P★リーガー列伝 Vol.10「逆襲のベイビーフェイス 小泉奈津美」
小泉 奈津美 (こいずみ・なつみ) プロ ©P★LEAGUE実行委員会
BS日テレ『ボウリング革命 P★LEAGUE』のレギュラー放送が、2015年4月で10年目を迎えた。P★LEAGUEの「P」にはPretty(キュート)、Performance(魅せる)、Passion(情熱的な)、Power(力強い)、Perfect(300点GET)という5つの意味が込められている。 出場するP★リーガーは、その5つのキーワードを象徴するかのように、技術、体力、美貌を兼ね備えた女性アスリートばかりだ。SPICEでは、このP★LEAGUE10周年を記念し、P★リーガー24名に単独インタビューを敢行。 今回は、P★LEAGUE第60戦、61戦を連覇し、第7シーズンのシーズン女王にも輝いた“川崎の女王”となりつつある「逆襲のベイビーフェイス」小泉奈津美プロの登場だ。
©P★LEAGUE実行委員会
――小泉プロといえば、実はあの小泉純一郎元首相の遠縁にあたるのだとか。
はい。でも、遠い遠い親戚というか。たどっていくと……というだけです。
――実際に小泉元首相や息子さんたちとお会いしたことはあるのですか?
お盆とか、お寺さんに集まる日がありますよね? お墓が一緒の敷地なので、そこで総理時代のお父さまとはお会いしことあります。そんなに喋れなかったですけど。
――親戚筋ということで、何か得をしたことはありますか?
いえいえ、もう薄くつながっているだけなので。でも、中学時代のあだ名は「ソーリ(総理)」でした。
――なるほど! そういう余波があるのですね。
でも、クラスメートは特に知っていたわけではなくて、ただ名字が「小泉」だったから付けたんです。後で薄くつながっていると知ると、みんな「そういえばキツネ目が似てるね」みたいな(苦笑)。
――せめて「キリリとした目元」と言ってほしいですよね。
(目元をキリリとさせ)そうですよね!
――小泉元首相と同じく、小泉プロも神奈川出身。神奈川県はジュニアのボウリングが盛んのようですね。
そうですね。私も先に始めていた兄の大会を応援しにいったことがきっかけで、小学3年生からボウリングを始めました。
――大学はボウリング部の名門、名古屋産業大学に進学。大学時代にはナショナルチームのメンバー入りと、ボウリング一筋だったようですね。途中でやめたくなったことはありませんか?
たとえば高校を卒業した時や、大学を卒業した時など区切りのタイミングで「もうこれだけやったからいいかな」と思ったことはあります。でも、「まだ頑張りたい」という気持ちも残っていたし、私からボウリングを取ったら何も残らないので。
――何も残らない、ですか。
ずっとボウリング、ボウリングで来たので。本当になんにも残らないです(笑)。今はボウリング場に勤務しているので、職業そのものがボウリング。ますます離れられないですね。
――P★LEAGUEの会場でもある川崎グランドボウルにお勤めですが、具体的には毎日どんなお仕事をしているのですか?
受付に始まり、川崎はフードコートもあるのでフードの簡単な調理もしますし、力のいる作業はできないんですがメカのトラブルにも対応します。あとはボールの指を入れる部分のグリップ交換とか。ほんと、トンチンカンなことをやってしまうので怒られながらですけど。
――スタッフや常連のお客様からは「なっちゃん」の愛称で親しまれていますよね。勤務して3年、もうだいぶ慣れたのでは?
そうですね。最初は私があまりにトンチンカンなので皆さんにだいぶからかわれ……いえ、可愛がっていただいたんですが、さすがに私も慣れてきたので飽きられてるかなという感じです(笑)。あとは、グランドボウルが関東、東海、北陸、関西合わせて21店舗あるので、そこをチャレンジマッチで回るのもお仕事のひとつです。
――そこにP★LEAGUEや公式戦が加わるとなると、練習時間の確保が難しそうですね。
以前はレッスンなどで教えるだけでしたが、今は自分も一緒に投げるようにしています。だから、去年に比べても今年はかなり投げる量は増えたと思います。
――練習で投げる時は、どんなことに気をつけていますか?
私はよくスペアボールで練習するんです。まったく曲がらないボールを使ってコントロールチェックをするために。たとえば(レーンの板目の)3枚めに真っ直ぐ投げられたら、コントロールが狂っていないな、とか。スペアボールだと、ちょっと出ちゃったり引っ張ったりしたらすぐ分かるので。
――2016年はP★LEAGUE第60戦、61戦で連覇、第7シーズンのシーズン女王となるなど大活躍。投げ込みの量や練習の工夫が躍進の理由ですか?
それもあるかもしれないですね。関西オープン(7位)とか、トーナメントもお陰様で調子がよかったので。でも、P★LEAGUEも公式戦もまだまだ、これから結果を残していきたいです。
――川崎グランドボウルはホームでもあり、“川崎の女王”となる日も近いのでは?
2連覇したことをきっかけにそう言っていただけるはずが……ちょっと止まってしまっているので、もっと頑張って名づけてもらえたら嬉しいですよね。
――小泉プロから見たボウリングの魅力、P★LEAGUEの見どころについても、ぜひ教えてください。
たくさんのスポーツがある中で、ボウリングくらい幅広い年齢層の選手が活躍している競技って、なかなかないと思うんです。ゴルフとかはどうなんですかね。
――10代と60代が優勝を争うというのは、ほとんどないかもしれないですね。
だから“女の熱き闘い”みたいな感じですよね。やっていても周りの皆さんの気迫を感じます。P★LEAGUEもまさに女の熱き闘いですが、これだけ若い子たちがボウリングをやっているって、実はなかなか知られていないと思うんです。そこをぜひ見て、知ってほしいですね。
――女の熱き闘い。勝敗がはっきり付くだけに、試合後もピリピリしそうですね。
試合が終わったら……やっぱり先輩、後輩があるので、皆さんそれなりに気はつかっていると思いますけど(笑)。でも、闘いの時は先輩、後輩は関係ないですからね!
――「絶対勝ってやるぞ!」みたいな。
そうですね、そういう空気は感じます。(目元をキリリとさせて)私も「負けたくない!」という気持ちでいつも臨んでいますし。TVを見た方にも、そういう空気が伝わってほしいですね。
――では、最後に今後の目標を教えて下さい。
P★LEAGUEでは第60戦でようやく初優勝して、61戦でも続けて勝つことができました。もっと優勝を重ねて、いつか“川崎の女王”と言われるようになりたいです。あと、私は「逆襲のベビーフェイス」というP★LEAGUEのキャッチフレーズがすごく気に入っていて、最初はダメでも後から逆襲できる!って自分で思い込んでいるので、最後まであきらめないプレーを皆さんに見ていただきたいですし、早く本当の意味で“逆襲”したいです!
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【応募締切】
12月4日(日)23:59まで
7月8日生まれ、神奈川県出身
(株)グランドボウル所属
JPBA46期
JPBA公認パーフェクト:1回
2016年ポイントランキング 17位
※新人戦終了現在
P★LEAGUEオフィシャルサイト:http://www.p-league.jp/