楠本桃子のゲームコラムvol.48 あの頃体験した夏休みをもう一度『ぼくのなつやすみ』
※製品紹介サイトより引用
今回紹介するゲームは『ぼくのなつやすみ』!
2000年6月22日にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたPlayStation用ゲームソフトです。
7月に入り、いよいよ夏も本番となってきた今日この頃。縁側、スイカ、風鈴、蚊取り線香、夏休みの宿題に学校のプール……。幼い頃の夏休みを思い返す方も多いのではないでしょうか。
そんな子供の頃の夏休みを追体験できるゲームこそが『ぼくのなつやすみ』。ノスタルジー溢れる一本を紹介します。
【なくしたもの思い出しゲーム】
※製品紹介サイトより引用
本作のキャッチコピーである“なくしたもの思い出しゲーム”。このコピーひとつに本作の全てが詰まっていると言っても過言ではありません。
主人公の“ボク”は田舎の親戚の家に遊びにきた小学生の男の子。夏休みである一ヶ月をまるまる使って、田舎の夏を楽しみましょう!
優しい親戚のおじさんおばさんや、街の悪ガキ三人組、一緒に暮らすお姉さんなど、登場人物も皆が魅力的です。あなたの暮らしをより充実させるためには、様々な人との交流が近道かもしれません。
1ヶ月という期限の中で何をやるかはあなた次第。
虫捕りに精を出しても良いし、洞窟探検に出かけても良いし、街の人たちと仲良くなっても良い。もちろん、なにもせず家でボーッとしててもOK! 自分の好きなように夏休みを満喫しましょう!
『ぼくのなつやすみ』は、極めるために攻略方法を見るよりも、自分が行きたいところへ行き、やりたいことをやる、というプレイ方法が正解。1周目は是非、情報収集はせずに気ままに田舎を駆け回ってみてください!
【子供の頃、みんなが大好きだった夏休み】
※製品紹介サイトより引用
本作では昆虫採集をし、捕まえた昆虫を使用して虫相撲を遊ぶことができます。みんなで集まって遊んだ虫相撲を、もう一度追体験できる様なリアルさであるため、思わず昆虫採集にも精が出ます。
絶対に負けたくない、という思いも蘇ってきて、興奮度は本作の中でもピカイチ! 捕まえた昆虫は標本にもできるため、新しい昆虫を見つけた時の嬉しさはひとしおです。
昆虫は見つけることのできる期間や時間が決まっているため、コンプリートをするためには様々な時間に様々な場所へ出かける必要があります。珍しい昆虫を捕まえて、街の皆に自慢しましょう!
旗あげをしてみたり、ホタル狩りに出かけてみたり、秘密基地へ通ったり……と、毎日様々なイベントが起きるのが夏休み。その日一日に起きた出来事は、絵日記となって記録されるため、思い出を見返すことができます。
小学校の自由研究ではお馴染み、アサガオを育てることもできるので、成長日記を見ることも楽しみのひとつとなります。女の子との可愛いデートや、秘密基地での作戦会議。一ヶ月の夏休みは、毎日が新鮮。同じ日は二度と来ません。毎日を目一杯遊び尽くすことが、目的なのです。
【マルチエンディングで何度もあの夏へ】
※製品紹介サイトより引用
『ぼくのなつやすみ』はマルチエンディングとなっているため、何度も繰り返し楽しむことができます。全5種類のエンディングは、イベントを見たり、収集品を集めたりすることで変化します。
様々なアイテムを取得することも特定のエンディングを見る条件のひとつとなります。ヘビの抜け殻や鯨の耳骨など、大人から見ればガラクタでも、子供である"ボク"君から見れば立派な宝物。夏休みは自分だけの宝物を探しに街中を走り回れば、また新しい発見があるかもしれません。
【純粋な"夏休み"を楽しみたい大人へ】
※製品紹介サイトより引用
一年に一度、夏が近づくにつれ必ずプレイをしたくなるゲーム。それが『ぼくのなつやすみ』です。
色褪せることのない子供の頃の夏休みの思い出が一気に蘇り、コントローラーを握るたびに当時に戻ったような気分にさせられます。誰しもが体験した“日本の夏休み”を、リアリティ溢れる表現で完全に再現した本作。
主人公である“ボク”を通して、理想の夏休みを体験しましょう。魔法もモンスターも強くてかっこいい武器も出てきませんが、それでも大切な何かを教えてくれるゲームです。
今一度、子供に戻ってあの頃の夏を楽しんでみませんか?