闇を照らす幻想的なあかり&重さ50キロの竿燈を操る妙技で100万人超を魅了する『秋田竿燈まつり』が開催
8月3日(木)から6日(日)の4日間にわたり、秋田県秋田市で『秋田竿燈まつり』が開催された。東北三大祭りの一つとされるこの祭りは260年以上の歴史を持ち、国重要無形民俗文化財にも指定されている。今年は過去最多となる282本の竿燈、1万個以上の提灯が夏の夜空を彩った。大きな竿燈を自在に操る差し手の技は、まさに職人芸。今回のレポートでは、そんな秋田竿燈まつりの魅力をレポートする。
合図とともに、一斉に竿燈が夜空に上がる。
「ドッコイショー、ドッコイショー」と掛け声やおはやしの笛の音が会場内に鳴り響く。
風で竿灯が左右すると、そのしなり具合が観客をハラハラ、ドキドキさせてくれる。
竿灯を持ち上げる、「差し手」と呼ばれる演者たちにも注目した。
流し、平手、額、肩、腰の5種類の技で、重さ50kgもある大若の竿燈を操る姿は見ごたえ抜群。こういった巧みな演技を間近に見ることができるのも、祭りの醍醐味の一つだろう。差し手の技が成功するたびに、観客からは大きな歓声が上がっていた。
有料観覧席からゆっくり観覧する観客も見受けられた。
竿燈まつりは、五穀豊穣を祈願して行われる秋田市の夏の伝統行事である。竿燈の数々の妙技や演技、夜の幻想的で壮観な行列は見るものに感動を与える。毎年『秋田竿燈まつり』を観に訪れる観光客が、秋田県の人口約100万人を超えるというのにも納得だ。
片手に秋田地ビール「田沢湖ビール」を持ちながら竿燈を見守る観客もいた。
田沢湖ビールは、秋田県第一号の地ビールである。
酵母をいっさいろ過せずに作った酵母が生きた生ビールで、独特の苦みと滑らかな口当たりが夏にはぴったりだ。『秋田竿燈まつり』を訪れた際には試してみてはいかがだろう。
日本は楽しい。祭りも楽しい。花火まつりちゃんの旅は続く。
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