『音から作る映画のパフォーマンス上映』に黒田育世、長宗我部陽子が出演、飴屋法水が映像出演、青柳いづみが声の出演

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映画監督・七里圭の舞台作品3作を日替りで上演する『音から作る映画のパフォーマンス上映』が、2017年2月17日(金)~19日(日)の 3日間、原宿 VACANT にて開催される。

17日に上演される『サロメの娘/パフォーマンス』では、BATIK 主宰のダンサー・黒田育世が、映画女優の長宗我部陽子を振り付け、舞台上で競演。アクースモニウム奏者・檜垣智也が手がける音楽をHOSEの宇波拓がリミックスし、多層スクリーンの中で斬新な上演空間を演出する。ダンスにも演劇にも当てはまらない身体表現で2014年から続『音から作る映画』シリーズを新たな物語に導き、2017年3月に上映される七里の新作『アナザサイド サロメの娘  remix』の内容を大きく左右する本作は、『音から作る映画』の大きなターニングポイントになる予定。

また、18日に上演される、母と娘の相剋を描いた作品『サロメの娘/アクースモニウム』は、2015年から上演されている『サロメの娘』のロングヴァージョン。檜垣が20台以上のスピーカーを駆使した多次元立体音響システムでサウンドトラックをライブ演奏する本作は、今回の上演にあたりサウンドトラックを大幅に改定したことで、映像も新たに変更される。前回の上演では観えてこなかった母の真実が明らかになるかもしれない。

最終日19日の『Music as film』は、2014年に上演された『音から作る映画』シリーズ第一作『映画としての音楽』をインターナショナル版に改訂。コンピュータ音楽家・池田拓実のサウンドトラックと指揮のもと、英語ネイティブのパフォーマーを加えた8人のボイスパフォーマーが映画のサウンドトラックをライブで歌い叫び、日英の字幕とともに映画の歴史とサロメの物語の連関を語る。

映画のクラシックとハードコアを行き来する七里圭の新しい映画上演は要注目だ。


音から作る映画のパフォーマンス上映

身体表現、アクースモニウム上映、ボイスパフォーマーによるライブ上映。 映画表現を新たな境地に拡張する、怒濤の3日間。「音から作る映画」は、ライブ・パフォーマンスと映画制作を往還しながら作品を発表する、プロジェクト。映画制作の通常のプロセスを逆転して、音(サウンドトラック)から映像へ制作することで、映画に組み込まれた他ジャンルの要素をアンパッキング、多彩な表現者とコラボレートしながら、映画という表現形式を拡張する試みに挑んでいる。今回は、その新作を含む3作品を、日替わりで一挙に上演。


~音から作る映画シリーズ~

2014年4月 音から作る映画 1『映画としての音楽』 http://keishichiri.com/jp/events/musique01/
2014年11月  『映画としての音楽  Screeninf Version』 http://keishichiri.com/jp/events/eigatositeno-ongaku/ 
2015年3月  音から作る映画 2『サロメの娘』アクースモニウム上映  http://keishichiri.com/jp/events/salome/
2016年3月  音から作る映画 3『サロメの娘 アナザサイド in progress』 http://keishichiri.com/jp/events/salome_anotherside/
2017年2月 『音から作る映画のパフォーマンス上映』 http://keishichiri.com/jp/events/cinema_from_sound201702/


<プロフィール>

総合演出:七里圭
1967年生まれ。早大卒。高橋洋らがいたシネマ研究会に所属し、在学中から映画の現 場で働き始める。約十年間、廣木隆一、鎮西尚一、西山洋一らの助監督を経験し、監督及び脚本家となる。2004年、山本直樹原作の『のんきな姉さん』、短編『夢で逢えたら』で、劇場デビュー。その後、室内楽団の生演奏付き映像の演出や、美術館製作のアート映画『ホッテントットエプロン-スケッチ』(2006)など異色の作品を発表、『眠り姫』と同年には渡辺淳一原作の『マリッジ リング』(2007年)も公開された。脚本作は、『犬と歩けば  チロリとタムラ』(篠崎誠監督)、『ラマン』(廣木隆一監督)など。2003年よりTBS「世界遺産」の構成も担当している。2012 年監督特集上映(「のんきな〈七里〉圭さん」)の中の1本として劇場公開された 35mm フィルム短編作品『DUBHOUSE:物質試 行 52』(2012 年 共同監督 / 鈴木了二)は、ロッテルダム国際映画祭を始めヨーロッパの映画祭でも高く評価され、第 9 回 25FPS 国際映画祭ではグランプリ& 審査員特別賞をダブル受賞。その後も『To the light 1.0/2.0/2.1』(2014 年ー)、『映画としての音楽』(2014 年)など独自の世界観の作品を精力的に制作/発表。 最新作は 2014年からスタートさせた「音からつくる映画」プロジェクトの一環でもある『サロメの娘/アナザサイド(in progress)』(2016 年)。2016年には代表作『眠り姫/サラウンドリマスター版』の大規模 10 周年記念上映を開催した。今なお新しい映画の可能性に挑戦し続けている。

長宗我部陽子
女優。大学在学中に『彗星まち』(95 /今岡信治監督)で映画デビュー。その後、多くの映画、ドラマ、Vシネ、CM に出演。主な出演作に、『ザ・ストーカー』(97 /鎮西尚一監督)、『リング2』(99/中田秀夫監 督)、『東京マリーゴールド』(01 /市川準監督)、『この世の外へ~クラブ進駐軍~』(04/阪本順治監督)、『恐怖』(09 /高橋洋監督)、『行旅死亡人』(09 /井土紀州監督)、『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』
(11 /大工原正樹監督)、『ドロメ』(14/内藤瑛亮監督)など多数。

黒田育世
ダンサー、コレオグラファー。02 年にBATIK を設立。バレエテクニックを基礎に、身体を極限まで追いつめる過激でダイナミックな振付けは、踊りが持つ本来的な衝動と結びつき、ジャンルを超えて支持されている。 近作に、『おたる鳥をよぶ準備』(13)、『落ち合っている』(14)。カンパニーでの活動に加え、飴屋法水、古川日出男、笠井叡、野田秀樹などさまざまなアーティストとのクリエーションも多い。2017 年には、新作『THE RELIGION OF  BIRDS』を発表する。

檜垣智也
愛知県立芸術大学大学院修了。博士 ( 芸術工学、九州大学 )。フランス留学中に現代音楽の作曲とアクースモニウムの演奏で注目される。ハーバード大学、ケルン大学、Futura 音楽祭等で招待公演を行う。フラン ス国立視聴覚研究所音楽研究グループ、回路の詩神、高橋アキ等から委嘱をうける。2 枚のソロ CD『Mahoroba』(2011)、『囚われた女』(2015) をリリース。第 5 回国際リュック・フェラーリ・コンクール最高賞 (2003)、第 18 回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品 (2014) など受賞、入選多数。

池田拓実
作曲家。コンピュータ音楽家。音楽用または汎用プログラム言語を用いた作品制作とライブ活動。第 4 回 AAC サウンドパフォーマンス道場優秀賞。七里圭監督「DUBHOUSE: 物質試行 52」「To the light」「映画と しての音楽」及び「Music as film」音楽制作。

さとうじゅんこ
http://suara.jp/
秋田市生まれ。歌い手。東京藝術大学音楽学部声楽科ソプラノ専攻修了。ジャワガムランのプシンデン ( 女声歌手 ) として活動を続ける他、滞空時間、菜の花楽団、うたイロトリオ、スミリールなどに歌い手とし て参加。グローバリズムの抱える問題に向き合いながら創造力豊かなアートネットワークへの貢献を志す。

CAL LYALL
即興ギタリスト/サウンド・アーティスト。広範な音楽形式に興味を持ち、東南アジアやその周辺地域へ渡航し研究。日本で旺盛なライヴを展開しながら、これまでにタイ、インドネシア、ラオス、中国、韓国な どでツアー。また、レーベル「Subvalent」や「Jolt Sonic Arts」(オーストラリア)の東京拠点としての活動に加え、西麻布 SuperDeluxe で月一回のイベント「Test Tone」を主宰した。

James Hadfield ( ジェイムズ・ハッドフィールド )
イギリス出身のライター。2002 年に日本上陸して、2006 年から東京に住んでいる。管楽器を中心にして、Jahiliyyah、Human  Wife、SHIT!、エッチ焼身など、様々な音楽活動に巻き込まれてきた。

Miya ( フルート奏者・作曲家)
ジャズ、即興の手法を通して国際的に活動。2015 年、山下洋輔をフィーチャーした「Axis Mundi」を植村昌弘、ナスノミツルらと始動。音楽家としてシャンパーニュ騎士団(仏)のダム・シュヴァリエの称号を持つ。 Miya HP ▶miya-music.com

徳久ウィリアム幸太郎
ブラジル出身。声を使った音楽的表現で、ヒトのココロと身体と、自然の原理・原則の体現を志向するボイスパフォーマー。モンゴルの「ホーミー」「ホーメイ」などの民族音楽的発声から、デスボイス、独自の ノイズボイスまで、特殊発声を得意とする。声を通して、ヒトのココロと身体の原理 / 原則を体感し、未知の可能性を追求するレクチャー・ワークショップにも力を入れている。

今藤哲平
ニューオリンズ大学音楽学部卒。現代楽器の前身「アルバート式」クラリネットの数少ない演奏家。自身のユニット GoldenWaxOrchestra の他、古いスタイルのジャズからロック系バンドのサポートまで幅広く活動。前世紀より charm point を七里と始める。

山形育弘
ハードコアパンクバンド「core of bells」のメンバー。映画『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』の脚本を手掛けるほか、美術家・小林耕平の映像作品、パフォーマンスや鎮西尚一監督、沖島勲監督など映画作品に出演している。

sei(ju sei)
歌手。音楽ユニット ju sei のヴォーカル。即興・実験音楽を取り扱う Ftarri 水道橋店にて時々、喫茶店を開く。現在、ソロプロジェクト第二弾を進行中。ju sei △▽ https://youtu.be/IM50eluTlHc

イベント情報
『音から作る映画のパフォーマンス上映』 

■日程:2017年2月17日(金)~19日(日)
■場所:原宿 VACANT
(東京都渋谷区神宮前3-20-13)
■公式サイト:http://www.vacant.vc/
■イベント詳細 HP:http://bit.ly/2j14Hbz

 
2月17日(金)上演作品:『サロメの娘/パフォーマンス』
■日時:2017年2月17日(金)19時開場・19時30分開演
■上演時間:80分
■料金:A席(前売のみ)4,500円 +1drink/B席 前売 3,500円 +1drink 当日4,000円+1drink
■出演:長宗我部陽子・黒田育世/振付:黒田育世/構成・演出:七里圭/台本:新柵未成/リミックス:宇波拓/音楽・アクースモニウム演奏(音響):檜垣智也/※声および映像の出演:青柳いづみ 飴屋法水 工藤美岬 sei 山崎阿弥 さとうじゅんこ 原マスミ 神村恵 山形育弘 小林耕平 宇波拓 岡啓輔 三鶴泰正 外島貴幸 原牧生 手塚真生 菊地敦子 八ツ田裕美 中村ゆい 田中真琴 足立靖明 澤田太衛 鵜飼友美 北川裕介 福田桃加 山口美衣奈 関浪彩可 根本悠太 中村佳子 黒川幸則 鈴木啓士朗 山川宗則 徳久ウィリアム 古賀彰吾 大山晴子 滝沢朋恵 今藤哲平
■内容:すべてはイメージと化す。燃える草原、とうめいなうま、記憶の中の美しい母。あなたはなにもみえていない。マルチプロジェクションとパフォーマンスによるライブ上演。多層スクリーンへの映写と身体表現の合体による、斬新な上映=上演空間の創出。「音から作る映画」シリーズ最新作。世界初演。
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2月18日(土)上演作品:『サロメの娘/アクースモニウム』
■日時:2017年2月18日(土)19時開場・19時30分開演
■上演時間:80 分
■料金:前売 2,500 円 +1drink 当日3,000 円 +1drink
■音楽・アクースモニウム演奏:檜垣智也/構成・演出:七里圭/台本:新柵未成/演奏協力:多井智紀(Viola da gamba) 寒川晶子(ド音ピアノ) 牛山泰良(笙) 声の出演:青柳いづみ sei 山崎阿弥 さとうじゅんこ 太田真紀 原マスミ 飴屋法水 徳久ウィリアム 山形育弘 古賀彰吾 今藤哲平 長宗我部陽子 中村ゆい 大山晴子 滝沢朋恵
■内容:その娘は、母について話しつづける。姿を見せず幻聴のように、そば立つ声、さざめく響き。20台以上のスピーカーを駆使した立体音響システム=「アクースモニウム」の演奏で増幅、拡張されるサウンドの饗宴。2015年東京・両国、フランスFUTURA、2016年京都で上演された作品の改訂ロングヴァージョンの世界初演。アクースモニウムとは、電子音響音楽の空間化をリアルタイムで行うための演奏ツール。1974年にフランスの作曲家フランソワ・ベイルが発案した。このアクースモニウム演奏の日本における第一人者が檜垣智也である。


 
2月19日(日)上演作品:『Music as film』
■日時:2月19日(日)17時30分開場・18時開演
■上演時間:60 分
■料金:前売3,000 円 +1drink 当日 3,500 円 +1drink
■音楽:池田拓実/構成・演出:七里圭/出演:さとうじゅんこ Cal Lyall James Hadfield  Miya 徳久幸太郎ウィリアム sei 山形育弘 今藤哲平/アクースモニウム演奏(音響): 檜垣智也/録音出演:山崎阿弥 古賀彰吾 中村ゆい 大山晴子 滝沢朋恵 長宗我部陽子 飴屋法水 多井智紀(Viola da gamba 演奏) 
■内容:映画ははじめ、声を持たなかった。しかし彼は聞いていたはずだ。彼を見ながら奏でる響きを。2014年に上演された「音から作る映画」シリーズ第一作『映画としての音楽』を大幅に改定、英語ネイティブのパフォーマーを加えたインターナショナル版の世界初演。19世紀末にパリで生まれた映画と上演されなかった戯曲「サロメ」の奇妙な連関を字幕とボイスパフォーミングで語り起こす。※上演後アフタートークあり ゲスト:平倉圭(芸術論・知覚論・横浜国立大学准教授)
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※3日間通し券
(前売りのみ) 初日A席通し券 9,000円(各日 +1drink)
初日B席通し券 8,000円(各日 +1drink)
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