内藤裕敬のメッセージ付き! 南河内万歳一座『滅裂博士』再演。

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2016.11.26
南河内万歳一座『滅裂博士』公演チラシ。 [宣伝美術]長谷川義史

南河内万歳一座『滅裂博士』公演チラシ。 [宣伝美術]長谷川義史

怪しげな病院から神の存在に思いをはせる怪作を、ほぼ改訂を入れずに再演。

関西演劇界の兄貴分的な劇団「南河内万歳一座」が、2007年に上演した『滅裂博士』を大阪・北九州・東京の3ヶ所で再演する。舞台は陸の孤島と化し、不動産屋から立ち退きを迫られる病院。頭と胴体の離れたドクターや、幽体離脱ができる入院患者など、一癖も二癖もある人たちがそろう病院に、助けを求める女性が飛び込んできたことから、その実情や秘密が次第に暴かれていく……。初演の時は、神の存在の有無にまで踏み込んだ野心的な内容と、強烈なビジュアルの数々で話題を呼んだ作品だ。

南河内万歳一座『滅裂博士』初演より(2007年)。

南河内万歳一座『滅裂博士』初演より(2007年)。

再演に向けて、座長の内藤裕敬からこんなメッセージが届いた。

今回上演する「滅裂博士」は9年振りの再演です。
このところ再演する芝居は台本を読み返してみて、新作に近いほど
書き直しているのですが、この台本はほとんど書き直さずに済みました。
それだけ良くかけているのですね。
ちょうどこの頃から書き方を変えて、それが花開いた最初の作品です。
とある病院を舞台に、医者や患者、様々な登場人物の抱える問題を通して、
魂の存在の有無、神様の有無に踏み込みます。
大掛かりな舞台転換など、集団で魅せるアンサンブルも楽しんでいただけるはず。
はっきり言ってこれは自信作。見とかないと損ですよ!
劇場でお待ちしています!

ほとんど書き直しの必要がなかったということは、9年という決して短くはない時を経ても、時代とのギャップを感じないほどに普遍的かつ強靭なテーマのある作品だという証。初演の時よりもいっそう先行きが見えなくなった現代に、この“滅裂”な世界が今の私たちにどのように映るのか、ぜひ確かめに行ってみよう。

公演情報

南河内万歳一座『滅裂博士』

《大阪公演》
■日時:2016年12月1日(木)~6日(火) 19:30~ ※2日=14:00~/19:30~、3日=13:00~/17:00~、4日=13:00~
■場所:一心寺シアター倶楽
■料金:前売=一般3,500円、学生・65歳以上3,000円、青春18歳差切符(年齢差18歳以上のペア)5,500円 当日=各500円増

《北九州公演》
■日時:2016年12月10日(土)・11日(日) 10日=18:00~、11日=14:00~
■場所:北九州芸術劇場 小劇場
■料金:前売=一般3,000円、学生・65歳以上2,800円、青春18歳差切符5,500円 当日=各500円増

《東京公演》
■日時:2017年1月25日(水)~29日(日) 19:30~ ※27日=14:00~/19:30~、28日=14:00~/18:00~、29日=14:00~
■場所:ザ・スズナリ
■料金:前売=一般3,500円、学生・65歳以上3,000円、青春18歳差切符5,500円 当日=各500円増

■作・演出・出演:内藤裕敬
■出演:鴨鈴女、荒谷清水、木村基秀、福重友、皆川あゆみ、鈴村貴彦、松浦絵里、市橋若奈、寒川晃/寺田剛史(飛ぶ劇場)、和田亞弓、ことえ(空間悠々劇的)/小林拓也、坪根里紗、森本尚子(Dプロモーション)

■お問い合わせ:06-6533-0298(南河内万歳一座)
■公演特設サイト:http://www.banzai1za.jp/metsuretsu/top.html

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