長瀬智也主演で『空飛ぶタイヤ』が映画化へ 池井戸潤(『半沢直樹』)原作の120万部超えベストセラー小説 

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2017.3.6
講談社「空飛ぶタイヤ」(上下巻)

講談社「空飛ぶタイヤ」(上下巻)

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池井戸潤原作の小説『空飛ぶタイヤ』 が、長瀬智也主演で映画化されることが決定した。

『空飛ぶタイヤ』は累計120万部を突破したベストセラー小説。2006年に実業之日本社から単行本が、2009年に講談社から文庫が刊行され、第136回直木賞候補作にもなった。劇中では、トラックの脱輪事故で整備不良を疑われた運送会社社長・赤松が、トラックの欠陥に気づき、製造元・ホープ自動車に 再調査を要求したことをきっかけに、大企業によるリコール隠しに立ち向かっていくという物語だ。

 

実業之日本社「空飛ぶタイヤ」

実業之日本社「空飛ぶタイヤ」

 

メガホンをとるのは、映画『ゲゲゲの鬼太郎』『超高速!参勤交代』シリーズでメガホンを取った本木克英氏。主人公の赤松を演じる長瀬とは、初の主演・監督タッグとなる。また、『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞し、『半沢直樹』『花咲舞が黙ってない』『民王』など、数多くドラマ化されてきた池井戸氏の作品だが、今回が初めての映画化となる。池井戸氏本人が「ぼくはこの物語から、『ひとを描く』という小説の根幹を学んだ」という程に思い入れがある『空飛ぶタイヤ』は、どのようにスクリーンに再現されるのか。『空飛ぶタイヤ』は2017年3月クランクイン、4月クランクアップを予定している。

なお、映画化決定を受け、主演の長瀬、池井戸氏、本木監督からのコメントも発表されている。

 

長瀬智也(赤松徳郎役)

池井戸さんの小説が映画化されるのは初めてと聞きました。
役の年齢と近いこともあり、共感できる部分がたくさんありました。
社会へ勇敢に立ち向かう役をいただき、とても光栄に思います。
そして、僕はいつも通り本気でやるだけです。

 

池井戸潤(原作)

『空飛ぶタイヤ』は私にとって初の映画化作品となりました。
人の命を軽視し、社会を欺き、自らは保身に走る\\
巨大企業の腐りきった内情と、会社の常識は世間の非常識を地でゆくエリート社員たち。
そんな彼らに挑むのは、四面楚歌の運送会社のオヤジ、赤松徳郎です。
主演の長瀬智也さん始め、出演者の皆さんの演技がいまから楽しみです。
頑張れ、赤松!
そう心から応援できる映画になることを期待しています。

 

本木克英監督

池井戸作品の最高傑作と言われる本作を映画化する機会を得られて、とても興奮しています。
一つの事故をめぐって描き出される、日本の企業社会の体質と病理。
いまだ改善されないのはなぜか。
ひとり果敢に闘う中小企業の赤松社長に寄り添って考えていきたいと思います。
主演の長瀬智也さんは、情熱や男気を発散するだけでなく、内に秘める表現もできる稀有な俳優です。
彼の深みのある演技に大いに期待しています。


映画『空飛ぶタイヤ』は2018年、全国公開。

作品情報
映画『空飛ぶタイヤ』

原作:池井戸潤「空飛ぶタイヤ」 (講談社文庫、実業之日本社刊)
主演:長瀬智也
監督:本木克英
配給:松竹
 
【ストーリー】
よく晴れた日の午後。1台のトラックが起こした事故により、1人の主婦が亡くなった。事故を起こした運送会社社長の赤松徳郎は警察で信じられないことを聞く。走行中のトラックから突然タイヤが外れた、と。整備不良を疑われ、世間やマスコミからバッシングをされる毎日の中、彼はトラックの構造そのものに欠陥があるのではないかと気づき、製造元のホープ自動車へ再調査を要求する。遅々として進まない調査に苛立ち、自らの足で調査を始める赤松だが、そこには大企業のリコール隠しが存在した。赤松は親から引き継いだ会社や社員、家族を守るため、何よりも自らの正義のため、巨大な企業に戦いを挑む。果たして赤松は真実にたどり着くことができるのか?

公式サイト:http://soratobu-movie.jp/

(C)2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会
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