T-BOLAN、新曲を30周年記念ライブで初披露へ 楽曲は当日のみの会場限定リリース
T-BOLAN
7月10日(火)東京・中野サンプラザで行われる『T-BOLAN 30h Anniversary LIVE「the Best」~励(読み方:レイ)~』で、T-BOLANが新曲を初披露することを発表した。
新曲(タイトル未定)は、ライブと同じく「励」がテーマの作品になるという。T-BOLANのオフィシャルサイトやテレビ、ラジオ等のメディアでの新曲の公開を予定しておらず、ライブ会場で初公開。昨年はバンド史上初となるアコースティック形式のライブを行った。今回はバンド形式でで、ヒット曲をふんだんに盛り込んだセットリストのライブになるとのこと。また、新曲はライブ当日のみ会場限定で発売される。
T-BOLANは2016年の大みそか豊洲PITでのカウントダウンライブで、2年8か月ぶりにバンドを再々結成。このライブは、2015年3月にくも膜下出血で倒れ、リハビリ中だったベース・上野博文への激励を込めた一夜限りのステージだった。
ボーカルの森友嵐士は今回のライブについて、「これまでの俺たちのスタイル、いい感触だったものを、全部詰め込んだような形になればいい。『T-BOLAN』ってこういうバンドなんだというライブになれば。30年たったというよりは、初心に帰ってもう1回スタート、という気持ち」と話す。そして、「メンバー同士が励まし合う思いから全てが始まった。だから、励ます力じゃなく、“励まし合う力”をテーマにしたいんだ」とライブのサブタイトルに込めた意味を語った。
さらに、森友は現在、制作中の楽曲について、「まだ思いを充電している所。(周囲に)早く、早くと言われているんだけど(笑)、出す時は一気に出せるかな。まだ熟していない。曲って、何も食べていないのに出るものではない。いろいろな物が入ってきた中で、ある瞬間に出て来るものだから。上野と電話で話をしたり、メンバーとのコミュニケーションの実感も、曲に反映できたらいいと思う」と語っている。
一方、回復中の上野について、森友は「本番よりも本番の日のリハーサル、『Heart of Gold』を弾く上野の姿に感動してしまった。曲がまた新しくなった。歌詞の内容がそのまま上野にも響いたし、それを弾いているあいつを見て力をもらった。あいつが頑張っている姿がメンバーの力にもなる。誰かが一方的に何かを与えているわけではない。関係性にはいつも相互性がある」とコメント。
さらに、「(1分、1秒でも長く)あいつ、立っていたいみたいなんだよ。『My life is My way』を弾きたいみたい。アップテンポはまだ難しいけど、『My life is My way』ばかりやっている。この曲はまずスポットライトがベースに当たるから、目立ちたいんだと思う。あいつの今の目標は、全曲ステージに立ちたいということ。そこに向かっているんだ」とも。そして、「エンターテインメントとして、ベースとして1曲しか弾けないなら成立しないじゃんっていう。ちゃんと弾けなかったら、プロとしてどうなんだっていう。『でも、そこじゃないだろ!』っていう。上野がメンバーとしてT-BOLANにいる力。立っているだけで十分。そこから何歩進めるか。ゴールも大事だけど、一歩一歩進む進化が大事」と明かしている。
T-BOLANは、インディーズデビュー記念日にあたる7月22日(日)には、東京・渋谷eggmanでライブイベント『Tears Summit 2018~約束の場所~』を開催する。