俳優・宇梶剛士が追い求める表現とは?『モーリタニアの空』
劇団PATHOS PACK『モーリタニアの空』
劇団PATHOS PACK『モーリタニアの空』9月上演!
劇団PATHOS PACKの舞台『モーリタニアの空』が、9月2日(水)から下北沢・シアター711にて上演される。
1990年に「打打芝居公演」と銘打ち作劇を始めてから、「damim」でもプロデュース公演のかたちで舞台を創り続けてきた俳優・宇梶剛士。宇梶が“劇団”という共同体でしか表現できない舞台作りを追い求める表現をと考え、唐組退団後しばしば組んできた金井良信と2007年に立ち上げ、同じく宇梶作品に参加していた平野貴大も加わり旗揚げたのが劇団PATHOS PACKだ。2008年からは岡田優、塩出純子、小畑明、仲道和樹の若手が入団し、年齢・キャリアにとらわれない様々な色合いと匂いを持つ俳優の集合体となっている。
29歳独身の香絵は日々仕事に追われながら、住宅密集地のアパートで暮らしている。
唯一の楽しみは狭い共有スペースに自生する草花を眺めながらお茶を飲み、舞い降りてくる鴉に話しかけることだけだ。
しかし、ここのところアパートの住人たちが何かと香絵に干渉してきて落ち着かない。
そんなある日、住人但馬の娘・桃香が香絵に怒鳴り込んできて掴み合いになる二人。
互いに力尽き、へたり込んだ桃香が空を見上げ「モーリタニア」と呟き笑い出した。
その時から香絵と桃香は言葉を交わすようになる。
切り取られた空に、自らを重ね合わせる香絵。
住人達との関わりの中で香絵が気づいていくこととは。
彼らの安住の地はどこなのだろう。
宇梶が手掛けた本作を演出するのは、ハイレグタワー出身で、自身も数多くの作品に出演している今奈良孝行。過去2作に続き本作の演出も務める。出演は、岡田優、塩出純子、小畑明、仲道和樹(以上、劇団PATHOS PACK)、下畑博文(パタパタママ)、佐藤睦、わたなべさと海。
ちなみに、モーリタニアとはアフリカの北西部に位置する砂漠の国。この国の名を題する本作がどのような物語となるのか、期待したい。
日時:2015年9月2日(水)~2015年9月6日(日)
会場:下北沢・シアター711
出演:岡田優、塩出純子、小畑明、仲道和樹、下畑博文(パタパタママ)、窪田茜、わたなべさと海、佐藤睦
脚本:宇梶剛史
演出:今奈良孝行
公式サイト:http://pathospack.net/
▶http://pathospack.net/