北翔海莉率いる、宝塚歌劇星組公演『こうもり/THE ENTERTAINER!』制作発表会レポート!

レポート
2016.2.10
宝塚歌劇星組公演『こうもり/THE ENTERTAINER!』(撮影/石橋法子)

宝塚歌劇星組公演『こうもり/THE ENTERTAINER!』(撮影/石橋法子)

星組の魅力詰め込んだ、コミカルな復讐劇&パワフル・ショーの全2幕!

宝塚歌劇団星組がこの春、ミュージカル『こうもり』(脚本・演出/谷正純)、ショー・スペクタキュラー『THE ENTERTAINER!』(作・演出/野口幸作)全2幕の新作を上演する。ショーは野口幸作の宝塚大劇場デビュー作であり、宝塚大劇場公演では第102期生が初舞台を踏む。宝塚バウホールで行われた制作発表会には、主演を務める星組トップスター・北翔海莉らが顔を揃え、パフォーマンスを披露した後、それぞれ意気込みを語った

あらすじ: 19世紀後半のウィーン。ファルケ博士(北翔海莉)は親友のアイゼンシュタイン侯爵(紅ゆずる)と共にエリザベート皇后主催の仮装舞踏会に出席する。しかしその帰り道、泥酔した彼を持て余したアイゼンシュタイン侯爵によって大通りに縛り付けられ、そのまま一晩置き去りにされる。翌朝、こうもりの扮装のまま目覚めたファルケ博士は”こうもり博士”と揶揄され、街中の笑い者に! 自業自得とはいえ怒が収まらない彼は、愉快な仕返しを考えて……。

◎谷正純コメント:『こうもり』脚本・演出

『こうもり』脚本・演出/谷正純

『こうもり』脚本・演出/谷正純

最近はオペレッタ(喜歌劇)を上演する機会が少ない中、2013年の北翔主演『メリー・ウィドウ』では大変ご好評を頂きました。オペレッタを初めて見る方にもその魅力を再認識して頂けたと思いますので、再び北翔主演で『こうもり』をやらせて頂きます。通常オペレッタではダンスはダンサー、歌と芝居は歌手と分かれていますが、宝塚の場合は全員が歌って踊って芝居をするので、タイトルはミュージカルとしました。また、本来はアイゼンシュタインが主役の物語ですが、今回は設定を根こそぎ変えて、北翔演じるファルケ博士を主役に据えた復讐劇です。復讐とはいえ、いたずら程度のごく楽しいもの。1、2幕を通して、やっぱり宝塚の舞台は楽しかったといわれるものを作ろうと稽古中でございます。

◎野口幸作コメント:『THE ENTERTAINER!』作・演出

『THE ENTERTAINER!』作・演出/野口幸作

『THE ENTERTAINER!』作・演出/野口幸作


究極のエンターティナーである北翔海莉さんと、今の星組の魅力のすべてをお届けするエンターテインメント・ショーです。宝塚の王道アイテムであるトップハット、羽扇、大階段はすべて使います。プロローグでは総踊りの後に、いきなり初舞台生によるロケットを披露。紅ゆずるさんには応援歌を歌って頂きます。また、フィナーレ前のクライマックスシーンでは、総勢100人以上による大スペクタクルなロケットを盆やセリなどの装置を使って展開。さらに、北翔さんのマルチぶりを再認識して頂くため、場面ごとにテーマを決めて、歌、ダンス、笑い、楽器演奏までお見せしたい。他にも、タップや究極にかっこいいラテンナンバー、北翔さんと妃海さんのジャズのスキャット対決など、最後までお客さんの心を捉えて離さない。宝塚では「花のみち」、東京では「日比谷シャンテ」辺りを、鼻唄混じりに帰って頂けるような楽しい作品になればと思います。

◎北翔海莉コメント:ファルケ博士役

『メリー・ウィドウ』千秋楽の夜に、今度はぜひ『こうもり』を、と谷先生にお話したあの一言で、このように夢を叶えて頂き光栄です。今回は主演が物理学者のファルケ博士ということで、本来の物語よりさらに深みのある役柄、場面をつけて頂きました。また、オペレッタですのでやはり難しい曲が多いです。いつもと違うクラシックな発声で、きちんと歌の中でストーリーをお伝えしなければいけないので、毎日広辞苑ぐらいの厚みがある譜面と葛藤中です。私は入団から今年で19年目の春を迎えます。ショーでは初舞台生のように初心を忘れず、同時にこれまでの歩みの中で蓄えてきたものをパフォーマンスとしてお見せできれば、嬉しいなと思います。

◎妃海 風コメント:アデーレ役

今回はオペレッタということで歌の課題は大きいですが、稽古場でもすでにみんなが笑って過ごすことができていますので、日々笑いながら課題に挑戦していければ。ショーに関しては、今初めて野口先生の口から内容をお聞きして、ショーでも課題は盛りだくさんだなと覚悟しました(笑)。本番を笑顔で過ごせるよう、一生懸命稽古に取り組みます。

◎紅 ゆずる:ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン侯爵役


アイゼンシュタイン侯爵は、ファルケ博士が仕掛ける復讐にも気づかず、目の前の欲望によって後先考えずに行動する、楽しいおじさんです(笑)。結構楽しく過ごして、一番最後におとされる役なので、どんどん回りの状況に巻き込まれたい。私は約14年前に谷先生の『プラハの春』で初舞台を踏ませて頂きました。個人的にも今回は、初心に返れるいい公演になるのではと思っています。ショーでは応援歌を歌わせて頂けるので、初舞台生に対してはもちろん、自分に対しても応援するつもりで歌いたいと思います。

◎当日はパフォーマンスの披露も!

幕開けは、北翔海莉のソロ曲「ファルケ博士の夢の舞台」(オリジナル曲)から。

トップ娘役・妃海風とのデュエット曲は、喜歌劇「ヴェネツイアの一夜」より「君の心に翼を」。

ショーでは、紅ゆずるが娘役を率いて華やかなナンバーを披露。

気品溢れる羽扇に銀のトップハット&スーツ姿も凛々しい、紅ゆずる。

前後左右にステップを刻む北翔の、晴れやかな表情が一層場を盛り上げる。

◎質疑応答


ーーー北翔さん、紅さんに伺います。今回もアドリブが飛び出しそう?
北翔:
プロローグの後、いきなり私と紅さんの酔っぱらったシーンから始まるので、最初から毎日新鮮なお芝居ができるのではないかと思います。そこに今回は専科から星条海斗さんも加わりますので、3人のやりとりが毎回どうなるのか、私自身ドキドキしております(笑)。

紅:酔っぱらいの役は、演じていてとても難しいのですが、きっと稽古の中で、ここはこうした方がもっと面白いよね、という話になると思います。ちょうど『ガイズ&ドールズ』の稽古場でも同じように、自分たちで見出だしていく作業がとても楽しかったので、今回もそうなることを目指したい。

ーーー谷先生、『こうもり』の上演はやはり『メリー・ウィドウ』千秋楽での北翔さんの一言が決め手に?
谷:
そうですね、オペレッタで使うクラシックの発声は、宝塚音楽学校でみんなが学ぶものですが、やはり北翔の歌声を聞いて、基本を学んだ後も彼女はずっと訓練を続けてきたんだなと。次に北翔とまた組む機会があれば、オペレッタにしようという思いがありました。

ーーー北翔さんが『こうもり』を挙げた理由とは。
北翔:
喜歌劇というのは、悪人がでることも、誰かが亡くなることもない、本当に観ていて最高に楽しい気分にさせてもらえる。その上、翌日から仕事や勉強をがんばろう!と思える要素もたくさん入っているので。『こうもり』では約80名の星組生みんなと、シャンパングラスを掲げて歌って踊って大笑いする、そういう作品ができれば嬉しいなと思っていたので、夢が叶って光栄です。

ーーー妃海さんが演じるアデーレ役について。

妃海:アデーレは、アイゼンシュタイン侯爵家で働く女優志望のメイド役です。ひょんなことから舞踏会へ行くことになり、そこで色々と楽しい出来事に遭遇する。心配していた北翔さん演じるファルケ博士との絡みもあり、恋も描かれるということで楽しみにしております!

フレッシュな初舞台生も加わり、見た目も内容もボリューム満点。北翔海莉を中心に、個性溢れる陽気な星組にぴったり賑々しい新作二本立てを楽しもう!

公演情報
ミュージカル『こうもり』…こうもり博士の愉快な復讐劇…/ショー・スペクタキュラー『THE ENTERTAINER!』
■『こうもり』脚本・演出/谷正純
■『THE ENTERTAINER!』作・演出/野口幸作
■出演:北翔海莉、妃海風、紅ゆずる、汝鳥伶(専科)、星条海斗(専科) ほか
 
<宝塚大劇場>
■日程:2016年3月18日(金)~4月25日(月)
■会場&問合せ:宝塚大劇場 0570-00-5100
 
<東京宝塚劇場>
■日程:2016年5月13日(金)~6月19日(日)
■会場&問合せ:東京宝塚劇場 03-5251-2001

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