岡本太郎や山下清、猪熊弦一郎ら100名以上の作品が集結 『巨匠たちのクレパス画展 ー日本近代から現代までー』
岡本太郎 《鳥と太陽》 制作年不明 35.6×25.3cm サクラアートミュージアム蔵
『巨匠たちのクレパス画展 ー日本近代から現代までー』が、2018年7月14日(土)~9月9日(日)まで、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催される。
岡本太郎 《虫》 制作年不明 38.9×55.4cm サクラアートミュージアム蔵
子どものころ、誰もが手にしたことのあるクレパス。クレヨンとパステルの良さを兼ね備えた画材として、1925(大正 14)年に日本で発明された。画面によく定着し、伸びやかで発色がよく、混色や塗り重ね、ひっかくなどの幅広い表現が可能なクレパス。学校教材として普及したため、もっぱら子ども向けのものと思われがちだが、その優れた特性は、油絵具の入手が難しかった第二次大戦直後に多くの画家たちに注目され、次第に独自な画材として絵画表現に取り入れられるようになった。
熊谷守一 《裸婦》 制作年不明 28.6×37.2cm サクラアートミュージアム蔵
本展では、サクラアートミュージアムの絵画コレクションから、クレパス開発と普及に関わった画家・山本鼎をはじめ、岡本太郎、梅原龍三郎、小磯良平、熊谷守一、猪熊弦一郎など、近代画壇の巨匠たちのクレパスによる知られざる名作を一堂に紹介。現代の作品を含む、100人を超える作家たちの約150点を展示する。
猪熊弦一郎 《顔》 1950年 39.3×27.8cm サクラアートミュージアム蔵 (C)The MIMOCA Foundation
また、クレパス誕生のエピソード、社会背景、歴史をパネルなどの資料で詳しく紹介するほか、商品のパッケージや、最多色 700色のクレパスなども展示。展示室の外に設置したコーナーでは、子どもも大人もクレパスを手に取って画用紙に自由に絵を描くことができる。
山下清 《花火》 制作年不明 54.4×38.5cm サクラアートミュージアム蔵
小磯良平 《婦人像》 1951年 40.0×31.4cm サクラアートミュージアム蔵
三岸節子 《花Ⅰ》 1940年頃 37.5×27.8cm サクラアートミュージアム蔵 (C)MIGISHI
イベント情報
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階)
足立源一郎、有島生馬、池口史子、石井柏亭、伊藤継郎、井上護、猪熊弦一郎、梅原龍三郎、岡鹿之助、岡本太郎、荻太郎、笠井誠一、加山又造、熊谷守一、小磯良平、小絲源太郎、鴻池朋子、國領經郎、小杉小二郎、佐伯米子、鈴木信太郎、須田国太郎、田崎廣助、田村孝之介、寺内萬治郎、中村研一、難波田龍起、林武、福井江太郎、舟越桂、前田常作、三岸節子、宮永岳彦、宮本三郎、山口薫、山下清、山本鼎、山本文彦、吉原治良、脇田和ほか、計100余名。
http://www.sjnk-museum.org/