パンダドラゴン、夏のホールツアーが開幕 初日・和光市民文化センター サンアゼリア公演をレポート
パンダドラゴン
パンダドラゴン SUMMER TOUR 2026 『PARAGON DINER ~ご注文はパラゴンだよね♡~』
2026.7.4 和光市民文化センター サンアゼリア
※本記事では公演の詳細を含みます。ネタバレを避けたい方はご注意ください。
5人組ボーイズアイドルグループ・パンダドラゴン、2026年夏のホールツアーとなる『パンダドラゴン SUMMER TOUR 2026 『PARAGON DINER ~ご注文はパラゴンだよね♡~』』が、7月4日に和光市民文化センター サンアゼリアにてオープン。
例年よりも梅雨が長引いた初夏、どっちつかずの天気が7月はじめまで続いた日本……ヴィーナス、ゼウス(パンダドラゴンのファンの総称)のみなさん、そして日本全国のみなさん、宣言します。カンカン照り、真っ青な空が広がる夏は、パンダドラゴンの居る埼玉で始まりました。我々が求めていた眩しい夏、そして輝く太陽は、やっぱり全部パンダドラゴンのステージに在って、ここが夏の“ちゅーしん”だ! とっておきのサービスが存分に詰まった、パラゴンダイナーオープン初日の様子をレポートする。
「パラゴンダイナーにいらっしゃいませ! ご注文はパラゴンだよね♡」
キュートな掛け声を合図に、カラフルなダイナーの制服風衣装とそれぞれぴったりな小道具を携えて登場した5人。パラゴンダイナーのオープニングセレモニーは、2026年7月7日リリースの新曲「ラブリートファイター」からスタート! 今回もコンセプトに沿ったこだわりと仕掛け満載のセットをはじめから元気いっぱいに駆け回るメンバーと、開演前のそわそわが一気に塗り替わった臨戦体制ばっちりの会場の雰囲気を真っ向に浴びて、「そうだ、これこそがパンダドラゴンのライブだ……!」と、あらためて5人とヴィーナス・ゼウスの相思相愛ぶりを実感する。
パンダドラゴン
パラゴンダイナー入り口前のボードも「CLOSE」から「OPEN」に変えて、いよいよ開店準備はOK! お客様をお出迎えする続いてのナンバーは「マジ☆まじない」。間奏にはゲームミュージックを彷彿させるチップチューンアレンジもあり、<あれもしたい これもしたい 全部やっちゃってモーマンタイ>を体現する、彼らの新しい要素をいっぱいに詰め込んだライブスタンスに心が躍る。たいがの「ゴンアゲ?」に続くヴィーナス・ゼウスのレスポンスと、それに続くコールにも圧倒されながら、序盤から5人とファンが作り出すステージへの期待値がどんどん高まっていく。
パラゴンダイナーのスタッフらしく各々が食べ物になぞらえた挨拶から、キッチンセットや身だしなみ、そしてお客様の楽しむ気持ちをばっちり最終チェック。ぱっちの「まずはこちらを召し上がれ!」という掛け声から、「Chuるりら♪」「ない♡Night」「パLIFE!パLIKE!パLOUGH!パLOVE!」を続けて披露。ダイナーメドレーと称しているだけあって、キュートでポップな楽曲の中には食べ物に関連するようなワードがキラリ。曲間の8bitアレンジも、賑やかなダイナーを際立たせるアクセントとして効いてくる。9月まで続く本ツアーの旅路に期待感を高めてくれる「NEO TRAVELER」と続き、その後の「恋はバンジージャンプ」では、ショッピングカートに入ったぱっちがカメラを持って、たいが・なるきにカートを押されながらご来店。モニターいっぱいに映し出されるメンバーのわちゃわちゃに、会場からも抑えきれない「カワイイ……」の声が。続く息の合ったコールアンドレスポンスが軽快な「サファリズム DE ね~しょん!!」では、なぎの<おっきな愛に抱かれている>というフレーズと、モニターに映し出された満開の笑顔に、思わず大きくうなずいてしまった。
ぱっち
曲のアウトロで鈴の音が鳴り、「お客さん来たぞ~!」とぱっちが声をあげると、モニターにはパラゴンダイナーでの勤務風景の映像が。バックヤードの雰囲気が楽しめるかと思ったら、ノリノリのアメリカン吹き替え劇が開幕。某メンズアイドルグループにそっくりな5人組の美女が来店し、速攻で一目ぼれしてしまう彼らだったがーー始まったばかりのツアーのため詳細は伏せるが、つくづく感じずにはいられなかったのはなぜ“全員が”コレをできるんだ……ということ。誰一人として梯子を外さず、いつだって全員がフルパワーで一緒に波に乗る。笑いと歓声が起こる会場にほっこりしながらも、「見よ、これがパンダドラゴンとヴィーナス・ゼウスだ!」という誇らしさがこみあげて、何だか不思議な感覚に心がふわふわする。
そんな気持ちに浸っていると、ステージ袖から「ちゅるちゅるらぶ」のイントロとともにローラースケートを履いたメンバーが登場。これには客席も大興奮の大歓声! いやはやこのライブ、そしてこのダイナーは、どれだけゲストが求めている“新しさ”を提供してくれるのか。会場の熱気そのまま、1stアルバム『APRIL』に収録のナンバー「Ring!Ding!Dong!」を、ぱっち・なるき・なぎの3人で披露。とびっきりの甘さで、その熱気をチャーミングに包み込む。
ようた
曲が終わると、さきほどの映像で来店した美女たちへの口説き文句を練習するメンバーたちの姿が。特別なアプローチが必要ということで、なぎとたいがで告白の即興シミュレーションをプレイ。あっけなく大きめの声でフラれてしまったなぎから学び、5人はやはり「好きな気持ちは行動に移さないと意味がない!」ということで「ダイスキ☆シンドローム」のパフォーマンスへ。ライブでは定番の楽曲だが、切実な告白の練習風景を見てからだと、この曲のまっすぐなフレーズに入り込む気持ちもひとしお。いつの間にか前のめりで彼らの恋路のゆくえを追っていることに気づき、ライブの緻密な構成力にもハッとする。
“ようたみ”溢れる愛の告白で曲を締めくくり、本来であれば二つ返事でOK!もちろんOKOK!と言ってしまいそうな完璧な「ダイスキ☆シンドローム」だったが、やはり某アイドルグループに似てお顔はキュートでも、心は甘くない美女5人。某なるきにそっくりなサングラス美女の籠城にあっけなく散り、うなだれる少年たち。ただ彼らは、ここで終わることはない。「ドントクライ、ボーイズ……そんなんじゃ、StrongなBoy(流暢な発音)にはなれないわよ……」「スタンドアップ!」即座にこの言葉と共に立ちあがる“愛の戦士”……そう、パンダドラゴンには“ラブスナイパー”のたいががいるからである。
彼のスパルタ振付師のような「セッツ!」の掛け声で、5人はリベンジに闘志を燃やすように「L♡SⅡ~成敗♡Say bye・・・」を披露。舞台と客席で声の揃った「成敗!」を聞くことができるのも、パンダドラゴンのステージくらいじゃないだろうか。今回もL♡Sの世界に立つ彼を“一筋縄ではいかない麗しさ”と表現させていただきたいところだが、このL♡SⅡでは、普通の恋に憧れる寂しさや、愛と戦う葛藤も顔を出していて、少し解けた乙女の弱みと、それを隠し通す強さに、ラブスナイパーだからこそのまた違う麗しさを感じてしまうのであった。
「改めまして、本日はパラゴンダイナーオープン初日です!」と始まったMCコーナーでは、ダイナーのカウンターに集まった5人で、事前に特設サイトで募ったお客様の声を紹介。店内に流れるラジオのような雰囲気に、ここでも“パラゴンダイナー”の世界観へ誘われる。「今回のツアーで一番楽しみなことは?」という質問には、全国8箇所をまわるツアーならでは、各地のヴィーナス・ゼウスに会えることや地方の雰囲気を楽しむことに思いを馳せるメンバーたち。たいがの地元である群馬県では「たいがちゃんの家に行くことも楽しみ♪」と大盛り上がり。たいがの原点である“踊ってみた”の聖地巡礼にも期待を膨らませる5人だった。無茶ぶりの大喜利お便りにもさすがの対応力を見せられたかと思うと、おなかがすいた末っ子・なぎの「まかないのメニューを見せてください……」というリクエストに、バイトリーダー・ぱっちからメニューの提案が。まさかこの大喜利からなぎへの連続無茶ぶりの流れも、次曲の振りになっているとは。この繋ぎの演出には、思わず唇を噛みしめてうなずいてしまった。
なるき
「五ツ星バーガー、5個!」なぎの元気なオーダーから、今回のツアーコンセプトにぴったりな楽曲「Cookin’ぐーぐ」へ。<遠回りしても 行きついたこの味だから 悩んで落ち込んでる人にも 届くんじゃないかな>。アイドルのキラキラした夢や希望の世界はもちろん、デビュー前の道筋から、結成9年目となったこれまで、“生きざま”を見せ続けてきてくれた彼ら。客席の揺れるペンライトの海を見て、その通りだなぁと胸がじんわり熱くなる。5人のアイドルとしての矜持と、それをしっかりと受け取って応えるヴィーナス・ゼウスの姿に浸っていると、続いても彼らのアイドルとしての誇りが詰まった楽曲、7月7日リリースの「IDOL OF POP」をオンエア。玉屋2060%節が光るキャッチーなメロディと、まさにPOPな弾けるダンス。それなのになぜ、この曲はどうしても泣けてくるのか。モニターに映し出される、メンバーそれぞれの“楽しい!”が伝わる表情にもぐっと来てしまう。ステージに立つことに誇りを持って、その“楽しい”を全力で見せてくれるアイドルを見るのは、観客だって、心から、心から楽しい。
パンダドラゴンの現在地、そして強さを感じられるような2曲を終え、モニターには再びパラゴンダイナーでお話中のメンバーが。末っ子なぎが「夏っぽいことをしたい!」と提案すると、話が膨らみ5人で「夏のアイドルMVあるある」を持ち寄ることに。あるあるのクオリティやムービーの完成度も、さすが9年目のメンズアイドル・パンダドラゴンならでは。「あぁ~」という共感の声が響く客席にも経験値を感じつつ、ここでも“5人全員で”このテーマを演じられる彼らに心の中でガッツポーズである。
たいが
「この後も、この曲を聴いてバイト頑張ろ!」そう言ってようたがジュークボックスにセットしたディスクには「Crack」の文字が。またしても粋な演出に会場が沸き上がると、ここからは先ほどまでのポップなセットリストからガラっと雰囲気を変えて、クールでスタイリッシュなパラゴンダイナーの様子をお届け。
それぞれのソロのフレーズの度に、その声色にドキドキしてしまう「Crack」から、ライブ終盤にも関わらず目を見張るキレキレのダンスセクションを挟みながら「Climax Love」「Back again」を続けて披露。今年1月に武道館で披露された「Back again」を見た時にも感じたが、この曲は表情管理にも振りの指先にも繊細さを纏わせるぱっちがセンターだからこそ、何とも言えない、どうしようもない切なさの世界観が際立っているように思う。
掴めないミステリアスなたいが、率直でストレートなようた、異なる色気の対比で魅せるこちらも1stアルバム『APRIL』収録の「センチメンタル」は、1脚の椅子というシンプルなセットながら、大胆に接近する振りに思わず息をすることを忘れてしまう。会場も息を凝らして見つめるような張りつめた空気感にガラっと変わるのを感じ、2人が持つ魅了する力、会場を一気に自らのものにする吸引力に圧倒されていく。最後は、ダンサブルなナンバーながらフレーズや曲調からノスタルジーな哀愁を感じられる「嘘つかないで」を5人でパフォーマンスし、コーナーを締めくくった。
なぎ
ツアー初日と重なった季節の変わり目を彷彿とさせるギャップに体を適応させる間もなく、ライブはラストスパートへ。続いては客席へタオルの準備を煽って、新曲となるサマーチューン「ドコ夏ココ夏トコ夏」を初披露! ここでこのレポートの序文に戻って繰り返し宣言させていただきたいーー「夏は、パンダドラゴンの居る埼玉で始まりました!」彼ららしい等身大の愛らしさと、会場の端から端、いや、きっと日本の端から端に届くような、弾ける多幸感に満ちた楽曲。これから始まる夏にも、彼らが必ずそばにいることを宣言してくれた気がして、なんだか嬉しくなる。夏の開幕を宣言したその勢いのまま「キミ夏 ~Juicy Love~」「さまーじっくDISCOフィーバー」の夏ソングを続けて披露し、いよいよライブも大詰め。最後を飾ったのはパンダドラゴン・夏ソングの古参「愉快痛快!ホアロハ!」。アップテンポな間奏のアレンジで新しさもアピールしつつ、客席とも抜群に息の合ったコールで、会場を夏の眩しさで満たしていく。ラストは「またのご来店、お待ちしております♡」とボードを「CLOSE」に変えて店じまい。楽曲のフレーズの通り、今回も5人とヴィーナス・ゼウスの集ったこの会場で、そのダイアログにまた刻まれていくであろう絆を見せつけられたステージだった。
パンダドラゴン
パラゴンコールを受け、アンコールではメンバーが「ぱらごん音頭」で客席に登場。ヴィーナス・ゼウスの熱い視線とリクエストに余すことなく応えながら、「熱血!!ドラゴン・ブートキャンプ」で一緒に心も体もお腹いっぱいになった最後のエネルギーを燃やして、パラゴンダイナーで摂取したカロリーもゼロに(心はカロリーゼロではなく、むしろここでもエネルギーを摂取させていただいたのだが)。
メンバーソロ写真集の発売決定という最後の最後までサービス精神にあふれたパラゴンダイナーからのお知らせによって最高潮に盛り上がった会場で、アンコールのラストは「じゃぱかわんだほ~」を披露。かわいくて、面白くて、かっこよくて、何より、心から楽しい! パンダドラゴンらしい、すべてをもぐもぐして作り上げたワンダーランドの世界を、<ずっとずっと一緒だ>という約束で締めくくった。
パンダドラゴン
パンダドラゴンのライブレポートを執筆するとき、いつも一番初めに思い浮かぶのは「相思相愛」という言葉だ。ライブのそこかしこに、お互いがお互いを支えあって、たくさんのパワーを交換してきた軌跡がきらきら散りばめられているように思う。5人も、ヴィーナス・ゼウスも、それを一つだって取りこぼさずに次のステージへ一緒に歩んでいく。だからこそ、パンダドラゴンのライブは見るたびに懐かしくて、見るたびに新しくて、見るたびに強い。
パラゴンダイナーは9月23日の東京・SGCホール有明公演まで、全国各地で出店予定。パンダドラゴンが連れてきてくれたこの夏は、「自分らしく楽しもう」とどんな人も受け入れてくれる、誰もひとりぼっちにさせない愛情いっぱいの眩しい夏だ。そんな愛情に溢れた夏をめいっぱいに感じられるダイナーがこれから各地に出店されるなんて、嬉しくてたまらない! ぜひ逃すことなく、この夏にご来店を。
文=株式会社イープラス 川崎葉月
撮影=飯岡拓也
ライブ情報
7/25(土)宮城 トークネットホール仙台(仙台市民会館) 大ホール
8/11(火祝)群馬 昌賢学園まえばしホール
8/22(土)愛知 Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
8/23(日)愛知 Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
8/30(日)千葉 千葉県文化会館 大ホール
9/6(日)福岡 福岡国際会議場 メインホール
9/23(水祝)東京 SGCホール有明
8/8(土)神奈川 横浜YTJホール
8/17(月)東京 東京流通センター 第一展示場
2ショット撮影会/お話し会
8/24(月)愛知 東別院テラスホール
9/5(土)福岡 福岡県中小企業振興センター 2階 ホール