堀内まり菜・宮本佳林・杏 ジュリア・及川結依に聞く『スクールアイドルミュージカル』の魅力や楽しみ方とは
(左から)杏 ジュリア、堀内まり菜、宮本佳林、及川結依
2022年12月に初演を行なって以来、再演を重ねてきた『ラブライブ!シリーズ』のミュージカル作品『スクールアイドルミュージカル』。2026年9月19日(土)からの公演に向け、初演から引き続き出演する堀内まり菜、杏ジュリアと、今回が初参加となる宮本佳林、及川結依にインタビューを行った。
■ファンの皆さんと一緒に作り上げるキラキラした公演
ーーそれぞれが演じる役柄の魅力はどんなところに感じますか?
堀内:私が演じる椿ルリカちゃんは、家族のために努力できる子。お父さんとの約束があって、お母さんを支えるために勉強に打ち込める、誰かのために行動できるのが素敵だと思います。そして、友達や仲間に「大好き」と言葉で伝えられるところも好きです。
杏:北条ユキノちゃんの好きなところは、後輩らしい明るく元気なところ。あと、成績が学年一位で頭のいいお嬢様というイメージと中身にギャップがあるところもすごく好きですね。
及川:来栖トアちゃんは滝沢アンズ先輩に憧れて滝桜女学院高等学校に入学し、同じ部活に入って、そこで満足せずに努力し続けるストイックなキャラクターです。真面目で芯が強くて、ちょっと体育会系なところがカッコよくて好きなので、そこを意識して演じたいです。
宮本:滝沢アンズちゃんは、「あなたが真ん中で輝かなきゃいけないのよ」という言葉をしっかり背負って頑張っているのがカッコいいと思います。ハロプロでは「あなたがセンター」と言われることはなく、自分が目立つところでしっかり目立とうという感じなので、自分の中で気持ちを作らなきゃと思います。アンズちゃんは周りからも「センターだよね」と認められているので、私もパフォーマンスを磨いていきたいです。
(左から)杏 ジュリア、堀内まり菜
(左から)宮本佳林、及川結依
ーーネタバレにならない範囲で、お気に入りのシーンを教えてください。
堀内:アンズちゃんとルリカが出会うシーンが一番好きです。憧れのアンズちゃんが同じ学校に転校してきて、出会えてしまうという驚きと興奮があるし、ルリカのその後の人生を決める衝撃的な出会いなので、見逃さないでいただきたいです。
杏:私が好きなシーンはネタバレになってしまうので、あえて後夜祭を挙げます。本編で登場人物みんな好きになった上で見ると、本当に没頭できるし、ときめくんです。私自身、ファンとして客席から見せていただくこともあって、全力でペンライトを振って応援したくなりました。ステージ上のみんながキラキラしているのが本当に魅力的です。
及川:私は始まりの部分、「きらりひらり舞う桜」が流れる瞬間が本当に大好きです。その一瞬で『スクールアイドルミュージカル』の世界観が伝わるし、心を掴まれます。
宮本:アンズちゃんがルリカちゃんと出会って、共通点を感じて気持ちが動くシーンが好きです。好きだといってくれたこと、共通点があることで絆されていく姿が学生らしいし青春を感じてすごく好きですね。
ーーみなさんが思う『スクールアイドルミュージカル』の魅力は。
堀内:たくさんの曲を歌うし踊る、ノンストップエンターテイメントといっても過言ではない作品です。ライブで披露する曲もあれば、物語の中で心情を歌う曲もあるので、観てくださる皆さんにも、メンバーの思考や心境を近くで見て、知っていただけます。同じ空間を共有し、一緒に参加している気持ちになれるのが、一番の魅力だと思います。
堀内まり菜
杏:スクールアイドルミュージカルは、ファンの皆さんの応援もあってここまで成長してきました。だからこそ「もっと応援しよう」と思っていただけるのかなと思いますし、私たちももっと届けたいと思える、良い関係が築けています。まり菜ちゃんが言ったように、劇場に足を運んだからこそもらえるパワーやエネルギーもあるので、ぜひ体感しに来ていただきたいです。私は初演からずっとユキノちゃんを演じていますが、毎回新たな発見があります。「前に見たからいいや」と思わず、パワーアップした作品を見に来ていただきたいです。
及川:抽象的な表現をすると“キラキラ”。始まった瞬間からラストまでキラキラしています。これはキャストの皆さんが持っている個性だけじゃなく、お客様がすごく楽しんでキラキラしている様子も含まれると思っていて。劇場一帯が輝いているように感じる作品を、さらにパワーアップさせられるように頑張りたいです。
宮本:大人の皆さんには青春の要素をしっかり摂取していただける作品ですし、学生の皆さん、「アイドルを目指したいけどそれを言う勇気がでない」という方の背中を押してくれるような作品だと思います。私のファンの方からは「舞台なのにペンライトを持って応援していいんだ!」という反応もありました。普段ミュージカルを見ないアイドル好きな方も楽しめる作品だと思います。
宮本佳林
■和気あいあいとした雰囲気で高めあえるカンパニー
ーーアイドル活動の経験がある堀内さん、杏さん、宮本さんにお聞きします。ご自身のアイドル活動と、役としてアイドルを演じる時の違い、役作りで意識していることなどはいかがでしょう。
堀内:アイドルグループで活動していた時も、もらった歌詞や振り付けを一度自分のものとして落とし込んでいました。ルリカを演じる時も同じように、ルリカとして楽曲を考えています。あと、ライブは生で披露するものなので、お客様と自然にコミュニケーションを取れるよう、ルリカになりきることを目指しています。
杏:私は芸能界に入ると同時にアイドルとしてデビューし、7年5ヶ月アイドル活動をしてきました。その経験が自然と活きている部分もあるのかもしれませんが、杏ジュリアとしてのアイドルの姿とユキノちゃんとしてのアイドルの姿は全く別物に感じています。ユキノちゃんならどう動くかが私の中にあるので、彼女のまま、ただステージで楽しんでいる感覚です。ただ、私は4歳から10年間バレエを続けていて、ユキノちゃんもバレエをやっていたので、バレエ経験は活かせている気がします。
杏 ジュリア
宮本:私はずっとアイドル活動をしてきましたが、パフォーマンスをする際は、いただいた楽曲の主人公になりきって表現してきました。そしたらいつの間にか「こういう歌い方が佳林ちゃんっぽいよね」と言われていた感覚なので、あまり意識しすぎることはないと思います。逆に、アンズちゃんは多分、バックステージや普段の生活でもアイドルから外れないんですよね。宮本はステージに立っているとすごいアイドルと言っていただけることが多いんですが、普段は本当に変な人と言われがち。アンズちゃんみたいになれるよう、精神的な部分から努力していかなきゃと思っています。あと、誰が聞いても「可愛い、素敵!」と言ってもらえるような歌声にできるよう、しっかり役作りしていきたいです。
ーーお稽古はこれから始まりますが、初参加の宮本さんと及川さんから、堀内さんと杏さんに聞いておきたいことはありますか?
及川:部活や学校のお話で、キャスト同士のコミュニケーションが大事だと思っているので、仲良くなりたいです……!
及川結依
堀内・杏:可愛い!
堀内:仲良くしよう! このカンパニーはみんな自然体で、みんなで高め合っていこうという前向きな人が集まっているので、そこは安心して飛び込んできてもらえたらと思います。稽古場でもたわいない話とか、いっぱいしましょう!
宮本:私、ソロ活動を始めてから大人数で集まることが滅多にないので、すごく楽しみです。みんなでやるようなカードゲームとかって、一緒にやってもらえたりしますか?
堀内:もちろん!
宮本:今のうちに予約をとっておきます(笑)。
杏:ぜひやりましょう。椿咲花女子高等学校のメンバーは、初演からちょっとおふざけしがちなんですよ。椿と滝桜の雰囲気がいい意味で違っていて、作品にも合っているねと話をしていたんですが、仲間に入ってくれますか?
宮本:お邪魔させてください!
(左から)宮本佳林、及川結依
(左から)杏 ジュリア、堀内まり菜
ーー物語にちなんで、皆さんの学生時代や青春エピソードを教えてください。
堀内:私は、初めて見たミュージカルがモーニング娘。さんの『リボンの騎士』だったんです。(宮本に向かって)子供の頃からハロプロさんが大好きだったので、すごく光栄で!
宮本:そうだったんですね……!
堀内:『リボンの騎士』で、前半は役として演技されていて、後半はライブパートになっていて。見せ方の違いや放たれるオーラ、客席の熱量などが小学生の私にすごく刺さって、ステージへの憧れや夢が芽生えました。『リボンの騎士』を見にいけたことは私にとってすごく大きな出来事でしたね。
杏:私は2次元の可愛い女の子が歌って踊る姿がずっと好きだったので、スクールアイドルミュージカルの初演に関わらせてもらえることになり、脚本を読んだ時にすごく嬉しい気持ちになりました。自分が好きなものに関わって、スクールアイドルとして生きられるのが青春というか、すごく嬉しいし幸せだと思っています。
及川:アイドルと関係ない話になりますが、中学生の時に陸上部でハードルをやっていて。初めての大会でハードルに引っかかって顔から転んでしまい、痛さよりも悔しさで大泣きしました。今思うと青春だったと思います(笑)。
及川結依
宮本:私は幼い頃からハロプロにいたので、振り返るとハロプロが青春。でも、当時は人生だったので、青春だと思いながら何かをしたことがなくて。だからこそ、スクールアイドルミュージカルを通して青春のキラキラを摂取し、しっかり輝きたいと思います。
■物語やキャラクターを知るとより深く楽しめるスペシャル公演
ーー文化祭&後夜祭スペシャル公演について、楽しみ方のアドバイスをお願いします。
堀内:アルバムがサブスク配信されているので、曲を聴いていただけると、より楽しめるかもしれません。ぜひペンライトで応援していただけると嬉しいです。本編と違ってライブなので、メンバーもみなさんの表情や反応をしっかり見ています。曲を聴いて来ていただけると、より入り込めると思います。
杏:ライブで曲に合わせてペンライトの色を変えたい、曲にのりたいという方はサブスクで予習していただけますし、予習なしで来ていただいても楽しめます。でも、本編あってのスペシャル公演なので、まずは本編を見ていただき、登場人物10人のことをもっと知りたいと思ってからスペシャル公演を見ていただくのが絶対におすすめです! 本編を見ていただき、とにかく楽しむ気持ちで来ていただけたら100点だと思います。
ーー宮本さんと及川さんは文化祭&後夜祭スペシャル公演で楽しみなことはありますか?
及川:私はアイドル活動をしたことがないので、ペンライトを振ってくださるお客様をステージ上から見るとどんな感じなのかすごく楽しみです。お客様もきっと好きな曲が見つかると思うくらい魅力的な楽曲が揃っているので、ぜひ楽しみに来てください。
宮本:役柄でライブをするのって本当に貴重な機会だと思うので、同じ空間で盛り上がって、生でパフォーマンスを見るのを楽しんでほしいです。「目が合ったかも!」など、ライブならではのワクワク感を楽しんでほしいですし、私もアンズとしてライブをする中でどんな自分が生まれるか楽しみです。
宮本佳林
ーーみなさんのお気に入りやイチオシの楽曲を教えてください。
堀内:たくさんありますが、一番好きなのは「意識し合うとか惹かれ合うとか」。アンズちゃんとルリカとお母さんたちの楽曲なんですが、本編を見ていただくと、この曲がより楽しめると思います。本編では見られないペアの楽曲や本編から繋がるエピソードも多いので、本編と合わせて楽しんでいただけたら嬉しいです。
杏:ヒカルちゃんとマーヤちゃんの「ニコイチ」という楽曲が本当に好きです。楽曲や振り付け、パフォーマンス前後の二人の掛け合いも全部大好き。サブスクで配信されていなくて、SNSで一部だけ聴けるんですが、本当にお気に入りの楽曲なので、まだ聴いたことがない方は楽しみにしていただきたいです。
杏 ジュリア
及川:「未完成ドリーム!」という曲が大好きです。みんなで支え合ってスクールアイドルになっていく物語と歌詞がマッチしていて、作品を体現している曲だと感じます。
宮本:これだけは聴いてきた方がいいという曲は「きらりひらり舞う桜」です。簡単に歌っているように聞こえるんですが、歌ってみるとすごく難しい楽曲なんです。それをみんなで綺麗に揃えて歌っているのがすごく素敵で、私も聴いた時に感動しました。あと、ミュージカル的なのにアイドル的でもある楽曲が多いので、そこも楽しんでいただきたいです。
ーー最後に、楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。
堀内:『スクールアイドルミュージカル』の公演ができるのは、みなさんの応援あってのこと。本当に奇跡の公演だと思うので、「ちょっと気になっていた」という方も、ぜひこの機会にご観劇いただきたいです。心強いメンバーと、今回新たに出会ったメンバーと、今回の公演でしか生み出せない物語が絶対にあるし、毎公演違うものになると思うので、ぜひスクールアイドル誕生の瞬間を目撃してください。
堀内まり菜
杏:見ていただけたらスクールアイドルの素晴らしさがわかると思いますし、眩しいくらいキラキラの青春を浴びていただけます。見に来て損はないと胸を張って言えるので、迷っている方はぜひ一度足を運んでいただきたいです。今回はラブライブ!シリーズ15年周年記念公演で、初演ぶりに迫力満点の回転舞台も復活するので、それも楽しみにしていてください。
及川:今まで作品を応援してきた皆さん、作品を繋いできてくださったキャストさん、スタッフさんの思いを大切に演じたいです。お芝居の要素、ハイレベルな歌とダンスがあるエンタメ作品で、ミュージカルをしっかり見たい方にも楽しんでいただけると思います。
宮本:ずっと続いてきた作品なので、みなさんの中にはアンズちゃんのイメージや理想があると思います。そういったものを研究し、予想を超えるパフォーマンスができたらと思っています。ミュージカルが好きな方もライブが好きな方も楽しめる作品なので、迷っている方もぜひ足をお運びください。
(左から)杏 ジュリア、堀内まり菜、宮本佳林、及川結依
取材・文=吉田沙奈 撮影=中田智章
公演情報
池田珠理/伊坂菜穂/加藤伊音/加藤凜桜/金井ひとみ/栗本彩未/misaki/夏目桃佳