女忍び役で初舞台の篠田麻里子が会見。スペクタクル時代劇『真田十勇士』で純愛&アクションに挑戦

レポート
2016.8.2
『真田十勇士』でAKB48卒業後、初舞台を踏む篠田麻里子

『真田十勇士』でAKB48卒業後、初舞台を踏む篠田麻里子


今秋、同時期に公開される映画『真田十勇士』(堤幸彦監督/中村勘九郎主演)とのダブルプロジェクトも話題の舞台『真田十勇士』。2014年の初演から一部キャストも新たに再演される。天下統一に大手をかけた徳川家康の軍勢を相手に、孤軍奮闘する豊臣秀吉方の名将・真田幸村と十人の勇士たちの活躍を描く。映画版同様、主演を中村勘九郎、演出を堤幸彦が務めるスペクタクル時代劇だ。本作で元AKB48の篠田麻里子がグループ卒業後初の舞台に挑戦する。演じるのは徳川方の女忍び・火垂役。本番を前に大阪で開かれた合同取材会の模様をレポートする。

「女忍び役として殺陣に初挑戦。乙女チックな恋心でも魅せたい」(篠田)

--女忍び・火垂役での初舞台が決定しました。多彩なアクションや敵として再会することになる同郷の忍び・霧隠才蔵(加藤和樹)との切ない恋模様など、見所の多いキャラクターですね。

舞台はずっと挑戦したいと思っていたのでお話を頂いたときは嬉しかったですね。殺陣や時代劇は初めてなので不安もありますが人気のある作品ですし、今までの人生をかけて約三ヶ月の稽古期間は一生懸命やろうと思いました。火垂に関しては、この時代に男性社会の中で生きた強い女性として、また才蔵に恋心を抱いているちょっと乙女チックな部分も可愛らしく見せられたら。

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

--紅一点の役柄としても注目を集めそうです。

男性陣ばかりの中で、可愛らしさやちょっとほっとするようなシーンは火垂だからこそできるんじゃないかと思います。火垂の台詞に「才蔵を殺すのは自分だ」というのがあって、恋心も出せない中での純粋さ、殺したいほど好きだという一途さを出していきたい。個人的にはアクションーンを増やしたいなとも思っています。

--アクションとは別に、殺陣の稽古はすでに一ヶ月前から始められたそうですね。

アクションでは蹴りなどの動作が中心でしたが、殺陣では所作からして全然違っていて。意外に時代劇は腰と膝を凄く使うので、摺り足の練習をしたり、難しさを日々感じています。

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

--時代劇では衣装なども現代劇との違いを感じるのでは。

ポスター撮りのときに衣装を着させて頂きましたが、重い甲冑姿の方もいる中で、火垂に関しては動きやすい格好だと思います。私はこの舞台のために草鞋というか、足袋風のスニーカーを用意して訓練しています。

--身体作りに関して、具体的にはどんなトレーニングを?
去年ぐらいからマラソンなどの走り込みを始めていて。その中でも持久力が必要だろうという話になって100mダッシュを毎日10本やるようにしています。舞台で動いても息が上がらず台詞を言えるように、心拍数をあげるのが目的です。あとは、私自身があがり症なので舞台で落ち着けるように、深い呼吸法の練習を地道にやっています。

--アクションがお好きということですが、きっかけがあったのでしょうか。

AKBで培ったものが大きいと思うんですけど、動いて感覚で覚えていくという作業が好きでした。自分で言うのもなんですが、ダンスの振付を覚えるのは一番早かった方ですし、単純に身体を動かすことが好きなんだろうなと。それは映画「リアル鬼ごっこ」へ出演した際にも実感しました。逆に今は動きがダンスっぽく流れてしまうのがダメな所だなと。殺陣の稽古では当てる瞬間のスピードやリアクションの取り方などが凄く重要ですが、全体的に動きが流れてしまう。そこを改善するのが今の課題です。

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

--AKB48での経験は、他にどんなことが活かされそうですか。

やはり秋葉原の劇場で毎日公演していたので、お客さんを前にして緊張することはないと思います。ただ、お見せするのが歌やダンスではないので。お芝居を通していかに自分を出せるか、そこに重点を置いて見せられたらいいなとは思っています。

--目標のひとつであるアクション女優を目指される中で、憧れの存在といえば?

ケイン・コスギさんです。先日、映画「テラフォーマーズ」でご一緒させて頂いたのですが、スピード感が全然違いましたね。あれほどもの凄いアクションを目の当たりにしたことはありませんでした。ほとんどCGは使われていないと思います。ケインさんとはジムも一緒なので、同じとまではいきませんが、近いメニューでトレーニングさせてもらっています(笑)。ハリウッドでも活躍されていますし、憧れの存在ですね。

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

--主演の中村勘九郎さんいわく、本作では舞台上が汗だまりになるそうです。初演では火垂るのアクションシーンは後半に集中していました。体力的にもキツイと思うのですが、それでもアクションシーンは増やしたいですか。

増やしたいですね。前回はワイヤーアクションがあったので、そこにも挑戦したいです。ただ、汗だまり…なんですね。今初めて聞いたので、そこには気を付けます(笑)。勘九郎さんには男臭い現場なので「女のフェロモンを出して」とも言われているので、そこも重点的に頑張ります(笑)!

「度肝を抜かれる筋書きや、最新技術を使った演出が面白い!」(篠田)

--主演の中村勘九郎さんからも、得るものが多そうですね。

初演の舞台を拝見して、勘九郎さんは登場するだけでオーラが違うなと思いました。天真爛漫な猿飛佐助もイメージにぴったりだなと思ったのですが、実際にお会いすると、意外にシャイな方で「俺あんまりしゃべんないんだ」とも話されていて、ギャップがありましたね。普段はすごく気さくな方ですが、どこか近寄りがたいオーラもある。存在感が違いますよね。そんな方とご一緒できるので、稽古場では盗めるものはたくさん盗んでいこうと思います。

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

--改めて、初演の舞台をご覧になった感想は。

最初は時代劇と聞いて、時代背景が分かっていないと難しいのかなと思っていたのですが、実際は凄く見やすくて、カジュアルに幅広い層の方が楽しめる作品だなと思いました。プロジェクションマッピングやワイヤーアクションなどもあって、今までに観たことのない舞台だなと。

--本作のテーマである「何が嘘で何が本当なのか?」という視点も見所のひとつですね。

そうですね。英雄であるはずの幸村が「まさかそんなキャラでいいの!?」と、自分のイメージを覆されたときの度肝を抜かれた感じがありました(笑)。観客も観ていくうちに、何が本当で何が嘘か分からなくなると思います。そこが面白いですよね。

--演出の堤幸彦監督とは、作品や役柄についてお話されましたか?

舞台が決まってからお会いするのは明日が初めてなので(この日は制作発表の前日でした)、その辺はぜひ聞いてみたいと思います。堤幸彦監督にはAKB48の「フライングゲット」という曲でミュージック・ビデオを撮って頂きました。私はそこで少し殺陣をやらせて頂いたので、ご縁があるなと。本作では、色んな演出をして頂きたいなという希望を持っています。

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

--初舞台を機に、今後は舞台活動も増えそうですね。改めてお客様にメッセージを。

ただいま稽古中なのですが、アクションも激しくて、これから先どんな舞台になるのか自分でも楽しみです。三ヶ月の稽古期間は今までにないくらい濃密に、日々成長していけることを願って頑張りたいなと思います。一生のうちに一番動いたなと思える日々にしたいですね。ぜひ足をお運びください、劇場でお待ちしております!

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

『真田十勇士』で初舞台を踏む篠田麻里子

公演情報
スペクタクル時代劇『真田十勇士』
■東京公演
2016年9月11日(日)~10月3日(月) 新国立劇場 中劇場
■横浜公演
2016年10月8日(土)~10日(月・祝) KAAT神奈川芸術劇場
■兵庫公演
2016年10月14日(金)~23日(日) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
 
■脚本:マキノノゾミ
■演出:堤幸彦
■出演:中村勘九郎、加藤和樹、篠田麻里子、高橋光臣、村井良大、山口馬木也、加藤雅也、浅野ゆう子、ほか
■公式サイト:http://sanadajuyushi.jp/
 
シェア / 保存先を選択