また明日は魔法の言葉──黒崎真音『がっこうぐらし!』EDテーマについて語る

また明日は魔法の言葉。黒崎真音『がっこうぐらし!』ED曲を語る

また明日は魔法の言葉。黒崎真音『がっこうぐらし!』ED曲を語る

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 間もなくデビュー5周年を迎える黒崎真音さんが、2015年8月19日(水)に9thシングル『ハーモナイズ・クローバー』をリリースした。タイトル曲は、サバイバルな学園生活をほのぼのとしたタッチで描く話題作『がっこうぐらし!』のエンディングを彩るノスタルジックなミディアムバラード。歌詞は黒崎さんが担当。『がっこうぐらし!』本編終了後の独特な余韻のなかで、ひとつひとつの言葉が切なく胸に広がる名曲である。どんな気持ちでチャレンジした曲なのか、書面インタビューにて教えてもらった。

 
●5年経った今だからこそ、初めて気付くことも

――5周年を迎える真音さんですが、この5年間を振り返ってみるといかがですか。またご自身としてはどのような成長を感じておられますか。

黒崎真音(以下、黒崎):あっという間の5年だったのですが、様々な音楽と出会い、イベントやライブで歌わせていただく中で、リリースした曲が日に日に成長していくのがわかりました。世に出た瞬間から、曲がみんなのものになって、受け取ってくださったみなさんがそれぞれの解釈をしてくださったり、ライブでのノリもどんどん増えていき声がひとつになっていくことが、この5年間とても楽しかったです。5年経った今だからこそ、初めて気付くこともあるんだな、と感じました。


――この5年間、さまざまな曲を歌ってきた真音さんですが、『ハーモナイズ・クローバー』はノスタルジックなバラードです。楽曲を受け取ったときのイメージを教えて下さい。

黒崎:とても優しく心に響く曲で、どこか胸がきゅんとなる切なさも兼ね揃えた、まさに「がっこう」に通っていたころの、友達と歩いた帰り道を気持ちを思い出すような曲だなと思いました。今まで挑戦したことのなかった曲だったので、「どんな自分で歌おうか?」と感じたのが最初の心境です。この曲が主題歌になったアニメ『がっこうぐらし!』は、学生たちのお話になるので、自分も過去を振り返り、どんなことを考えていたのか思い出して、作品との距離を縮める作業をしてから作詞やレコーディングに臨みました。


●歌詞には「その年代独特の純粋さと不安定さ」を


――<ねぇ… また聞かせて 魔法の言葉”またあした”>というフレーズにグッときました。もちろん『がっこうぐらし!』の作品ありきですが、真音さんはどんな気持ちで、作詞されたのでしょうか。

黒崎:大人になると、「またあした」という言葉を口にする機会が減っていく気がしていて、学生のころはなんとなく口にしていたこの言葉が今はすごく尊く感じるんです。子供のころもどこかで別れ、卒業、というのは心のどこかで意識していたと思うんですけど、「またあした」っていう言葉で日常の不安は掻き消されていたんじゃないかなぁと。今考えてみると魔法みたいな日々だったなぁと思います。変わらない日々と、変わっていきたい、変わらなきゃいけない、その年代独特の純粋さと不安定さみたいなものを、落とし込めたらと思いました。


――声の表情も非常に豊かです。3年前に取材させてもらったときに、真音さんが「昔は暗いモノが圧倒的に好きで、暗いコトに共感できたんです。性格的に暗かったんですね(苦笑)。でもライブの楽しさを知って、ハッピーな気持ちになることが多くなってきて。わたしの音楽を聴くことでもっと“そのさき”に連れて行けたらいいなって思うようになったんですよね」と前向きな気持ちを語ってくれていました。今はさらにその気持ちが進化しているとは思いますが、そういった考え方の変化があった今だからこそ歌える曲ですか。

黒崎:そうですね。以前はやりたい音楽へのこだわりが強かったんです。でも、「そもそもわたしがやりたい音楽って何なんだろう?」と、基本的なところをもう一度考え始めたのがこの頃でした。黒崎真音はダークな曲を歌わなきゃいけない、みたいな妙な固定観念が外れた時期でもありました。もちろん、直感的にも性格的にも、ロックやメタルに惹かれますし、ダークな曲は好きなんですが、様々なきっかけで出会った音楽たちへの愛情の方が強くなりました。

アニメソングはアニメの音楽なので、もちろんその世界観に沿ったものにはなるのですが、いつも自分の気持ちとリンクしたものを形にしてきましたし、わたしはライブが好きなので、オリジナル曲ではライブで楽しめる音楽を作ってきたので、色とりどりな世界を見ることが今はより一層、楽しくなりました。いろんな形があっていいんだと教えてもらった気がします。同時に、これからどうなるのかも、予測不可能なので、その点も楽しんでます(笑)。今この心境だから、『ハーモナイズ・クローバー』と出会えたのかもしれません。


――レコーディングはいかがでしたか?

黒崎:作曲をしてくださった黒須克彦さんにディレクションをしていただいたのですが、声色を決める作業にとてもこだわらせて頂きました。作品性と、黒崎真音っぽさ。バランスのいいところでFIXしたかったので可愛い声で歌ってみたり、ハスキーさを残して歌ってみたり。黒須克彦さんのアドバイスをいただきながら納得がいく歌声が決まったので、そこからはスムーズに進んでいきました。黒須克彦さんがとても優しい雰囲気を作ってくださったので、リラックスして歌えました。


●『アフターグロウ』のテーマは慰め


――2曲目『アフターグロウ』は、真音さんとしてはどんな想いを込められた曲ですか。

黒崎:この曲は『がっこうぐらし!』第6話からEDテーマとなった曲です。作曲をしてくださったfu_mouさんは、歌い上げるような情熱的な歌がイメージだとおっしゃっていたので、チャレンジさせていただいたのですが、何度かやっていくうちに肩の力を抜いた歌声の方が合うね、という話になり、女の子らしさを意識した歌い方をしてみました。

『アフターグロウ』は、『ハーモナイズ・クローバー』と同じく、夕焼けをテーマにしているのですが、『ハーモナイズ・クローバー』はオレンジの燃えるような橙のイメージで、『アフターグロウ』は青みかがった、ほぼ夜に染まった夕焼けをイメージしていて、同じ景色でも心境が異なると全く違った景色に見える、という、対になるようなイメージで作りました。この曲のテーマは「慰め」です。後半に向かうにつれ歌も感情的になっていくのですが、触れられそうで、触れられない“誰か”に向かって、心の中でぽつりと呟いている言葉がどんどん叫びになっていくような……そんな意識で歌いました。

『がっこうぐらし!』第6話は私にとっても、作品のファンのみなさんにとっても、きっと忘れられないお話になったと思うんです。そんな印象的な物語とそのEDを彩る曲として、とても印象的な使い方をしていただいたことがすごく嬉しかったですね。


――3曲目『Our Life is Our Song』は、9月のライブの光景が目に浮かぶようなアッパーなシンガロングチューンです。歌詞が真音さんではないというのが意外なくらいなのですが、この曲を受けとったときどんな想いが広がりましたか。

黒崎:今回の曲はデビューしてからの5年の気持ちを詰め込んだ歌にしたいなぁと思っていました。なので、わたしはこの曲を5周年ソングと位置づけています。作曲をしてくださったR・O・Nさんは、昔から曲を書いてくださり、黒崎真音の音楽を華やかにしてくださった方なので、「みんなと歌える曲にしたいんです!」と言ったらたくさんみんなのパートを作ってくださいました(笑)。楽しい曲になりそうです。作詞はakaneさんに書いていただいたのですが、デビューアルバムの『H.O.T.D』でたくさん作詞をしてくださった方なので、わたしの始まりを彩ってくださった方に歌詞を書いていただけたのは本当に嬉しかったです。これまでの気持ちや今の心境などをお話して、完璧な歌詞を書いていただきました。早くライブでみんなと歌いたいです!


――真音さんのなかで、ライヴではどんな色のペンライトを振って欲しいですか?

黒崎:わたしは昔から紫が好きなので、紫を振っていただけたら嬉しいです!青やピンクも紫に近いので、許容範囲です(笑)。


●「普通には終わらなそう」なトランプをしたい




――ところで、『がっこうぐらし!』の学園生活部の5人目のメンバーなるとしたら、みんなでどんなことをしてみたいですか?

黒崎:トランプですかね。学生のころからインドアだったので休み時間は友達とトランプをするのがお決まりだったんです。大富豪とか、スピードとか……あの時間がすっごく好きでした。地味なんですけど(笑)。『がっこうぐらし!』のみんなとやったら普通には終わらなそうで、(太郎丸が邪魔したり、りーさんが真顔で怒ったり……(笑)) 面白いと思います。


――『ハーモナイズ・クローバー』のPVでは真音さんが手紙を綴られていますが、真音さん的にはあれはどんな内容の手紙なのでしょうか?

黒崎:あの時は英語の筆記体で歌詞を書いてもらってました。PVのプロデューサーが書いてくださったんですよ。わたしが書いてるシーンのときは、実は、落書きをしてました。マッチョのおじさんを……(笑)。マネージャーさんが後から見て、「いつの間に!?」とビックリしてました。


●ライヴは「今までみんなと育ててきた曲たちの集大成」に


――9月には黒崎真音 LIVE 2015 ~5th Anniversary~がアンフィシアターで開催されます。初のホールワンマンで、しかも舞台装置も魅力的な場所なのでどんなライブになるか楽しみです。真音さんの意気込みややってみたいことなど、現時点でお話できることがあったら教えてもらえますか?

黒崎:ホールでのワンマンは、ステージをしっかり見てもらえると思うのでセットリストにもすごくこだわりました。ダンスの要素が増えるので、曲に込めた気持ちを今までよりもっと、体で表現したいと思っています。トレーニングにも取り組んでいるので今までで一番パワフルな黒崎真音をご覧頂けると思います。あとは、今までみんなと育ててきた曲たちの集大成です。5年間の気持ちを込めて、見て、聞いて、一緒にはしゃいで。いろいろな角度から、来てくれたみなさんに楽しんでもらえるライブにしたいなと思います。


――ジャケに然り、今回のシングルでまた新たな表情を見せてくれた真音さんですが、次はどんな曲を歌ってみたいですか?

黒崎:いろいろ話してきてからこういう話をするのもどうなのかって思うのですが、暗い曲を歌いたいですね(笑)。真っ暗闇に迷い込んだような曲も作りたいです。あとは、ピアノ一本のバラード。これは前々からやりたいなぁと思っていました。できればレコーディングもピアニストの方と一緒にレコーディングしたいですね。次、機会があれば、こういった曲にも挑戦してみたいなと思います。


■黒崎真音 9th「ハーモナイズ・クローバー」
発売日:2015年8月19日

[初回限定盤 (CD+DVD)] 1.800円+税
[通常盤 (CD)] 1.200円+税

【収録曲(共通) 全6曲)
1. ハーモナイズ・クローバー
作詞:黒崎真音 作曲:黒須克彦 編曲:黒須克彦、長田直之
(TVアニメ『がっこうぐらし!』EDテーマ)
2.アフターグロウ
(TVアニメ『がっこうぐらし!』EDテーマ)
作詞:黒崎真音 作編曲:fu_mou
3. Our Life is Our Song
作詞:akane 作編曲:R・O・N
4. ハーモナイズ・クローバー<instrumental>
5.アフターグロウ<instrumental>
6. Our Life is Our Song<instrumental>

【初回限定盤特典】
・DVD封入
 MV、MV Making、SPOT

【購入先着メーカー特典】
黒崎真音×『がっこうぐらし!』B3リバーシブルポスター


★「ハーモナイズ・クローバー」購入者イベント
●8月19日(水) 18:30開場 19:00開演
会場:アニメイト池袋本店
内容:祝 発売記念 みんなで乾杯!?&サイン会 ※乾杯はお茶でおこないます。
チケット対象店舗:アニメイト池袋本店・秋葉原店・横浜店

●8月20日(木) 18:30開場 19:00開演
会場:AKIHABARAゲーマーズ本店
内容:握手会
チケット対象店舗:AKIHABARAゲーマーズ本店・池袋店・新宿店

●8月21日(金) 18:30開場 19:00開演
会場:アニメイト渋谷店
内容:サイン会
チケット対象店舗:アニメイト渋谷店・新宿店

●8月22日(土) 集合時間12:45 13:00スタート
会場:タワーレコード名古屋近鉄パッセ店
内容:握手会
チケット対象店舗:タワーレコード名古屋近鉄パッセ店・名古屋パルコ店

●8月22日(土) 16:30開場 17:00開演
会場:ゲーマーズなんば店
内容:サイン会


>>黒崎真音 NBCUniversal Entertainment Japan OFFICIAL SITE

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