舞台「けものフレンズ」、サーバルやPPP(ペパプ)らも参加のとってもなかよしなフレンズたちの稽古場をリポート

舞台「けものフレンズ」の公演が、年明けすぐの2018年1月13日（水）からスタートする。

『けものフレンズ』は、2017年１月から放送されたTVアニメで、ゆる～く優しい動物たちの世界を描きつつも数々の名言を残し爆発的な人気を博した。本アニメのために特別に編成されたユニット“どうぶつビスケッツ×PPP（ペパプ）”が歌うオープング主題歌も話題となり、多数の音楽番組やイベントに出演。瞬く間に多くの人々の記憶に残る大人気アニメとなった。

2017年6月にはオリジナルストーリーによる舞台を上演し、アニメの声を担当した声優がそのまま舞台でも演技をするということでアニメファンからも大評判。2018年1月から上演される舞台は6月の舞台の再演になるが、初演と違う点はあるのか？　キャストたちはどんな稽古をしているのか？　そんな疑問を解決する稽古場レポートをお届けする。読み終わる頃には、きっと劇場で「フレンズ」たちに会いたくなることだろう。

ストーリーは、サンドスターによって生まれたオカピ（野本ほたる）がサーバル（尾崎由香）と出会い、広大なサバンナを移動してさまざまなフレンズたちと出会うことから始まる。ジャパリパークではもうすぐ記念祭があり、そのお祭りでアイドルグループ“PPP（ペパプ）”とサーバル、オカピを中心とする“サバンナガールズ”がアイドル対決をすることになって――。メンバー探しや探し物に奔走する“サバンナガールズ”たち。一方、負けられない“PPP”も特訓に特訓を重ねるが……。

舞台「けものフレンズ」の詳細な物語は、前回のゲネプロレポートを参照のこと。

今回の取材は、最後のお芝居から歌唱に入るシーンの稽古。いよいよ始まった記念祭。“サバンナガールズ”と“PPP”の歌唱、そして最後に全員で「ようこそジャパリパークへ」の歌とダンスで締めくくる場面だ。

該当のシーンを中断せずに最後まで通してから、スタッフの指示が入る。まず脚本・演出の村上大樹の指示があったのは、アライグマ（小野早稀）が持ってきた小道具を置く位置。観客からの視線を意識しながら小道具やキャラクターの立ち位置をひとつひとつ微調整していく。

年明けからの公演は、東京・渋谷のAiiA 2.5 Theater Tokyoが会場となっているため、広さや奥行などが前回とは異なっている。そのため、会場にあわせたお芝居が必要になってくるのだ。舞台の出入りや小道具を持ってくるタイミングも、「前回はこうだったけど、じゃあ今回はこういう風にしよう」、「こう変更したら、移動は間に合うだろうか」など、初演を思い出しながらの作業である。村上が中心となりつつも、キャストみんなで状況の整理をしたり、案を出し合っている姿が印象的だった。

舞台正面での調整が続いている間、舞台裏で話し合っているメンバーを発見。台本を見ながら、セリフや立ち位置の確認をしたり、衣裳の話やダンスの話などを話していた。

この日はやむなく欠席したメンバーもいたが、それでもアンサンブルをあわせて20人以上の女性キャストがいるので、わいわいとにぎやかな雰囲気の稽古場だった。自分が出演していないシーンの稽古中も自分の振りや台詞を確認するより、稽古中のシーンを真剣に見つめている人が多く、全員で一つの舞台を作っていることを感じさせてくれた。

本公演は再演となるが、新しい要素も入るとのこと。新曲の追加や終演後イベントなど、パワーアップしたフレンズたちの「たーのしー！」世界が待っていることだろう。

舞台「けものフレンズ」は2018年1月13日（土）より公演スタート。