《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》も展示 『北斎-富士を超えて-』展があべのハルカス美術館にて開催

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アート
2017.4.17

『北斎-富士を超えて-』展が、2017年10月6日(金)~11月19日(日)にかけてあべのハルカス美術館にて開催される。

浮世絵師、葛飾北斎による代表作「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は「The Great Wave」として、世界で最も知られる作品の一つだ。2019年度からは新パスポートに「富嶽三十六景」が採用されるなど、北斎は日本を象徴する存在になりつつある。

《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》 天保元~4年(1830~33)頃 大英博物館 © The Trustees of the British Museum. Acquired with the assistance of the Art Fund.

《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》 天保元~4年(1830~33)頃 大英博物館 © The Trustees of the British Museum. Acquired with the assistance of the Art Fund.

《雪中虎図》 嘉永2年(1849) 個人

《雪中虎図》 嘉永2年(1849) 個人

《富嶽三十六景 凱風快晴》 天保元~4年 (1830~33)頃 大英博物館 © The Trustees of the British Museum.

《富嶽三十六景 凱風快晴》 天保元~4年 (1830~33)頃 大英博物館 © The Trustees of the British Museum.

本展では、そんな北斎の還暦以降の30年間に焦点を当て、90歳まで描き続ける中で追い求めた世界やその“人となり”に迫る。肉筆画約60点を中心に、約200点を展示する大規模な展覧会となる予定だ。なお、本企画は大英博物館との共同プロジェクトとして開催される。

《上町祭屋台天井絵「濤図」》 弘化2年(1845) 小布施町上町自治会

《上町祭屋台天井絵「濤図」》 弘化2年(1845) 小布施町上町自治会

《富士越龍図》 嘉永2年(1849) 北斎館

《富士越龍図》 嘉永2年(1849) 北斎館

《花見》 文政7~9年(1824~26)頃 ライデン国立民族学博物館 © Collection National Museum van Wereldculturen. RV-1-4482-m

《花見》 文政7~9年(1824~26)頃 ライデン国立民族学博物館 © Collection National Museum van Wereldculturen. RV-1-4482-m

「70歳までに描いたものは取るに足りない」という言葉を残した北斎は、70歳を過ぎてから「富嶽三十六景」を完成させ、さらに精力的に作品を生み出した。“画狂老人”といわれた北斎が「富士」を越えて生み出したかったものはなにか、気になる方はぜひ会場に足を運んでみては。

イベント情報
大英博物館国際共同プロジェクト「北斎-富士を超えて-」

会期:2017年10月6日(金)~11月19日(日)
会場:あべのハルカス美術館
休館日:10月10日、16日、23日、30日、31日
開館時間:
月・土・日・祝/午前10時~午後6時
火~金/午前10時~午後8時
※いずれも入館は閉館の30分前まで
http://hokusai2017.com/
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