加治将樹が映画『曇天に笑う』に出演 素手で戦う犲の隊員・犬飼善蔵役で
犬飼善蔵を演じる加治将樹
2017年公開の映画『曇天に笑う』に加治将樹が出演していることが発表された。
『曇天に笑う』は、累計発行部数120万部を突破した唐々煙原作の同名漫画の映画化作品。明治11年を舞台に、脱獄不可能な監獄・獄門処に重犯罪者を護送する、通称“橋渡し”を行う曇三兄弟の活躍を描く時代劇アクションだ。メガホンを『踊る大捜査線』シリーズやアニメ『サイコパス』などで知られる本広克行監督がとり、アニメ版とおなじく高橋悠也氏が脚本を担当する。
これまで、物語の中心となる曇天三兄弟の長男・天火を福士蒼汰が、次男・空丸を中山優馬が、三男・宙太郎を若山耀人が演じることが発表されていた。また、古川雄輝が岩倉具視直属部隊・犲(やまいぬ)のチー ムリーダー・安倍蒼世(あべのそうせい)役で、桐山漣が風魔忍者の末裔・金城白子役で、大東駿介が犲の副隊長・鷹峯誠一郎役で、小関裕太が映画オリジナルキャラクター犲の隊員・永山蓮役で、市川知宏が犲の隊員・武田楽鳥役で出演することが発表されている。
犬飼善蔵を演じる加治将樹
今回出演が発表された加治は、人々に災いをもたらすという大蛇(オロチ)の発見と破壊を目的に結成された犲の隊員・犬飼善蔵を演じる。犬飼は身体が大きく、かなりの腕力の持ち主。隊員の中では一番の年長者で、度量が広く大胆、小事にこだわらない豪快な性格で、素手で戦うという。また、チームのムードメーカー的存在で、福士演じる元隊長・曇天火とは今でも仲が良いというキャラクターだ。
今回の発表を受け、加治からのコメントも発表されている。
――原作・脚本を読まれた時のご感想は?
原作を読んだ時、めちゃくちゃ面白い視点の時代劇だなと思いました。
何様だよって話なのですが、これをずっと憧れであった本広監督がどのように作られるのか楽しみで仕方ありませんでした。脚本はやはり激しいアクションなので、ト書きの多さにビックリしました。
ん?ん?どういうこと??こりゃやってみなきゃわからないぞって(笑)。なので、現場に入るまで不安でした。
――クランクアップされたばかりですが、監督の演出はいかがでしょうか?
漠然とした内容になってしまいますが、この人物がこう動けば、周りの心はこう動く。
結果緊張感が生まれ空気も動く。というような演出方法で見事にそれが画の中でも緊迫した空気や高揚が伝わるという、
気持ちや空気すべて演出されていた印象です。憧れであった方の演出だという事もあり、日々興奮でした。
本広監督の「笑」という観点にも触れる事が出来た気がします。
監督から「セリフが終わり、カットがかかるまでの間でキャラは生まれる。」というお話を聞き、これは何処かで試されるんじゃないかと思い、日々準備に気が抜けず、必死でした。
しかしそれこそが私の好きな本広監督作品の人物像であったので、その時間は変な汗は出ましたが、幸せでした。
――手応えはいかがでしょうか?
自分では全くわかりませんが、原作を読んだイメージの通り愛される犬飼を演じられたのではないか‥と思います。
もちろん100の力は出しました!
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたでしょうか?
男だけという事もあり、特に「犲」はかなりうるさかったのではないでしょうか‥そこは心から申し訳ない気持ちであります。
誰に謝っているのか‥あいつらうるせーな。と気分を害された皆々様です。
しかし、おかげさまで、あそここうしましょ、こうしたら面白い、という意見交換もみんなで出来、とてもありがたい現場でした。
――「犬飼善蔵」という役への意気込みは?演じて、難しかった点は?
原作に敬意を持ちつつどうしても自分の犬飼を作り上げたかったのが正直な気持ちであります。
なので、犬飼の代名詞でもある、頭の葉っぱについてどうしようかというのは、かなり悩みました。結果色々と活用できたので、犬飼=葉っぱというイメージは残せたと思います。
がしかし、「犲」キャストは皆身長が大きいので、原作では1番でかいはずの犬飼がまさかの1番小さいというどうにもならない問題はありましたが‥気持ちと気分は1番大きくしたつもりなので、そこは大目に見てくださいませ。
――アクションへの気概はいかがでしょうか?
犬飼はありがたい事に素手で闘います。
剣や銃の中に素手という、かなり捨て身なスタイルではありますが、だからこそ生まれた人間っぽさや、生々しいアクションはかなり良いスパイスになっているのではないかと思います。
映画『曇天に笑う』は2017年、全国公開。
原 作:唐々煙「曇天に笑う」(マッグガーデン刊)全6巻+外伝
監 督:本広克行
脚 本:高橋悠也
出 演:福士蒼汰、中山優馬、若山耀人、古川雄輝、桐山漣、大東駿介、小関裕太、市川智宏、加治将樹ほか
配 給: 松竹
制作スケジュール: 2016年6月21日クランクイン、8月中旬クランクアップ(予定)
2017年 全国公開
公式サイト:donten-movie.jp