『君の名は。』最終興行収入は最大で230億円規模に 『シン・ゴジラ』は「夫婦での鑑賞」で動員底上げ
劇場鑑賞者オンライン調査『ポストサーベイレポート』より、『君の名は。』と『シン・ゴジラ』の調査結果が公開された。
劇場鑑賞者オンライン調査『ポストサーベイレポート』は、映画・映像エンタテイメントに特化したマーケティングデータ分析・レポート提供を行っているGEM Partners株式会社が発行するもの。
『君の名は。』 最終興行収入230億円の可能性も
本調査は、『君の名は。』(8月26日公開)は公開7週目、累積動員数1,000万人、累積興行収入140億円を突破したタイミングで行われた。
本作を知っている人のうち、28%は「すでに観た」と回答している。一方で、19%は「観たかったが、(まだ)観ていない」と回答しており、今後のポテンシャル層となる。これらのポテンシャル層を全員動員できた場合、(単純に割合を案分すると)本作の最終興行収入は、およそ230億円規模になると想定される。ただし、ポテンシャル層のうち「まだ観ていないが、今後映画館でみるつもり」という強い意志を持った人は未鑑賞者の33%となっている。もし、この「みるつもり」のみの動員となってしまった場合には、最終興行収入は171億円ほどにとどまるとみられる。
本作の調査では「観たかったが、観ていない」の理由として “時間の都合”、“一緒に行く人の都合”などが上位にあがっている。
年配層の「夫婦での鑑賞」にまで広がった『シン・ゴジラ』
また本調査では、『シン・ゴジラ』についても言及されている。公開1週間後に調査を実施した前回調査と、公開2か月が経過した今回調査で鑑賞者属性がどのように変化したかが比較された。
鑑賞者の性年代構成比を前回と比較すると、前回同様にM1層がボリュームゾーンであることには変わりはないが、F2/F3層の割合が拡大したことが特徴である。「誰と観たか」を比較すると、「一人で」が大きく減少し、「夫婦」が大きく高まっている。そのため、F2/F3層が夫婦で鑑賞したことがうかがえる。
また、「人に薦められて観た」割合が前回調査の18%から今回31%に大きく伸びており、口コミの効果により、F2/F3層を含む夫婦での鑑賞者を新たに獲得したことが動員の底上げに貢献したものと考えられるとのこと。
▼作品別 ポストサーベイレポート
https://gem-standard.com/p/report/goo042800554
■調査概要
【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】全国に住む15~69歳の男女/約1万サンプル(うち映画鑑賞参加者約4,000サンプル)
【調査日】2016年10月8日(土)~9日(日)
■レポート概要
【商品名】 作品別 ポストサーベイレポート
【ページ数】 2ページ
【販売方法】 ダウンロード
【提供ファイル】 PDFファイル
【価格】 30,000円(税別)