードな展開を連想させる。獄門疆(ごくもんきょう)のエリアや「宿儺×漏斗戦」のエリアなどでは作中のバトルをまざまざと思い出す。そして「渋谷事変」シアターエリアでは恐ろしくも息をのむシーンに没入し、作品世界へどっぷり浸っていた。

会場風景

会場風景

会場風景

会場風景

会場風景

会場風景

豊富な原画やパネルでキャラクターや物語への理解が深まる

アニメーションの原画や絵コンテ、設定画や美術ボードなどの中間製造物が非常に豊富な本展。緻密な筆致の原画を見ながら映像で確認できる箇所があるのも嬉しい。人物の繊細な表情やちょっとした仕草などを見ていると、アニメを見た時の新鮮な驚きや感情がありありと甦るだろう。

会場風景

会場風景

会場風景

会場風景

終盤のアニメーション5周年エリアでは、映画やDVDの歴代キービジュアルなどを一挙紹介。それぞれの時期の登場人物や名バトルが描かれているので、2026年1月8日に放送開始予定のTVアニメ3期「死滅回游 前編」に備えるための復習として見るのも有効だ。

アニメーション5周年エリア

アニメーション5周年エリア

アニメーション5周年エリア

アニメーション5周年エリア

『呪術廻戦』の登場人物は、味方や仲間はもちろん、敵も含めて個性豊かで魅力的である。本展では、主要キャラクターと印象的なセリフを紹介するパネルや、彼らと写真を撮ることができるエリアも充実しているので、推しの決めポーズを堪能しながら、各キャラクターの性格や関係性、ひいては物語全体の理解を深められるだろう。

会場風景

会場風景

会場風景

会場風景

等身大フィギュアや充実のフォトスポットも!

会場には、フィギュアやフォトスポットも盛りだくさん。冒頭の虎杖悠仁等身大フィギュアは細部に至るまで非常にリアルなので、まるで虎杖が現実に飛び出してきたかのようだ。「懐玉・玉折」フォトスポットエリアは呪術高等専門学校の教室が設えられ、学生服姿の登場人物たちの仲間のような気持ちになれるだろう。

「懐玉・玉折」フォトスポットエリア

「懐玉・玉折」フォトスポットエリア

その他、エントランスのキャラクターのパネルや主要な登場人物9名が勢揃いする「渋谷事変」フォトスポットエリアなども撮影可能。決めポーズのキャラクターたちと並び、たくさん写真を撮って楽しもう。

「渋谷事変」フォトスポットエリア

「渋谷事変」フォトスポットエリア

『呪術廻戦』の世界観を体感させ、「懐玉・玉折」「渋谷事変」という二つの時代をダイナミックに伝える『アニメーション 呪術廻戦展「懐玉・玉折」「渋谷事変」』は、2025年12月5日(金)から12月29日(月)まで、、池袋・サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F 展示ホールAにて開催中。
 

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
文・写真=中野昭子

イベント情報

『アニメーション 呪術廻戦展「懐玉・玉折」「渋谷事変」』
日程:2025年12月5日(金)~12月29日(月)
時間:10:00~19:00
会場:サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F 展示ホールA(東京都)
入場料:一般・大学生:前売1,800円 当日2,000円/高校生:前売800円 当日900円/中学生:前売600円 当日700円/小学生:前売400円 当日500円/未就学児:無料/グッズ付:前売4,000円 当日4,200円
※未就学児無料(入場券ありの18歳以上の保護者1人につき2人まで)
※障がい者手帳をお持ちの方は入場券1枚につき、介助者1名が入場無料
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