後世に残したい名作ゲーム第4回 そのコミカルなキャラクター性が人気を博した人気シリーズの1作目「クラッシュバンディグー」

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 ©1996 Universal Interactive Studios, Naughty Dog

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プレイステーションの顔となったキャラクター「クラッシュ・バンディグー」のデビュー作

 「クラッシュ・バンディグー」といえば、90年台のゲームキャラクターとしてはあまりに有名な存在です。というのも、発売されていた当時流れていた本作のコマーシャルで流れていた「クラッシュバンディグ~」とひたすら叫び続ける歌が非常に印象的で、このおかげで、ゲームをプレイしていなかった人でも、その名前だけは知っているという方も多いはずです。

クラッシュバンディグーTVCM

 

 そんな彼のデビュー作、「クラッシュバンディグー」は、ノーティドッグ開発、ソニー・コンピューターエンターテイメントが販売したプレイステーション用のアクションゲームです。本作が好評だったおかげか、後にシリーズ化されプレイステーションの目玉シリーズとなりました。今回は、そんな「クラッシュバンディグー」の魅力を紹介します。

多彩なステージ構成でプレイヤーを飽きさせない工夫

 本作はたまに分かれ道などはありますが、基本的に1本道を突き進む基本的なアクションゲームです。ですが、そのスクロールの種類が、奥・手前・上・下・横と豊富です。また、常に岩に追われていて、全力ダッシュしながら障害物を避けたり、霧の中自分の影を頼りに足場を渡るなど、それぞれ異なったギミックがステージごとに用意されています。

©1996 Universal Interactive Studios, Naughty Dog

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 このように、あまり似たステージが存在しないため、飽きがこないステージ構成となっています。そんな本作の中で個人的に一番好きなステージはイノシシにのって突っ走る強制スクロール面です。ここはイノシシにのって障害物や敵をよけつつ進むステージなのですが、この時の速度が通常時とは比べ物にならないため、疾走感があってとても気持ちが良いです。かつて任天堂のアクションゲーム「スーパードンキーコング」の中でトロッコにのって進むステージがありましたが、それと似たような爽快感がありますね。ただ、速度が早いぶん、迅速な判断力が要求されることと、ひとつの操作ミスが即死亡につながるため、難易度は高めです。

©1996 Universal Interactive Studios, Naughty Dog

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骨太難易度でありながら、誰でもクリアできる絶妙な難易度設計

 本作でのクラッシュのアクションはジャンプとスピンアタックの2種類のみなため、操作自体はそこまで難しくありません。ですが、落とし穴などの即死トラップが多めで、また移動する狭い足場をわたらなければならない場所などもあり、全体を通して精密な操作が要求される場面が多いです。なので、操作アクションが増え、やれることが増えた2以降のクラッシュと比べて、難易度が高めになっています。

©1996 Universal Interactive Studios, Naughty Dog

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 ですが、その分難所の後には大量の残機アップアイテムが用意されていたり、残機が稼げるボーナスゲームが随所に用意されているなど、残機がかなり増えやすい仕様になっているため、結果的にゲームオーバーになりにくいです。その結果、誰でも骨太のアクションを誰でも楽しむことが可能の絶妙なバランスのゲームに仕上がっています。

©1996 Universal Interactive Studios, Naughty Dog

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 ただし、本作のセーブはちょっと特殊な仕様で、ボーナスゲームをクリアしないとセーブが出来ません。なので、ボーナスゲームでうっかりミスしてゴールに辿りつけないと、セーブできず、また残機も増やせないかなり苦しい状況になってしまうので、ボーナスゲームは安全重視で行うことをオススメします。ちなみに、やはり若干不便に感じたのか、後のシリーズではこの仕様ではなく、ステージクリア毎にセーブ出来るようになりました。

たくさんの人々に愛されるキャラクターたち

 クラッシュは、スピンアタックや移動時のアクションがいちいち大げさで、またかすれた変な面白い声で叫ぶなど、かなり奇抜なところがあります。そんなコミカルな動きや音声などが面白く、動かしていて自然と好きになれるキャラクターをしています。なので、前述したコマーシャルの印象もあり、ゲームをあまり知らないたくさんの人々にも受け入れられ、また、多くのゲームファンに愛されるキャラクターとなりました。

©1996 Universal Interactive Studios, Naughty Dog

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 そんなクラッシュですが、死亡時も体を張って笑いを取ってくれます。クラッシュの死亡時のリアクションは炭になって体が崩れたり、体がバラバラになって目などのパーツのみになるなどかなり豊富です。冷静に考えるとかなりグロいことになっていたりしますが、そこは爆発で黒焦げになっても次のお話では復活しているギャグ漫画の世界のように深刻さを感じない演出によって、そのクラッシュのリアクションを笑いに昇華しています。

©1996 Universal Interactive Studios, Naughty Dog

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 また、敵キャラクターも特徴的なキャラクターが多いです。細かい台詞などは特にありませんが、私たちプレイヤーを視覚的に楽しませてくれます。特に、ボスのリーパーのその奇怪な表情と音声は、一度見たら忘れられない強烈な印象を私たちに与えることでしょう。

©1996 Universal Interactive Studios, Naughty Dog

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 骨太なアクションでありながら、幅広いユーザー層がプレイでき、そして大勢の人間に愛されるキャラクター性。「クラッシュバンディグー」にはそのようにたくさんの人が受け入れられる要素を持ったアクションゲームです。だからこそ、後にプレイステーションの代表的キャラクターになるまで成長するシリーズになりえたのだと私は感じます。

©1996 Universal Interactive Studios, Naughty Dog

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