ジョンソン&ジャクソン『夜にて』の稽古場に潜入! 漏れ聞こえるクスクス笑い…ユルさと緊張感の絶妙なバランス 

レポート
舞台
2016.10.19
ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

ナイロン100℃の大倉孝二ブルー&スカイによるユニット、ジョンソン&ジャクソンの公演『夜にて』が10月20日(木)からCBGKシブゲキ!!にて上演される。

前回SPICEでインタビューをした際、 

「夜の町を満たす、悪意と欲望。貪り合う男と女。繰り返される暴力、不可解な失跡、戦慄のサスペンス、ていうコメディ! 衝撃のラスト、その先にあるものとは? 全ては今後の打ち合わせで決まる! くだらない芝居なら俺達がやっている-演劇の未来はここには無い!…という今回のフライヤーに書いてあるとおりです!」

…と語っていた大倉とブルー&スカイだったが、その後、様々な議論(推測)の果てに、

「さびれた温泉街で起こる不可解な事件に、大倉孝二演じる雑誌ライター調(しらべ)が巻き込まれる怪しげなサスペンスコメディ!」

…という内容になったようだ。

ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

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ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

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この日稽古場に伺うと、下手に盆がある舞台セットの真正面の長テーブルに座る大倉とブルー&スカイが小声で演出の変更点を話していた。また別の場所では佐藤真弓がブルブルとリップロールをしながら動き回り、菊池明明は小声で、だが叫ぶような声で自分のパートの稽古を続けていた。

ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

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ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

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そして稽古が始まり、大倉とブルー&スカイが立ち上がる。二人とも出演する場面となると、演技をしながらその場面の演出も考えているのだろうが、二人の脳内はどんなことになっているのだろうか。

ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

ジョンソン&ジャクソンの芝居の魅力はセリフのおもしろさにある、と思う。誰かのセリフに対するリアクションに「っていうか、ありえないから!」とツッコミをまんべんなく入れたくなるのだ。すでに劇中で大倉がセリフでツッコんでいるときもあるが、観ている側も同じタイミングで突っ込みたくなるのだ。ナンセンスな展開に何度となくこの場面を見ているであろうキャストやスタッフからもクスクスと笑い声が起きる。やはり何度見てもおかしいものはおかしいんだ、と思う瞬間だ。特にその圧倒的な存在感を持つ鎌田順也がステージ上に乗っていると、周りでうごめく役者たちのおもしろさがより際立つように見えた。

ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

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ある程度稽古を進めたところで、全員ステージ上に車座になって脚本と動き、セリフの確認をする。この日観ていた限りではブルー&スカイが説明をし、補足を大倉がする役割分担になっていた。大堀こういちは、指摘の入った自分のセリフを何度もいい直して口になじませている。

ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

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ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

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その後、温泉宿の一室で若女将・月子と調のやりとり。調の話を巷の宿の女将がよくやるように深入りしないテイでさらりと流すような月子のリアクション・・・で、そこからなんでこうなった!?(写真ご確認ください)

ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

ジョンソン&ジャクソン『夜にて』

果たして不可解な事件の結末はどうなる?調は最後まで無事でいられるのか?真相はCBGKシブゲキ!!でご確認いただきたい。

公演情報
ジョンソン&ジャクソン「夜にて」
 
■日時・会場:
2016年10月20日(木)~30日(日)CBGKシブゲキ!!
2016年11月3日(木・祝)盛岡劇場 メインホール
2016年11月5日(土)福島県 チームスマイル・いわきPIT
■作・演出:ジョンソン&ジャクソン(大倉孝二 ブルー&スカイ)

■出演:大倉孝二、佐津川愛美、佐藤真弓、菊池明明、鎌田順也、ブルー&スカイ、大堀こういち
■公式サイト:
http://cubeinc.co.jp/stage/info/jj2016.html​

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