『孤狼の血』「暴力団の映画ってなんか難しくない?」系女子はこうやって観るのがオススメ! EMILYのゆるふわ映画談vol.14
(C)2018「孤狼の血」製作委員会
久しぶりに書きます映画コラム。
最近ちょいとバンドのほうがバタバタしてしまって、なかなか書けなかったんですよ!
でも、その間いろんな作品は観に行っていたので、映画魂までは腐ってなかったよ!ってことで、今回もお世話になったのはTOHOシネマズ 新宿! 最近シネマイレージを作っちゃったのでガンガンマイレージを溜めていこうと思っています。
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今回観てきたのは先日公開された『孤狼の血』。久々にミドルパンチ食らいそうな、重たい感じが漂う映画キター!と思っていました。キャストは役所広司さん、松坂桃李さん他、豪華すぎる俳優陣。個人的に好きな俳優さんばかり出ているので、これは私得な映画間違いなしだった。役所広司、江口洋介、竹野内豊……私のタイプばれちゃったしら。
【あらすじ】
舞台は昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島。所轄署に配属となった日岡秀一(松坂桃李)は、暴力団との濃ゆい関係を噂されている刑事・大上章吾(役所広司)とともに、金融会社社員失踪事件の捜査を担当することになった。「イカれてらあ!」と言いたくなるような、完全アウトな捜査をする大上に戸惑う日岡……失踪事件を発端に、対立する暴力団組同士の抗争は激化していく。
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今回は、「暴力団系の映画ってなんか難しくない?」的な女子目線でこの映画を観てきました。っていうのは、一緒に行った女友達がそう言っていたので、その目線で書くのも面白いかなーと思ったんですわ。
まず、舞台が昭和の広島っていうことで、セリフを聞き取るのが一苦労でした(笑)。「○○じゃけえ~!」「我なにしとんのじゃ」と、広島弁パラダイス。さらには時代もちょいと昔なので、方言(呉弁)とその当時特有の言葉がふんだんに使われていました。
ぶっちゃけ冒頭の竹野内豊演じる若頭が行う拷問シーンではほぼセリフの意味が理解できず、「この時点でやべえ!どうしよう」って焦ってたのはここだけのハナシね。
けれども、さすがに雰囲気と前後の文脈でなんとか「あ!そういうことね」と、理解しましたよ。(じゃないとこのコラム読んでる人不安になっちゃうよね!)一緒に行った女友達が「ねえ、今なんて言ったの?」ってすぐに聞いてきたのには笑ってしまった。
私は、時代劇的なものと任侠映画を家で観るときは、必ず(可能なものに関しては)字幕を付けて観るんですよ。これね、超おすすめですよ!ものすごく理解しやすいの。女子にとって何が難しいって、出てくる言葉が暴力団の「組の名前」のことを指しているのか、それとも「人の名前」を呼んでいるのか、はたまたそれが「地名」なのかがわからない……ということだと思うのよ。しかし、今回の『孤狼の血』は大人気アウトロー映画『アウトレイジ』に比べると、抗争しているメインの組が二つしかないので、ストーリーがいくらかシンプルになっているんですよ!組内での裏切り、下克上も『アウトレイジ』に比べるとさほど難しくないし、二つの組VS刑事っていう構造はとても分かりやすかったと思う。
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その中で、役所広司演じる大上が「いいやつなのか悪いやつなのか?」という点は、ストーリーにとってのスパイスになっていたよね。物語が進むにつれて、完全に大上という刑事から目が離せなくなっていた。
「何を持って正義とするのか?」という、よくあるテーマなんだけど、「こんなことが本当にあったとしたら結構考えさせられちゃうな……」と思ったよ。「正義の落としどころ、どこにする?」ってね。最初は「日岡がんばれ!汚職刑事なんか大反対!」って思っていたのに、いつの間にか観ているこちら側も、誰が悪いって言えるのか……と考えさせられていたわけよ。
個人的にドキドキしたのが、役所さんの演技ね。もうね、セクシーなんですよ。「ダメ男じゃん!」って言いたくなるのになんかこう、「この人になら泣かされてもいい!」って言ってしまいたくなるようなその色気にやられてしまったよね~。
イケメンどころでは、江口洋介さんも出ているんだけど、役所さんがダントツでホットな部分をかっさらっていってた気がするよ。それってゴリゴリの広島弁と、暴力的なキャラの中に、ほんの少しだけ見えるおちゃらけた部分と、優しさがあるからなんですよ……そのさじ加減がすごかった。私は完全に大上刑事にメロメロになってました(どんな目で見てんねん)。いや、女子たちなら分かってくれるはずや。
(C)2018「孤狼の血」製作委員会
後半に行くにつれて、日岡もどんどん覚悟決めたような顔つきになっていくし、緊張感がも増していく。結構意外な展開が待ち受けているので、もし観に行くなら覚悟してね。おっと、これ以上は言えねえな。女子にはキツめなグロテスクなシーンもあるけども、ストーリーは思ってたよりキャッチ―でポップな映画でした。
個人的に石橋蓮司さんが安定キャラでニヤニヤしました。
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ぜひ、日本を代表するかっこいい俳優たちが火花散らしてるんで劇場で観てくださいね!
最終章を迎えてしまって心にぽっかり穴が開いてしまった『アウトレイジ』好きはぜひ観に行くべき! 色気ムンムン役所広司さんが見たい女子も必見~!
『孤狼の血』は公開中。
作品情報
キャスト:役所広司、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、音尾琢真、駿河太郎、中村倫也、中村獅童、矢島健一、田口トモロヲ、ピエール瀧、石橋蓮司、江口洋介ほか
原作:柚月裕子「孤狼の血」(角川文庫刊)
監督:白石和彌
配給:東映
公式サイト:http://www.korou.jp/
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