黒木瞳、映画初主演の吉田羊に「ハードルを上げた」

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2016.5.24


女優・黒木瞳が『嫌な女』(6月25日公開)で初めての映画監督に挑戦。5月23日に日本外国特派員協会で開催された記者会見に出席し、「この年齢で、やったことのないことをできるということにワクワクしました」と充実の思いを語った。

原作は、桂望実のベストセラー小説。主演に吉田羊と木村佳乃を迎え、堅物弁護士と天才詐欺師という境遇も立場も違う対照的な二人の女性の人生のケミストリーを鮮やかに描く。

女優として数々の作品に出演してきた黒木監督。「役で作品に入るときは、私ではない、別の女性を生きる。監督の場合は、私が全部出ちゃう。監督をやってみて、『全部私だな』と思いました」と、新鮮な思いを告白。

吉田羊は、本作で映画初主演を果たした。黒木監督は「とても素直で柔軟性がある方」と吉田の印象を吐露。「(吉田演じる)徹子役はとてもストレスのかかる役。演出面でも負荷をかけたりして、ストレスが溜まったと思う。それでも素直に柔軟な気持ちを持って演じてくれたので、私自身もどんどんハードルを上げていきました」と吉田の存在が大いに刺激になったという。

また、木村については「(演じたのは)ムードメーカーの役どころ。常にモチベーションがキープされていることに、本当に感服いたしました」とその力量に驚くことしきり。「どんなに疲れていても、ポンと上がれる。その瞬発力は並大抵ではない。持ち味の明るさを出していただいた」と絶賛だった。

また、「監督業と女優業、どちらが合っていると思いますか?」との質問が上がる一幕も。黒木監督は「監督と答えてしまったら、私の35年は何だったんだと悲しくなる」と口火を切り、会場も大爆笑。「監督は本当に地味な作業が続く。意外とコツコツとやるクリエイティブな仕事は好きなんだな、合うんだなと発見した」と晴れやかな笑顔で話していた。【取材・文/成田おり枝】
 

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