m-floにLISAが復帰、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで20周年の幕開け

レポート
音楽
2018.1.1
m-flo

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2017年12月31日、大阪・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのカウントダウンイベント『ユニバーサル・カウントダウン・パーティ2018』に出演したm-floのステージで、LISAがグループへの復帰を果たした。その当日模様をオフィシャルレポートでお届けする。


LISAm-floの正式メンバーとしての復帰は、2002年の脱退以来15年ぶり。2017年12月15日(金)にLISAの復帰が公式に報じられ、Twitterでは「m-flo」のワードが公開初日の「スター・ウォーズ」を抑えてトレンド1位入りし、話題となっていた。

華やかなプロジェクションマッピングで彩られたグラマシーステージに登場したVERBAL☆Taku Takahashiのふたりは、「USJの皆さん、Are you ready?」と観客を煽ってパフォーマンスをスタート。「get on」「d.w.m」「ALIVE」「So Mama I'd Love To Catch Up, OK?」「Lotta Love」「Astrosexy」「miss you」と、LISA脱退後の“loves”時代の曲を続けて、立錐の余地のないほどに集まったオーディエンスをアゲていく。

珠玉のバラード「let go」。m-floの強みのひとつであるメロウなナンバーであるのこの曲を挟んで、続く「Summer Time Love」「She's So (Outta Control)」でVERBALの真骨頂ともいえるネイティブな英語と日本語を融合させたラップが☆Takuのイルなトラックに乗って炸裂する。ここでVERBALが「ここであの人を呼びたいと思います。レディス&ジェントルマン、LISA!!!」と語気を強めて紹介すると、ついに“あの人”が姿を現す。

新年まであとわずかというところで、m-floオリジナルメンバー・LISAが登場。第一次LISA時代の代表曲「How You Like Me Now?」から「been so long」「flo jack」。“TRIPOD”と呼ばれていたVERBALのラップ、LISAのボーカル、☆Takuのトラックが戻って来た。“TRIPOD”の復活を待ち望んでいたことは歓喜に湧くオーディエンスだけではない。「How You Like Me Now?」の最初のサビを歌い終えようとしたところでLISAは感極まり、一瞬、歌声が震える。言うまでもなく、LISAもそしてVERBALも☆Takeもこの瞬間が特別なものであると感じていたのは間違いないだろう。

「ここで本邦初公開!」とVERBALが新曲の存在を宣言する。LISAのメロウなスタートからVERBALが高速ラップで展開するアップテンポなナンバー。誰もが初めて聴く新曲だが、この3人がそろうだけで「あ、m-floだ」となってしまう。

用意していたのはこの曲だけではない。新曲2曲目は、ファンならば意識せずともやはり期待してしまうバラード。先述の新曲とともに今春リリース予定。

記念すべき時間を締めくくる曲は、VERBALの「この曲がないとm-floは……」というMCでドロップされた「come again」。この3人の代表曲中の代表曲を、熟成を重ねた3人が奏でる。そこには当時の曲のようでそれだけではない。しっかりと積み重ねた経験を感じ取れる“今だからこそ”の「come again」がそこにあった。

昨年のVERBALの交通事故がきっかけとなって3人はLISAの復帰を意識し始めたという。m-floは2018年で結成20周年を迎えるが、このタイミングでのLISAの復帰はたまたまである。しかし。あまりにもしっくりくる3人のライブを観た今日、LISAの復活は必然であると思えてならない。

取材・文=益子和隆 

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