東京ゲームショウ潜入取材 ソーシャルゲームとインディーゲームまとめレポート

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外と中で雰囲気がガラッと変わるスマートフォン/ソーシャルゲームブース

一日目に引き続き今回もゲームショウビジネスデー2日目の取材に向かったspice編集部アニメ/ゲームチーム。2日目もさまざまな速報記事をあげてきたが、今回はスマートフォン/ソーシャルゲームブース(以下ソーシャルブース)とインディーゲームブースレポートをお届けしよう。

昨今ではゲームショウの中でもかなり大きな存在になってきたソーシャルブースだが、今年はなんとブースの面積が4分の1を占めるという快挙を成し遂げた。ブースの中央部分は小規模な制作環境で作られたゲームが集まり、製作者さん直々にチラシの配布やチュートリアル、実演プレイをしてくれるなど、さながら学園祭のような雰囲気だ。

その一方で外側のブースはファントムオブキルといった大きく展開しているソーシャルゲームのステージイベントが展開されていたり、ゲーム内容を意識した特殊な施設が作られていたりと大きく様子が異なり、まるで別ブースのような雰囲気を醸し出していた。

ここで、今回ソーシャルブースで取材した中で見つけたオススメのゲームを紹介しよう。それは、株式会社ワンダーランドカザキリ制作のアクションRPG「ブロッククエスト」だ。この作品はFC時代のファンタジーRPGの雰囲気を持った全てがブロックで構成された世界の中で、謎に包まれたダンジョンを攻略するゲーム。主人公をタップ&スワイプを駆使して移動し、ダンジョン内に隠された謎を解きつつゴールを目指す面ステージ型ゲームで、謎解き要素を持った短いステージのクリアを目指す、昔ながらのステージクリア型のパズルゲームのような趣が味わえるゲームだ。ただし、敵への対処方法が体当たりと逃げくらいしか無く謎解きも難しいので、難易度はかなり高め。本作は現在iOSとandroid両方で配信中である。

ここでしか味わえない独特なゲームが集うインディーゲームブース

次に紹介するのは1年目と同じく第9ホールになったインディーゲームコーナー。今回も世界中から沢山の人々が集まって、自分たちの作り上げたゲームを紹介していた。その中にはすでにVRという立体映像機器を使ったゲームを開発しているところもあった。なんでも、もう開発機自体は存在しているため、インディーズゲームでも開発環境を揃えることが可能だということらしい。というわけで、早速自分もVRを体験してみることにした。ちなみにVRとは目に装着することで、自分がそのままゲームの世界に入ったかのような体験ができる夢の様なマシンだ。

今回私が体験したものはGAMEROPSの「遊べるVR」。このゲームは前から飛んで来るボールをヘディングして前に飛ばし、積まれた缶を倒したり的にぶつけたりして得点を競う単純なミニゲームだが、それを自分の体全身で体験していくのはなかなか新鮮な気持ちだった。自分はサッカーでヘディングなど全くしたことがない程度の運動音痴であるが、スタッフさんの「お上手ですね、サッカー経験がおありで?」というお世辞にすっかり乗せられてしまい、私の気分はすっかりプロサッカー選手。そのかいあって、結果は5万点と割と善戦したのではないかと自分では思っていたのだが、ハイスコアは11万点となっていて結果は惨敗。とはいえ、ゲーム世界に入り込む楽しさがよく分かって大満足の結果だ。恐らくソニーのplaystationVRブースは大混雑が予測されるため、手軽にVRを体験するためにインディーズゲームブースを訪れてみるのもいいだろう。

 

 ここからは、私が個人的にオススメしたいタイトルをいくつか紹介しよう。まず一つめはLiberal Gateが制作する「美好世界」だ。本作はある程度人の行動の順番を操る神様となり、人の行動の順番を入れ替えて不幸な目にあっている人の運命を変えるアドベンチャーゲームである。選択肢を選んでルート分岐するシステムが多いアドベンチャーゲームにおいて、行動は変えずその順番だけを変えて運命を変えるというコンセプトが斬新で面白い。例えば、テニスボールを売った後に風が吹いた結果ボールが人にあたってしまったというような運命を変えるためには、風を先に吹かすようにすると、結果を変えることが出来る。また、行動の順番を入れ替えるのは自分同士だけではなく、複数の人間の運命を入れ替える場合もある。複数の人間の運命が登場すると数が増え、徐々に難易度が上がるが、選択肢が増えるぶん迎える運命も増えるので、失敗した結果を眺めるのもまた一興である。そういう意味で、失敗した結果も楽しむことが出来るのも面白い要素だろう。ただし、本作の日本語吹き替えは少し間違っているところがあるのがちょっと残念である。

 

 次に紹介するのはSukeban Gamesの「Va-11-Hall-a」(ヴァルハラ)。本作はバーテンダーとなって1癖も2癖もあるお客さんにお酒を提供し、楽しい気持ちになってもらおうと言う、バーテンダーシミュレーションゲームである。本作はお酒を作るときにレシピを検索し、そのとおりにお酒を混ぜあわせることでお客さんにお酒を提供できる。このシステム自体は若干作業感があるのだが、本作で特質すべきはゲーム全体で流れる独特な居心地の良い雰囲気である。OPムービーを見る限り、恐らくこのゲームの世界は交配した世界なんだと予想されるが、そんな雰囲気は一切感じさせずお客と適度なジョークを交えつつゆるくもあり重くもある、そんな場末のママ的な気分を味わえるのが最大の魅力である。また、本作はFC風のドット絵で構成されているのだが、そのドット絵の出来が良く、またキャラクターイラストも魅力的で好感触。ちなみに、ゲームショウ体験版ではニコニコ動画の生主を模した、リアルコメントを伴って登場する少女がお客さんとなるが、その再現度に本当は日本人が作ったんじゃないかと思えるほどの再現度である。

 

 最後に紹介するのはDroolの「Thumper」。本作は一つの道をひたすら突き進みつつ、前にいる敵が放つ敵の攻撃や、地面の障害物をリズムよく弾いて攻撃するゲームである。これらの攻撃は全てゲーム中で流れるリズムにのってボタンを押すとちょうど弾けるようになっている。また、これらを弾くと音が鳴り響き、あたかも曲を奏でているようになることが特徴。また、後半にいけば行くほど障害物は増え難易度は上がっていくが、いくら増えてもリズムからずれることはない。なので、増えれば増えるほど曲が盛り上がっていき、自然と没入できるゲームである。私は最初、何が面白いのかいまいちわからないと思いつつプレイしていたが、会場特設のヘッドホンでやっていたせいもあってか、気づいたら会場にいることも忘れてすっかりゲームの世界に没頭していた。曲にのる気持ちよさという点を凝縮したゲームといえるだろう。本作は2016年にPS系ハードで配信予定なので、配信開始したら私は即購入したいと思う。ただし、時間が無い時にプレイしないように気をつける必要はありそうだ。

 

更なる国際化がすすむゲームショウ

ここまでの二日間、ゲームショウを駆けまわってきて感じたことは、ゲームショウの国際化が進んでいるなということだった。以前から少しずつ増えてきている印象があったが、今年は特に外国人の方が出展しているブースも多く、またお客さんに外国人さんがとても多かったと感じた。自分は英語が喋れず、また日本から出なければ英語なんていらないと排他的な思考だったが、その考えを改める時が来ているのかもしれないと感じた。特に自分の好きなインディーズゲームの世界は外国の方と交流することがとても多いジャンルなので、英語を喋れたほうがいいなと実感した次第だ。

 

イベント情報
東京ゲームショウ2015

日時:9月19日~20日
会場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬二丁目1)
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