永作博美らがゆかりの浴衣姿で打ち水! 舞台『頭痛肩こり樋口一葉』会見
『頭痛肩こり樋口一葉』
8月5日(金)から日比谷シアタークリエにて始まる舞台『頭痛肩こり樋口一葉』のお披露目ということで、同劇場前にて出演者による打ち水イベントが行われた。
本作は、作家・樋口一葉の19歳から死後2年までの盆の16日に焦点をあて、一葉、一葉の母、妹、樋口家を訪ねる女性たち、そして幽霊を描く井上ひさしならではのファンタジー作品だ。
イベントに出席したのは、樋口一葉役の永作博美、三田和代、熊谷真実、愛華みれ、深谷美歩、若村麻由美の6人。打ち水をまいたあとは劇場内で会見が催された。
『頭痛肩こり樋口一葉』
今回6人が着ていた浴衣は、32年前の初演時に用意されたもの。本作の生みの親・井上ひさしが、台本が出来上がる前から「浴衣の芝居にしよう」と考え買い集められたものの、演出の都合で使わないまま、以降30年間井上家で眠っていたと発表された。
一人ひとり、織も柄も染めも異なる浴衣だが、その中でも珍しい絞りの浴衣を着た永作は「気持ちがいいですね。背筋が伸びるようです」と嬉しそう。
初めて本作の魅力を問われると、永作は「今この時代にこんなにせつなく、力強い作品はなかなか観る機会がない。明日の活力にしてほしい」と語る。だが稽古については「改めて舞台の難しさに気が付いた。必死でやらせていただいた。この話の奥の深さに毎日驚いていました」と振り返っていた。
『頭痛肩こり樋口一葉』
若村は「これを観ないと死ねない!……そんな私は幽霊の花螢役ですが(笑)、劇場に足を運ばない人のところに化けて出ます」と笑わすと、「若村さんなら化けて出てほしいわ」と熊谷が乗っかっていた。
『頭痛肩こり樋口一葉』
本作は幽霊が登場する舞台ということで、稽古場などで幽霊を見たことは?という質問が出ると、「今のところそのような情報はなく…」と永作が笑いつつも、愛華が「作品の中で、幽霊が生きている人間にエールを送る場面がある。井上先生もどこかから観てくださっているかも」と振ると、若村も「井上先生がおっしゃっていたように『死ぬのが怖くなくなるお話』ですしね」と口々に話し、最後に三田が「先に逝った人たちがみんな『頑張れよ』って言ってくれている気がしますね」と静かに語ると、その言葉に思わず愛華が目頭を熱くする一幕となった。
かわいい顔をしていたので……
樋口一葉没後120年記念
東宝・こまつ座提携特別公演『頭痛肩こり樋口一葉』
■日時・会場:
2016年8月5日(金)~25日(木)日比谷シアタークリエ(東京)
2016年9月3日(土)~4日(日)兵庫県立芸術劇場文化センター 阪急中ホール(兵庫)
2016年9月7日(水)新潟県民会館(新潟)
2016年9月15日(木)電力ホール(宮城・仙台)
2016年9月17日(土)南陽市文化会館(山形)
2016年9月22日(木)びわ湖ホール 中ホール(滋賀)
2016年9月25日(日)アルカスSASEBO 大ホール(長崎)
2016年9月28日(水)~30日(金)中日劇場(名古屋)
■作:井上ひさし
■演出:栗山民也
■出演:永作博美、三田和代、熊谷真実、愛華みれ、深谷美歩、若村麻由美
■公式サイト: http://www.tohostage.com/ichiyo2016/
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