『花森安治の仕事』展に約750点、『暮しの手帖』表紙原画や自筆原稿も
『花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼』が、2月11日から東京・用賀の世田谷美術館で開催される。
NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主人公のモデルとなった大橋鎭子と共に1948年に後の『暮しの手帖』となる『美しい暮しの手帖』を創刊した花森安治。編集長として取材から執筆、表紙画、カット、レイアウト、新聞広告、中吊り広告、制作、宣伝まで幅広く手掛けた。
暮しの手帖社の協力のもと花森の仕事を俯瞰する同展。花森が編集長を務めた『暮しの手帖』創刊号から153号までの誌面を抜粋して紹介するほか、誌面作りの素材となった表紙の原画、写真、版下といった画稿、自筆原稿、中吊り広告、新聞広告、ドキュメント写真、さらに『暮しの手帖』創刊以前の足跡を辿る資料や、外部出版社から依頼された装幀の仕事など約750点が展示される。
会期中には花森の長女・土井藍生を迎えた講演会『父・花森安治のこと』や、『暮しの手帖』の元編集部員・小榑雅章による講演会『花森安治の「暮しの手帖」』を開催。詳細は世田谷美術館のオフィシャルサイトで確認しよう。
なお同展は4月18日から愛知・碧南市藤井達吉現代美術館、6月16日から富山・高岡市美術館、9月2日から岩手・盛岡の岩手県立美術館を巡回する。