山田孝之、芦田愛菜の初MCに癒され「優しい気持ちになれました」 『映画 山田孝之3D』初日舞台あいさつ
左から、芦田愛菜、山田孝之 『映画 山田孝之3D』初日舞台あいさつ
『映画 山田孝之3D』が6月17日に公開初日を迎え、TOHOシネマズ 新宿での初日舞台あいさつに主演の山田孝之、メガホンをとった松江哲明監督&山下敦弘監督、同作の発案者であり友情出演の芦田愛菜が登壇した。
『映画 山田孝之3D』は、テレビ東京他で放送されたドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』をきっかけとして、俳優・山田孝之、松江哲明&山下敦弘両監督によって生み出された作品。ドキュメンタリードラマの中では、当初から掲げていた「カンヌ映画祭で賞を獲る」という目標を継続し、最終話(3月24日オンエア)にて、本年度のカンヌ映画祭に「正式応募」を果たしている。
左から、司会をつとめる芦田愛菜、山田孝之、山下敦弘監督、松江哲明監督
初日舞台あいさつでは、芦田愛菜がMCのスペシャルアシスタントとして、舞台挨拶のMCに初挑戦。「司会はいつもと逆の立場なので不思議な気分でした。カミカミですみません(笑)」とこぼす芦田に対し、山田は「優しい気持ちになれました」とコメント。山下監督も「暖かい気持ちになれました」とこぼし、各登壇者の紹介などの芦田の初MCに、癒された様子。
映画公開を迎えた気持ちについて、山田は「本当になんとかして公開を止めようとしたのですが失敗しました(笑)。チャップリンの『独裁者』以来、全国何館でスクリーンが破られるか心配です(笑)」と独特のコメント。
また、松江監督が、2015年のドラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』以来となる、山田との日々をについて、「『山田孝之の東京都北区赤羽』で始まって『山田孝之のカンヌ映画祭』があり、こうして今ドキュメンタリー映画が公開しているのですが、中学校の教室の隅でこそこそしているようなグループがいつの間にか、全校集会で全校生徒の前で立たされているような感じがしています。山田くんとの日々はそんな学校の男子のこそこそした日々のような感じでした」と振り返る。同じく山下監督も「最初は『山田孝之の東京都北区赤羽』の山田くんを記録するところから始まって、『山田孝之のカンヌ映画祭』では実際にカンヌに行き、出品は叶わなかったけれども、今こうして映画がTOHOシネマズで公開していて、本当に色々な所の色々な景色を見せてもらったなと思います」と述懐した。
映画の見どころについて、山下監督は「見所は全部ですが、映画の見方としては、ちゃんと観ないでください(笑)。シンプルな映画ですが情報量が多いので、じっくり見ると頭が疲れると思います。考えることは後回しにして、この映画を感じてください」と解説。また、松江監督は同作が3Dになった理由にも言及。「『山田孝之のカンヌ映画祭』で山田くんと山下くんが別れてしまったことや、山田くんが鹿児島へ帰ってお父さんと向き合ったことなども含めて、これまで山田くんと過ごした3年間を映画にしたいと思ったのですが、山田くんの書いた『実録山田』という本が面白かったので、あの本を読んだ時のような感覚を映像にするなら3Dが合っていると思って3D映画にしました」と明かしている。
左から、芦田愛菜、山田孝之、山下敦弘監督、松江哲明監督
また、山田は、同作のキャッチコピーが「山田孝之、全告白」であることに触れられ、”告白した感想”についてコメント。「後悔しかないです、なんとかして公開を止めたかったのですが、ダメでした。この映画も、試しに実験でやってみたのですが、実験は失敗してしまいました」と語り、場内を爆笑させていた。さらに、「今も賞のことしか考えていないです。『良い芝居』『良い俳優』『良い役者』なんて考えていないです。何としてでも賞を獲りたいと思っていますし、まずは日本アカデミー賞から狙いたいと思います」と続けていた。
山下監督は観客へのメッセージとして、「今までこのチームでやってきて、最後にこういう形(映画)になるとは思っていませんでした。とうとうTOHOシネマズで公開してしまいましたが、山田孝之を三年間見続けた結晶ですので、その三年間を是非とも体感してください」とコメント。松江監督も「『山田孝之のカンヌ映画祭』のなかで描かれていた通り、この映画は作ろうと思っていた映画ではなく、流れのなかでできた映画です。男子たちが教室の隅でワチャワチャやっていたことが、芦田さんに叱られながら、周りの大人たちを巻き込みながら、伝染していき出来上がったものがこうして広がっていきました、それはとても贅沢で面白いことだなと思います」と語っていた。
芦田愛菜
山田は「映画といっても、僕は山下さんから質問されて、それに対して自分の思うことなどを答えて喋っているだけなのですが(笑)。最後まで見てもらえれば、山田孝之はこんな人です、とわかってもらえると思います」と、芦田は「どうしても山田さんと山下監督で映画を作って頂きたかったので、私が間に入らせて頂きました(笑)。この映画は山田孝之という人をもっと知りたい!好きになる!と思っていただける作品です。是非お楽しみください!」とともにアピールしていた。
『映画 山田孝之3D』は全国公開中。
映画 山田孝之3D
出演:山田孝之
友情出演:芦田愛菜
監督:松江哲明 山下敦弘
配給:東宝映像事業部
制作:テレビ東京 C&Iエンタテインメント
公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/yamada_cannes/takayuki_yamada_the_movie_3d/
(C)2017「映画 山田孝之」製作委員会