『「ROCK MUSICAL BLEACH」〜もうひとつの地上〜』ゲネプロレポートが到着

レポート
2016.8.16
「ROCK MUSICAL BLEACH」~もうひとつの地上~ (C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

「ROCK MUSICAL BLEACH」~もうひとつの地上~ (C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

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人気コミック『BLEACH』の世界を“ロックと剣劇”をコンセプトに舞台化、シリーズ作品として多くの観客を魅了してきた「ROCK MUSICAL BLEACH」が、4年ぶりの上演を実現。2008年に上演された『ROCK MUSICAL BLEACH THE ALL』をベースに、フレッシュなキャストが集結した“新たなブリミュ”がいよいよ始動した。

物語は、持ち前の霊感の強さから悪霊に家族を襲われてしまった高校生・黒崎一護(高野 洸)が死神の少女・ルキア(甲斐千尋)より死神の力を授かるところから始まる。そして……暗闇の中に聞こえる一護とルキアの会話から死神の戦闘部隊「護廷十三隊」がズラリとポージングを決めて登場する男前なオープニングは、まさにこれぞブリミュ! ソリッドなセットとロックサウンドに彩られた舞台上に、彼らが“戻ってきた”瞬間だ。

ストーリーの中心は、能力譲渡の罪で投獄されたルキアを救うため死神の世界・尸魂界(ソウル・ソサエティ)へ乗り込む一護の奮闘。そこに尸魂界内で勃発する血なまぐさい事件が絡み合い、人間と死神の交流、死神たちの複雑で深い関係性がドラマティックに描かれる。

(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

かつて数回に分けて上演されてきたエピソードをぎゅっと1本にまとめて再構築されているため、特に一幕はこれまでの“おいしいところ”が次々に語られるスピーディーな展開に。これがミュージカル初主演となった高野の一護は飾り気なしの真っすぐさが目を引き、荒削りで一本気な人情家の一護のイメージにピッタリ。戦いを挑みに続々と登場する死神たちを正面から受け止め、牢獄のルキアの元へと近づいて行くほどに逞しく成長していく様子が伝わってきた。また、囚われの身となっているヒロイン・ルキア役の甲斐は、その凛とした歌声にルキアの戸惑いと悲しみを乗せた強くて静かな演技が印象的だ。

(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

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(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

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(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

いくつもの複雑な謎が紐解かれ意外な悪の存在が明らかになっていく二幕は一幕から変容し、ドラマモードのテンポでより芝居に集中する空気にシフトする。総勢18名のキャラクター各々が抱えるモノの重さが観客へと確実に手渡されていく。

『BLEACH』の特徴である死神たちが持つ個性豊かな斬魄刀(ざんぱくとう)と、その能力である刀の開放・始解(しかい)と卍解(ばんかい)の劇中描写は、いたずらに映像を多用せず、演劇ならではの“変換”で表現。ハードな殺陣を織り込みながら役者自身の魅力を生かすことに重きを置いたシンプルな見せ方は、初期シリーズから本作の演出を手がけている堤のこだわり。2・5次元舞台という呼び名がなかった頃から原作モノの面白さを追究してきた思いの賜物だ。

(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

本編の後に全員で歌う「もうひとつの地上」は、ソロで繋いでいく「ROCK MUSICAL BLEACH」を代表する名曲。今回、新たなアレンジを得て生まれ変わったこのビッグナンバーの響きは懐かしくもあり新鮮。物語の余韻をじっくり噛みしめられる粋なエンディングとして光っていた。

ブリミュの復活を待っていたファンも、今回が初ブリミュという観客も、共に感動を分かち合えるであろう熱い再始動。ここに、カンパニーのフレッシュさで見せる新しいブリミュが誕生した。

「ROCK MUSICAL BLEACH」~もうひとつの地上~ (C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

「ROCK MUSICAL BLEACH」~もうひとつの地上~ (C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016


〈会見コメント〉

高野 洸 (黒崎一護)
原作の『BLEACH』の連載が完結するというタイミングで一護として舞台に立てることを、本当に幸せに感じています。真夏より熱い黒崎一護を演じられるよう頑張ります!

甲斐千尋 (朽木ルキア)
『BLEACH』の世界をお客様に届けられるよう、みんなで頑張ります。本当に素敵なカンパニーなので、そういう面も『BLEACH』の素敵な絆として見せられたら……と思っております。

崎山つばさ (阿散井恋次)
原作からキャラクターが飛び出したようなステージで、戦いの流れや心情を感じていただけたら嬉しいです。お客様に感動を与えられるよう魂を込めて演じたいと思います。

遊馬晃祐(市丸ギン)
京都弁を話すキャラクターで稽古中から苦戦していたのですが、難しい役柄をいただいたので本当に頑張らないと、という気持ちが強くあります。熱い夏にしたいと思います!

猪野広樹(朽木白哉)
自分が好きな『BLEACH』の中でも一番好きな朽木白哉という役をいただいたことは、本当に嬉しいことだと思っています。白哉としては、私に刃向かう者は悉く潰し……(笑)、熱い夏にしたいと思います!

馬場良馬(藍染惣右介)
今、連載中の『BLEACH』では熱い熱い戦いが繰り広げられていますが、僕たちもそれに負けない、熱い熱い公演にしたいと思います。雛森との五番隊の“仕事以上”の絆にも注目してください。

美山加恋(雛森 桃)
ブリミュは色々な方に長く愛されてきた作品。私自身マンガやアニメが大好きなので、原作がある作品に参加する機会をいただけてとても嬉しいです。私も藍染隊長との関係を大事に演じています。

堤 泰之(演出・脚本)
僕がこの作品に関わり始めたのはもう10年ほど前からになりますが、今回は、8年前の新宿コマ劇場が無くなる直前にやったものを改定した形になります。とにかく原作の漫画が面白くて、その世界をなんとかみなさんにお届けできればと思って、一生懸命作りました。是非観に来ていただければと思います。

会見の模様 (C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016

会見の模様 (C)久保帯人/集英社・RMBLEACH 製作委員会 2016



取材・文=横澤由香 撮影=荒川 潤 
公演情報
「ROCK MUSICAL BLEACH」~もうひとつの地上~
 
原作:久保帯人『BLEACH』  (集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
脚本・演出:堤 泰之
音楽監督・作曲:玉麻尚一
作詞:うえのけいこ
 
■公演期間 
【東京公演】2016 年 7 月 28 日(木)~8 月 7 日(日)
【京都公演】2016 年 8 月 24 日(水)~8 月 28 日(日)
 
■会場
【東京公演】AiiA 2.5 Theater Tokyo
【京都公演】京都劇場
 
■出演者
黒崎一護:高野 洸(たかの あきら)
朽木ルキア:甲斐千尋(かい ちひろ)
阿散井恋次:崎山つばさ(さきやま つばさ)
市丸ギン:遊馬晃祐(あすま こうすけ)
吉良イヅル:健人(けんと)
卯ノ花 烈:平田裕香(ひらた ゆか)
山田花太郎:橋本真一(はしもと しんいち)
藍染惣右介:馬場良馬(ばば りょうま)
雛森 桃:美山加恋(みやま かれん)
朽木白哉:猪野広樹(いの ひろき)
東仙 要:本田昂也(ほんだ たかや)
檜佐木修兵:橋本全一(はしもと ぜんいつ)
日番谷冬獅郎:永田崇人(ながた たかと)
松本乱菊:高橋ユウ(たかはし ゆう)
更木剣八:川上将大(かわかみ しょうた)
斑目一角:塩田康平(しおた こうへい)
四楓院夜一:松林篤美(まつばやし あつみ)
砕蜂:倉知あゆか(くらち あゆか)

宮川康裕 榮 男樹 久田悠貴 鍜治洸太朗
時松研斗 長谷川 裕 辻 大樹 AKI
 
■協力
集英社(「週刊少年ジャンプ」編集部)
一般社団法人 日本 2.5 次元ミュージカル協会
 
主催
RMBLEACH製作委員会2016
 

 

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