松本潤×有村架純で“禁断の純愛” 島本理生原作の恋愛小説『ナラタージュ』が映画化へ
有村架純
島本理生原作の恋愛小説『ナラタージュ』が主演・松本潤、ヒロイン・有村架純で映画化されることが決定した。行定勲監督がメガホンをとり、2017年秋に公開を予定している。
小説『ナラタージュ』(角川書店刊)は、第25回野間文芸新人賞を最年少で受賞した島本理生氏が20歳の若さで執筆した小説。高校教師と元生徒のある“禁断の純愛”を描き、累計発行部数35万部を記録。さらに、2006年版“この恋愛小説がすごい”で第1位に輝くなど、評価の高い作品だ。ナラタージュとは、映画や演劇において人物の語りや回想によって過去を再現する手法。タイトルどおり同作では、ヒロインの回想によって物語が展開する。
小説『ナラタージュ』(角川文庫刊)
『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』などの恋愛映画でも知られる行定監督は、原作に出会ってから長年にわたって映画化を熱望し、企画・構想を温めてきたという。原作発売から11年をへて、満を持しての映画化となる。主人公:葉山貴司(はやま たかし)を演じる松本は、これまで『花より男子F』や『陽だまりの彼女』などの恋愛映画でまっすぐな青年を演じてきた。今回はこれまでの役とはちがい、生徒との恋に悩みながらも思いに抗えない高校教師を演じている。一方の有村は、葉山を全身全霊で愛する20歳の工藤泉を演じる。 なお、二人は行定監督とは共に初タッグで、映画共演も初めてとのこと。
製作決定を受け、松本、有村、行定監督、そして原作者の島本氏がコメントを発表している。
■松本潤 コメント
行定監督がこの映画で描きたいと仰ったテーマに強く共鳴し、ただいま撮影に参加させてもらっています。
恋愛というのは、感じ方や受け取り方が人それぞれ違うモノだと思います。 でも人の心が人の心を動かす瞬間は誰もが共感してもらえるモノだと信じています。 有村さんと一緒に、清らかであるのと同じ程、苦しい心模様を表現していきたいです。 キャスト含む、全スタッフ一丸となって頑張ります。
■有村架純 コメント
映画『ナラタージュ』に出演させていただく事が決まり、出演が決まってからとても楽しみにしていました。 新しい環境での撮影に「刺激的な夏になる」と感じております。 この作品は普遍的な愛を描いていきます。 大人とか子供とか関係なく一人の女性として一人の男性に愛を注いでいくのですが そのとても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたいと思います。 観終わった後に皆さんの心に何か残せるよう、キャスト、スタッフ皆で精一杯頑張ります。
■行定勲監督 コメント
心憂い男と女の深淵を描いた島本理生さんの原作小説を手にして十年、念願の企画が始動します。 不確かな愛に揺れる二人を松本潤さんと有村架純さんに狂おしく演じてもらうことに私自身、胸が高鳴ります。恋することがこんなに辛いのならしなければよかったと思えるような、恋愛映画の金字塔を目指してスタッフ・キャスト一丸となって挑みたいと思います。
■原作者・島本理生氏 コメント
私にとって『ナラタージュ』は、思春期の恋愛のすべてを書いた小説でした。 青春はけっして明るいものではなく、むしろ孤独な季節だからこそ、主人公たちは恋をせずにはいられなかったのだと思います。 刊行から十数年経った今、行定監督の手によって、最高のメンバーで映画化するとの知らせを受けて、大変興奮しています。一映画ファンとして完成が待ち遠しいです。
映画『ナラタージュ』は7月初旬にクランクイン。劇場公開は2017年秋予定
映画『ナラタージュ』
出演:松本潤 有村架純
監督:行定勲(『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』『ピンクとグレー』)
脚本:堀泉杏 企画プロデュース: 小川真司 (『ジョゼと虎と魚たち』『陽だまりの彼女』『ピンクとグレー』)
原作:『ナラタージュ』(角川文庫刊)
配給:東宝 アスミック・エース
【あらすじ】
大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から電話がかかってくる。葉山は泉に、演劇部の後輩の為に、卒業公演に参加してくれないかと誘う。 葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を助けてくれた教師だった。卒業式の日の葉山との誰にも言えない思い出を胸にしまい、彼を忘れようとしていた泉だったが、一年ぶりに再会し、押さえていた気持ちが募っていく。叶わないとわかっていながらも、それでも抑えきれない葉山への恋心。葉山もまた泉への複雑な感情を抱えていた。 やがて、大きな事件が起こり、ふたりの想いがぶつかりあったとき、それは痛みすらも愛おしい逃れることができない恋となっていた。