『アナと雪の女王』などディズニーの名曲と物語が明日への力に 音楽で“扉をひらく”『ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2026』開幕

レポート
クラシック
2026.9.19

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ディズニー・アニメーションや映画、テーマパークの音楽を、オーケストラの生演奏と卓越したヴォーカリストの歌声で贈る『ディズニー・オン・クラシック 〜まほうの夜の音楽会 2026』が2026年9月11日(金)、東京・文京シビックホール 大ホールで開幕した。北海道から沖縄まで全国30都市51公演で、13万人を動員する公演では、映画『アナと雪の女王』、『アラジン』など、名シーンに合わせて作品を彩る楽曲を楽しむことができる。SPICEでは前日に同所で行われたゲネプロの様子をレポートする。


24回目となる今年のテーマは「Let It GO ~扉をひらけ」。開演時刻になるとステージの上部に吊り下げられた「CLASSIC」のロゴが金色に輝き、会場の照明が海のような青色に変化。波の音が観客を優しく包み込み、魔法の時間がスタートした。そこは映画『モアナと伝説の海2』の主人公の少女・モアナたちが暮らす南太平洋にある島。男女3人のヴォーカリストを従えた、ソリストのケネディ・マキャラスターは、堂々と中央に立つと、信じた道を切り拓いていく力強さを歌った「Beyond(End Credit Version)」をオーケストラの音に乗せて歌唱。歌を翼にして羽ばたいていくような壮大さで圧倒した。

余韻にひたっていると、ナビゲーター・ささきフランチェスコがステージに姿を現した。「今宵のテーマのように、1部では温暖な世界、2部では寒冷地帯と大自然の扉を皆さまと開いていきたい」と呼びかけると、「愛が導く物語」がテーマの時間へ。1曲目は南米・コロンビア共和国にある不思議な町が舞台の映画『ミラベルと魔法だらけの家』で、映像に合わせて「本当のわたし」を披露。マキャラスターと、ミカ・ドミンゲス=ロビンソンが、物語に登場するミラベルと出会ったイザベラが、衝突をきっかけに新しい自分に目覚めていく様子を体現していた。続く2曲目では、様々な動物たちが暮らすアフリカへ瞬間移動。サミ・ケネットと、エリザベス・マンデルが声を合わせたのは、映画『ライオン・キング2シンバズ・プライド』より「愛の導き」。主人公・シンバの娘・キアラと、スカーの跡継ぎであるコブの2人が、敵対する群れの分断を乗り越えて、互いを思い合う愛を歌う様子を観客はじっと聴き入っていた。


映画『ターザン』より「ストレンジャーズ・ライク・ミー」、映画『アラジン』より「ホール・ニュー・ワールド」と様々な愛の曲が続いた後は、東京ディズニーシー(R)で2004から10年まで開催された芸術的な夜の水上ショー『ブラヴィッシーモ!』(エディット・バージョン)の世界へ。


トランペットが高らかに鳴り響くと、ステージの背後に設置された巨大なスクリーンには、シードラゴンの飾りが付いた優雅な船に乗ったミッキーマウスが、パーク内にあるメディテレーニアンハーバーへとやって来る様子を上映。水の精と火の精が出会い恋に落ちていく軌跡を『ブラヴィッシーモ!』(エディット・バージョン)に合わせて工夫を凝らした音で表現していった。

遠い昔の世界。水の精・ベリッシーが持つ優美な世界はきらびやかなハープの音色や、ヴァイオリンやチェロなどが表現。繊細なレガートで、水が流れていくような美しい旋律で観客を酔わせた。一方、火の精・プロメテオが目覚める様子は、金管楽器と打楽器がその迫力を表現。トランペットやトロンボーンなどの金管楽器が、力強いファンファーレなどで眠りから覚め、巨大な体を起こしていく過程を立体的な演奏で聴かせた。ドラムやティンパニーは連打で応戦。お腹に響く演奏からは、圧倒的な存在感を感じられた。

20分間の休憩を挟んで始まった第2部は、映画『アナと雪の女王』と、ブロードウェイ版ミュージカル『アナと雪の女王(Frozen)』を彩った29曲を、映画の映像や静止画で展開していくもの。冒頭では、昨年体調を崩しツアーの序盤で離脱をしたマエストロ、リチャード・カーシーを「おかえりなさい」と出迎えるとカーシーは「こんにちはリチャードです」と日本語であいさつ。続けて英語で「皆さん本当にありがとう」と感謝していた。

世界を魅了した『アナと雪の女王』はエルサとアナ、二人の姉妹の真実の愛を描く物語。ステージでは、エルサ役のサミが「レット・イット・ゴー」などの楽曲を力強く、エモーショナルに歌い上げたほか、アナ役のエリザベスは「生まれてはじめて」や「雪だるまつくろう」などの楽曲を前向きに歌唱。チャーミングなアナの魅力を伝えていた。

アナを支える山男・クリストフは、包み込むような歌でアルバート・ネルスロップが、「トナカイのほうがずっといい」などを担当。レイフ・ギリアムは、サザンアイルズのハンス王子役で、アナとデュエット「とびらを開けて」で恋の喜びを伝える。夏に憧れる雪だるま・オラフ役のメルヴィン・ロドリゲズ は、陽気なナンバー「あこがれの夏」をコミカルに歌い、会場を盛り上げる。オーケストラの演奏はもちろん、個性豊かなヴォーカリストたちが役になりきって歌う様子は、ミュージカルを見ているよう。本をめくって物語を読み進めるような楽しさがあった。

大喝采が贈られ幕を閉じた第2部。毎回お楽しみのアンコールでは、コンサートマスターの青木高志がヴァイオリンで映画『ピノキオ』の劇中歌「星に願いを」を演奏。男女7人のヴォーカリスト達は横一列に並ぶと声を合わせ、スクリーンには特別映像も。手に持ったファンシーカラー★ダイヤモンド・ライト(ペンライト)を揺らしながら、会場と思いを一つにしていた。

終演後、ゲネプロでは、ディズニー・オン・クラシックのエグゼクティブ・プロデューサー日下部勝德が登壇。復帰したマエストロを見つめると「本当に帰ってきてくれてありがとう」と喜んでいた。また今年のテーマ「Let It GO ~扉を開け」について「生きていると悲しみや苦しみなどがありますが、いらしてくださったお客様にはその悩みの扉を音楽でポジティブに開いていただけるようにとプログラムを作りました」と説明。「(私たちは)クルーを含めると90人のチーム。その想いを胸に、たくさんのお客様を精一杯迎えたい」と思いを込めていた。

公演情報

ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2026』
 
ツアー期間:2026年9月11日(金)~ 12月27日(日)全国30都市51公演
 
主管:Disney Concerts
特別協賛:株式会社ジェーシービー
後援:ユニバーサル ミュージック合同会社/アメリカ大使館
協力:月刊「ディズニーファン」
制作:Harmony JAPAN
公演時間:約2時間30分(休憩含む)
 
※小学生未満のお子様はご入場いただけません。
※出演者・プログラムは予告なく変更になる場合があります。尚、変更に伴う払い戻しはいたしません。
※公演中止など、主催者がやむを得ないと判断する場合以外での払戻しはいたしません。
※公演スケジュールは、追加・変更になる場合がございます。ご予約の前にオフィシャルサイトから最新情報をご確認ください。
 
Presentation licensed by Disney Concerts. (C)Disney
TARZAN(R) (C)1999 Edgar Rice Burroughs, Inc. and Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
 
■ディズニー・オン・クラシック 公式X :@onClassicDisney
■ハーモニージャパン 公式Instagram:@harmony_japan
■お問合せ:ハーモニージャパン/Disney on CLASSIC公演事務局 

<ミステリアス&ダーク・スペシャル> ※9公演限定
プログラムの一部で個性豊かな悪役にフォーカスし、スリルと迫力満点のステージをお届けします。
■東京ディズニーランド(R) ザ・ヴィランズ・ハロウィーン“Into the Frenzy”(エディット・バージョン)
■『プリンセスと魔法のキス』より「ファシリエの企み」
■『モアナと伝説の海2』より「迷え!」
 
<クリスマス・スペシャル> ※6公演限定
プログラムの一部で、聖夜 クリスマスにちなんだ特別なプログラムをお楽しみください。
■東京ディズニーリゾート(R)「スターブライト・クリスマス」(エディット・バージョン)
■牧人ひつじを「永遠への祈り」(朗読:ささきフランチェスコ、ピアノ:安宅 薫)
■実写版『美女と野獣』より「時は永遠に」
 
<第1部>
■『モアナと伝説の海2』より「Beyond (End Credit Version)」
 
■『アラジン』より「ホール・ニュー・ワールド」
■『ミラベルと魔法だらけの家』より「本当のわたし」
■『ライオン・キング2 シンバズ・プライド』より「愛の導き」
■『ターザン』より「ストレンジャーズ・ライク・ミー」
 
■東京ディズニーシー「ブラヴィッシーモ!」(エディット・バージョン)
※東京ディズニーシー「ブラヴィッシーモ!」が、<ミステリアス&ダーク・スペシャル>と<クリスマス・スペシャル>のスペシャル・プログラムに変更になります。
 
<第2部>
『アナと雪の女王』より
「レット・イット・ゴー」「雪だるまつくろう」「生まれてはじめて」「とびら開けて」「トナカイのほうがずっといい」「あこがれの夏」「愛さえあれば」 ほか
ブロードウェイ・ミュージカル版『アナと雪の女王』より「クリストフ・ララバイ」
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