市川海老蔵、歌舞伎史上初の最先端デジタル表現に挑む 七月大歌舞伎で実施

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2018.6.21

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2018年7月5日~29日に歌舞伎座(東京都中央区)で開催される「歌舞伎座百三十年 七月大歌舞伎」夜の部『通し狂言 源氏物語』(出演 市川海老蔵 ほか)で、人体センシングとプロジェクションマッピングを活用した「イマ―シブ(没入型)プロジェクション」が実施される。

奥行きを感じる、立体的なプロジェクションマッピングを組み合わせた「イマーシブプロジェクション」。伝統芸能としての格式を保ちながら、歌舞伎の演出を最先端テクノロジーによって拡張する。歌舞伎では初めての試みで、役者(市川海老蔵)の身体に取り付けたセンサーで、体の動きのリアルタイム三次元データを舞台上で取得する。それにより、体の動きに合わせた映像演出が実現可能だ。

市川海老蔵

市川海老蔵

歌舞伎、能楽、オペラ、華道の融合、そして、テクノロジーによる演出で、21世紀の新しい型を作り上げ、歌舞伎を新たなエンターテイメントへと昇華させる。

本プロジェクトは、「伝統芸能×最先端テクノロジー」で日本の文化・歌舞伎を、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、世界へ向けてアピールする取り組みとなっている。 

イマーシブ(没入型)プロジェクションとは

イマ―シブは「没入」を意味する言葉。 今回、市川海老蔵が求める源氏物語の雅で美しい世界の表現を昇華させるために、役者の動きのリアルタイムセンシング(※1)を行い、更にリアルタイムでCGレンダリング(※2)しながら投影する最先端テクノロジーを駆使。これまでの映像のみのプロジェクションマッピングにはない没入感を実現する。役者の動きに合わせて映像が生成されるため、約1ヶ月間の公演を通じて、毎回違った表情を見せることができる。 

※1:リアルタイムセンシング
演者や美術にセンサーをつけ、 多角的なカメラ映像から、 その動きの三次元情報を高精度に捕捉し、 映像と連動させることで身体表現や空間の拡張を図るシステムのこと

※2:CGレンダリング
CG(コンピュータグラフィックス)を計算によって映像に出力すること

映像・演出内容:「見る歌舞伎」から「体験する歌舞伎」へ

市川海老蔵による歌舞伎源氏物語」は、歌舞伎、能楽、オペラ、華道を融合し、恋多き光源氏の華やかさと、対極にある心の中に広がる闇を表現した演目だ。更にオペラや能楽の音楽に合わせながら、ステージ前方の紗幕だけでなく、背景のスクリーン、そして床面、天井前方など、プロジェクター7台の映像すべてを連動して映し出すことで、観客を新しい源氏物語の”空間絵巻物”へと誘う。

イベント情報

歌舞伎座百三十年
七月大歌舞伎 夜の部 『通し狂言 源氏物語』

製作:松竹株式会社
映像:株式会社ワントゥーテン (映像制作協力:WOW inc. 映像機材協力:ヒビノ株式会社)
日程:2018年7月5日(木)~2018年7月29日(日) 午後4:30開演
※休演:7月11日(水)・7月17日(火)
劇場:歌舞伎座(東京都中央区銀座4-12-15)
料金:
1等席18,000円、 2等席14,000円、 3階A席6,000円、 3階B席4,000円、 1階桟敷席20,000
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